43話 うぉぉぉぉぉ‼俺の中に眠る獣よ静まれぇぇぇぇ‼ 三百円あげるからぁぁぁぁぁ‼
ねぇねぇ失踪したと思った? ねぇ失踪したと思った? 残念‼ 生きてます‼
ええ……盛大に煽ったところでまず初手安定の謝罪です。
一年ほど更新しなくて誠に申し訳ありませんでしたぁぁぁぁぁぁぁ‼
と書いたところでまた一つ思ったのですがこの作品を覚えてる人っているのでしょうか?
自分だったらまず間違いなく忘れてる気がする……とまあそんな作者の意見はどうでもいいですよね……
以上‼ 作者の前書きでした‼
「ふぅ、 やっとゆっくりできる……にしても千鶴の奴今日も散々痛めつけやがって……おかげで体中傷だらけじゃないか。 はぁ……ともかくまずは計画を進めなくてはな……クックク……」
そして俺は何としてもハーレム王になってみせるのだ‼
「ふんふんふ~ん」
「鼻歌? 一体どこから?」
ふむふむ。 どうやら鼻歌の発生源は、 脱衣所からの様だな。
え? なんでわかるって? そんなの脱衣所にコ〇ン君の世界でよくいる謎の黒い影が見えたからに決まってるじゃないか。
にしても俺が風呂に入っていることを知っていて堂々とこんな行いをしてくる奴なんて俺が知る限りあいつである可能性が最も高い。 というかあいつしかありえない。
「己ルビー……あれだけ釘をさしておいたにも関わらず、 正面からやってくるとは本当いい度胸してやがる」
おおおおおお‼ 今俺の心は、 奴に対する怒りで真っ赤に燃え盛っている‼
震えるぞハート‼ 燃え尽きる程ヒート‼ 刻むぞ‼ 血族のビート‼ 山〇色の波紋‼
が出そうなくらいには少なくとも怒っている自信はあるよ今の俺っちには。
お、 入ってきたな……ケケケ、 大声を出して驚かせてやる……そしてびっくりした結果無様に転んでけがをするがいい。
「このクソアホバカ女神‼ お前は何回言えばわかるんだ‼」
ふん決まったな‼ さて結果は……
「へ!? あ、 あの?」
「あれクリス?」
な、 何故クリスがここに……おかしい。 いつもならここでは絶対ルビーのはずだ……
でも今目の前にいるのは紛れもなくクリス嬢その人だ。
これは一体どういうことだ? まさか……何らかの神的な力なが働いたとでもいうのか?
※あながち間違いではありません。 だってこれ人の手が実際入ってるわけだしね‼
「は!? また空中に謎の文字が!?」
「あの……シュン様大丈夫……なんですか?」
「え、 あ、 うん」
クッソ‼ やはりクリスにも見えないのか‼
でもクリスはやっぱり優しいな……俺の周りの人間だったらここでいつも酷い言葉を言われて終わるのに、 心配してくれるなんて……なんか涙出てきた……
てか‼ そんな事よりも……
「なんでクリスがここいるんだ?」
そうそれこそ最重要案件だ。
まさかクリスが俺の事を覗きに? いや、 それはない。 クリスの中の女神ならまだしも今は違うようだし……となると本格的にわからん……
「ええと.......クリスがここにいるのは、 シュン様のお体を治療しようと思ったからです」
「治療?」
「はい。 シルバー様からお聞きしたのですけどシュン様はどうやら先ほどまでチヅル様にお仕置きを受けていたようですし……もしかしたらその時の傷が未だ残っているのではないかと思い、 それを治療しに来たのですが……迷惑……でしたか?」
「い、 いやいや迷惑だなんてそんな事ない。 全然ないのだが……」
「そ、 そうですか‼ それはよかった……本当によかった……」
うっわ~やっぱりこの子優しすぎ‼ 全くこの優しさを千鶴の奴も少しは見習って欲しいものだ。
でも俺はひとつここで解明しておかなければならないことがある。
「クリス」
「はい」
「その恰好……恥ずかしくないのか?」
そう今のクリスは裸なのだ。 一応彼女の大事な部分はタオルのおかげで隠れているのだが、 それでも知り合って二週間かそこらの男に王女である彼女が裸を見せるのが恥ずかしくないわけがないのだ。
もしこれで恥ずかしくないとい言おうものならそれはもう完全に痴女だ。
「は、 恥ずかしいですよ‼」
あらまあ顔を真っ赤にしてお可愛いこ……ってバカなこと言ってる場合じゃない‼
今俺がやるべきことは、 そんな恥ずかしがる彼女を止める事だろう。
「クリス。 もしクリスが辛いようなら俺は……」
「だ、 大丈夫です。 それにいずれは……」
ん? さっきからクリスは何言っているんだ? それにいずれの後なんて言った?
クッソ‼ うまく聞き取れん‼
「と、 ともかくです‼ 今のシュン様の体傷だらけなんですからクリスのちっぽけな羞恥心なんかよりもシュン様の体の治療の方が大事なんです。 何せシュン様は魔王を倒すお方なんですから‼︎」
う、 う~んそうは言うがクリスの奴……明らかに無理してるんだよな……
でも覚悟決めたような顔してるし、 その決意に水を差すのは……とてもじゃないが俺にはできない。
「分かったよ……」
「ありがとうございます。 そ、 それでは失礼しますね」
あれ? タオル外しちゃうの? それ外すと危なくない? 18禁とかになっちゃわない?
あ、 大丈夫だ。 クリスの髪が長かったおかげで何とか隠れてる。
まあそれだけじゃなくてなんか漫画特有の謎の光がなぜか彼女の身を守っていたりして、 ともかく18禁にはならずにすんだようだ。
「あの、 シュン様もう少しくっついてもよろしいでしょうか?」
「な、 なんで?」
「その……治療の為です」
「ま、 まじで……? もっと近づかないとダメなの?」
「はい……申し訳ありません……」
クッソ.......だがこれ以上近づかれると俺の中にいる獣を抑えきれる自信がない。
言っとくが俺は健全な男子高校性だぞ!? そしてそれにプラスして童貞が付く。
そんな奴がクリスみたいなとびきりの美少女……まして裸状態の美少女と生で触れ合ってみろ‼
絶対耐えられるわけないって‼
「ダ、 ダメだクリス。 これ以上俺に近づいてはいけない‼」
「え、 でも……それじゃあ治療が……」
うう……傷は治したい。 でも……でも……これ以上近づいたらクリスを襲ってしまう可能性が……
「あの……やっぱり迷惑でしたか……?」
ああ、 クッソ‼ そんな顔しないでくれ‼
俺の良心が壊れちゃう‼
いや、 待て。 そもそもクリスだって今の状況相当頑張っているはずだ。
にもかかわらず俺は彼女一人に負担を強いて自分は逃げるというのか? それが男のすることか?
否‼ 断じて否である‼ いいだろう……俺の……いや……童貞のプライドと根性見せてやろうじゃないか‼
「すまんクリス‼ 俺が悪かった」
「ふ、 ふぇ? しゅ、 シュン様……?」
「お前だって頑張っているんだもんな。 それなのに俺は身勝手な理由でお前をの気持ちを傷つけた。 本当にごめんな」
ヤバいヤバいヤバい。 クリスの柔らかい肌が俺の体に直で当たってる‼ クッソやわらけぇ……
脳までとろけそう……そしてこのまま……待て待て‼ 流されるな俺‼ さっき俺の中の獣をかってみせると決めたばかりじゃないか‼ うぉぉぉぉ‼ 耐えろ俺ぇぇぇぇぇぇぇぇ‼
「あ、 あのシュンしゃま? これヤバいでしゅ」
「へ?」
あれ? クリスの顔真っ赤じゃないか? しかもよく見たら鼻血出てない? これってかなりヤバくない?
「お、 おいクリス‼ しっかりしろ‼ クリス‼」
「ぷしゅ~」
鼻血を吹き出す瞬間ってこうなるんだ‼ 違う、 そうじゃない‼
い、 今は一刻も早くクリスを助けねば‼
「衛生兵‼ メディック‼ ルビー‼ ラピスさん‼ 誰でもいいから早く来てくれ‼」
「お呼びですかシュンさん‼」
「ルビーか‼」
「はい。 貴方の愛しのルビーでございます」
「おい。 俺がいつどこでお前の事好きだと言った。 しかも何故屋根裏にいる」
お前は忍者か何かなのか? アイエエエ‼ ニンジャ!? ニンジャナンデ!? ってふざけてる場合じゃない‼
「おいルビー」
「言わなくてもわかってますよ。 それに当に手は打ってあります」
「そうか……いやぁよかった」
「ええ。 本当に……ね」
ん? んんんんんんんんんんん? この声は……
「チ、 チヅルさん何故ここに……」
「そこの馬鹿女神が教えてくれたのよ。 シュンが女の子と一緒にお風呂に入ってるって……ね」
「き、 貴様ぁぁぁぁぁ‼ 売ったのか‼ 俺を‼ 売ったのかぁぁぁぁぁ‼」
「売っただなんて人聞きの悪い。 私はただ……俊さんがクリスさんとお風呂を一緒に入ってるのを見てちょっとイラっとしただけですよ?」
ちょっと……だと?
「ちょっとイラっとしただけでこの仕打ちかぁぁぁぁぁぁ‼ 許さんぞルビー‼ 殺したやる‼ 後で絶対殺してやるぅぅぅぅぅぅぅ‼」
「それじゃあシュンさんお達者で‼」
「ルビィィィィィィィィィィィ‼ 」
「さてシュン覚悟はいいかしら?」
あ、 これダメみたいですね。
どうですか? 今回も楽しんで頂けましたか? 楽しんでいただけたなら何よりです。
自分としても本当はもっと早く作品を更新するつもりだったのですがついついゲー……ゲフンゲフン。 別の作品を書いているうちにこちらの作品の方がおろそかになってしまっていました。
改めて申し訳ありませんでした。
今後はこのようなことが内容精進いたしますので今後も「俺の周りの女性は全員美少女なんだが必ず何か重大な欠点がある!」 をよろしくお願いいたします。
それと宣伝にはなるのですが昨日からまた新しい作品(本当に申し訳ない)「貴方の選択が物語に反映される!? 新感覚小説異世界転移された男の魔王討伐への旅路‼」を投稿しました。
こちらの作品その名の通り読者の皆様の意見が反映されて物語が進む仕様になっております。
作風に関しましてもこちらの作品は、 本作品と非常に似たような感じに仕上げようと考えておりますので御暇な時間などあれば一度読んでいただけると幸いです。




