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49話 海じゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼ 水着じゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼

失踪してないよ‼︎ 生きてるよ‼︎

「話をしよう。 あれは今から……」

「俊。 この水着どう?」


チッ。 千鶴の奴折角俺渾身のエルシャ〇イネタの邪魔をしやがって一体何様だ‼

まあそんなことはどうでもいいか。

皆さんこんにちは。 みんなのアイドル長谷川俊です。


「俊……流石に俊の顔でアイドルは無理あると思うわよ?」

「な!? 何!?」


コ、 コイツまた俺の心を勝手に!?

てかなんでコイツは俺の心を読めるんだよ‼ 気持ち悪いなぁ‼

はぁ……まあいい。 今俺達は港町サファイアで有名なビーチに遊びに来ているのだ。

本当ここまでくるのは大変だった。 具体的に言うと四六時中千鶴やらルビーやらの問題ある女子連中に密着され続け一人の時間がなかったのだ。 それだけでなく何度貞操の危機に陥ったことか……


「ねぇ俊‼ 俊‼ 早く感想言ってよ‼ ねぇってば‼」

「あぁ?」


千鶴は現在黒を基調としたビキニタイプの水着を身に纏っている。

黒というのはやはりどこか大人っぽさをイメージさせる色でクール系の見た目をしている千鶴には非常に似合っていると言える。 さらに何より目がいくのは彼女のその豊満な胸であろう。

俺の見立てではおそらくF以上は固いな。 しかも千鶴の水着の露出度は、 かなり高い。

元々ビキニタイプの水着は露出度は高いのだが、 その中でも千鶴の水着はかなり危うく、 健全な男子にとってとても、 とっても危険な存在と言える。 というか現に千鶴に見惚れて彼女にボコボコにされている男子が山の様にいる。 ざまぁ‼ 普通の女の子に好かれている時点で幸せなのに他の女にうつつを抜かすからだ‼ ボケがぁ‼ ゴホンゴホン。 失敬取り乱した。 話を戻そう。

そんなザ・美少女ともとれる女性が頬を恥ずかしそうに赤らめながら見ているのだ。

普通の男なら興奮しないわけがない。

だがしかし‼ それはあくまで普通の男ならばだ‼

千鶴の全裸を腐るほど見てきた俺から言わせてもらえば全く興奮することはなく、 むしろ今更水着を見せたところで何か? としか思わなかった。


「別に何とも思わねぇよ」

「そう……」


おや? 珍しく千鶴の奴落ち込んでないか?

いつもの千鶴なら俺がこのような事を言おうものならば容赦なくナイフで俺を殺すはずなのに今日はやけに塩らしい。

これは一体全体どうした? もしや裏でもあるのではないか?

それか実は腹の内で俺をどう始末しようか考えているとか?


「俊はさ……どういった水着が私には似合うと思う……?」

「え……?」


え? 何? 怖いんだけど? なんで千鶴の奴上目づかいで俺に少し媚びるような目で見てきてるの!?

しかもよく見たら千鶴の奴少し涙ぐんでない!?

ちょ!? え!? なんで!?


「ねぇ……俊……」


 ちょ……体を密着させるな‼ そんな密着したら胸の感触がダイレクトに……‼

と思ったけど今更だな。 千鶴の胸の感触など今まで腐るほど体感してきた。 今更どうということはない。 むしろより俺の頭は、 冷静になっている気がする。


「ほら。 離れろ‼」


正直先ほどから周囲の男性の嫉妬の目線が鬱陶しくて仕方がない。

これもすべて千鶴のせいだ‼ クソ‼


「い~や‼ 絶対離さない‼」


ええい‼ 強情な奴め‼ こんな時普通なら相手の嫌がることをするのが正攻法なのだろうが、 生憎と千鶴には何をしようが喜ばれる気しかしない……


「あの……お二人とも何をやられているのですか……?」

「おお、 クリス‼ いいタイミングで来てくれた‼」


クリスは純白のワンピース対応の水着を身にまとっており、 可愛らしい彼女の容姿には、 まさしくベストマッチで素直で賛辞を述べたいのだが今は、 それよりもこのストーカーをいち早く引き離して欲しい……‼ 本当……‼ 切実に……‼


「クリス助けてくれ‼ このストーカー女が離してくてないんだ‼」

「ええと……」


どうにも歯切れが悪い。 一体どうしたのだろう……?


「助けたいのはやまやまなのですが、 クリスの力ではとてもじゃありませんがチヅル様には勝てないと思います……」

「そ、 そんなことはない‼ 自分を信じるんだクリス‼ お前ならできる‼ いや……お前にしかできないんだ‼」

「はぅ……そ、 そんなにまでクリスの事を……わ、 分かりました‼ クリスできる限りの力をもってシュン様をお助けいたします‼」


あら可愛らしい。 これで中身に女神が入っていなくて俺と同い年くらいならよかったのに。

でも現実は残酷。 何度みてもクリスは、 俺の妹ぐらいにしか思えないんだよね。

それに仮に俺とクリスが付き合ったら俺が豚箱に送られる気がする。 主に未成年淫行のせいで。

え? 前にセクハラじみたセリフを言っていたじゃないかって……?

知らん。 忘れた。 俺。 過去の事振り返らない主義なんだ‼


「へぇ……あんた私とやろうっての……いい度胸しているじゃない」


俺がそんな事を考えている内に千鶴さん貴方なんてことを言ってらっしゃるの……貴方はどこぞのラスボスなんですの? というかコイツ一人いればこの魔王なんて余裕で殺せる気がしてきましたわ。

それにクリス。 君が先程から俺の俺を引っ張って必死に千鶴から引き離そうとしているのはわかるのだけれど……


「う、 う~ん‼ う~ん‼」


そう。 ピクリとも動かないのである。 いやね。 クリスが必死なのはわかる。 分かるんだよ。

でもね。 ここまで動かないもんなのかね……本当千鶴ってどんな力しているんだか。

それに先程からかすかに感じるこの感触……おそらくだがクリスのむ……


「俊。 歯を食いしばりなさい」


おっと。 どうやら千鶴にバレてしまったようだ。 はっはは‼ これは参ったな。

このままいけば俺の死は、 避けられない。 それは何としても回避しないと‼


「ふっ……いつまでも同じままだと思うなよ‼ 必殺‼ 関節外し‼」


説明しよう‼ 関節外しとはその名の通り関節を無理やり外して相手からの拘束を抜け出す技である。

俺は、 この技を日々変態たちとのデス追いかけっこの上習得した。

そんな技があるならばクリスに助けを求める前に使えばいいと思う人も多いだろうが、 これは俺にとってあくまで秘策。 どうせ千鶴のことだ。 一度俺が使った技に一度で適応しれ来るはずだ。

だからこそこの技は唯の一度しか使えない技であり、 もう二度と使用できない技なのだ‼

はっはは‼ また別の技編み出さなきゃ……


「でも‼ 今は‼ そんな事より‼ 逃げるが勝ちだ‼」

「あっ! こら俊‼ 待ちなさい‼」

「誰が待つかばぁか‼」

「シュ、 シュン様‼ 待ってください‼ クリスを置いていかないでください‼」


ごめんクリス。 俺だってお前を置いていきたくはない。 でも今ここで止まったら俺の死は免れない‼

だから俺は、 断腸の思いで君と別れるよ……グスン……























なんてな。 ただ単に俺はこれからナンパをしたいからクリスみたいな純粋な女の子を巻き込みたくないだけなのよね。 それに隣に異性がいるのにナンパなんて最低だもんね‼ え? 異性と一緒に海に来ておいてナンパするのは、 どのみち最低だって……?

そんな事知らん‼ 俺はハーレム王になるんだ‼ その為には他の女の子に多少の我慢を強いるのも仕方ないのさ‼


「あははははは‼ 待っていろよ水着の美少女たちよ‼ 今イケメン天才ハンサムの僕が行くからねぇぇぇぇぇぇぇぇ‼」


後になって思うんだけどこの時の俺はどうかしていたと思う。 そもそもこのパーティで俺がナンパをするなんて暴挙をすればどうなるか火を見るよりも明らかだというのに……

そもそもイケメンとハンサムって同じ意味じゃん。 馬鹿なんじゃないの?

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