ある日〜森の中〜とうとう〜出会った よっ!? Part.B
宜しくお願い致します。
ー少し時間はまたまた遡るー
レベルが上昇しました。
ステータスが変化し、肉体が完全に適応します。
ーそして、現在ー
〜消灯されたバス車内・まわりが静かな?寝息を立てている頃〜
やあっ! みんなっ!
死んでる?お魚さんのように、
成っている寿司バーのマスターな零です。
マグロも好きですが、サーモン(実は白身魚)がもっと好きです。
寿司バーのマスターな私ですが、
どうしても、眼と眼が合って、しまって・・・
時々、嫌なお客さんがいたら、
当店からのサービスです。(しれっと)
カウンターの上を新鮮なフィッシュを滑らせたくなります。
ちなみに、フィッシュでのお支払・チップはお断りしております。
(ボソっ・・・・・普段からフィッシュを持ってる人いるの?)
そのご質問には、当店のマスターとしても、
人としてもお答えしかねます。あしからず。
(ボソっ・・・・・・・・人としての常識を疑われたっっ!?)
チャレンジャーな方もおられますが、
何度、ご来店されても、お魚さんの脂よりも、
しつこいお客様は、当店のフィッシュ・ポリシーにより、
フライにして、差し上げます。オススメですよ?
たとえ、キャッシュを求められても、
フィッシュしか、ありませんので、あらかじめご了承下さい。
(ぺこっ)
それでは、みなさまも気になる
当店のフィッシュ・メニュー・・・あっ! ステータスさんを
どうぞごゆっくり、ご確認下さい。(ぺこりん)
ーステータスー
名前 : 信岡 零 年齢 : 16
種族 : 人族 状態: 完全適応状態 (パッシブ)、吐き気、
脳内ナレーションがヤバイ(パッシブ)
職業 : 「罠師」(変更不可)
レベル: 1
体力(HP): 100/120 ↑20
魔力(MP): 23/180 ↑30
攻撃力 : 13 ↑3
防御力 : 18(+5)↑3
魔攻撃力 : 15 ↑7
魔防御力 : 13 ↑5
精神力 : 35 ↑5
知力 : 50
器用さ : 26(+1)
体臭 : 森のパフューム(通常時)
魔力の質(色): ダイアモンドダストのごとき真っ白な魔力
二つ名(異名): NEW!「本に愛されしもの」
(その他に、氷雪の白髪鬼)
完全適応状態 (パッシブ)
肉体が魔力に完全に適応した状態。
魔力を体外に開放できるようになる。
魔力は、命が血液に宿っているように、血液を循環する。
ただし、宿っているのは、己の魂という器。
心臓を通り循環する。つまり、己の魂の器の容量=魔力の総量である。
己の魂(容量は)レベルアップで拡大する。
また、魔力の質(色)とは己の魂の質(色)を表す。
個人差が存在する。基本的に変化せず、変更できない。
極まれに、魔力のない者が存在するが、
生命活動そのものに、魔力は影響しないため、
日常生活そのものに支障はない。
レベルが上昇する以前は肉体が魔力をうまく体中を循環できず、
過大蓄積する。様々な体の不具合が発生する。
(職業やスキル、魔法等には影響しない)
場合によっては、死に至る。逃れる術は、レベルの上昇以外発見されておらず、
対処療法として、回復魔法を定期的にかけ続ける以外、
体調の悪化は抑えられない。魔力をスキル等に込めることによってのみ、
余分な魔力を消費できた。
魔力が0になると肉体の防衛反応で、強制的な意識のシャットダウン(気絶)
が起きる。そのあとの痛みと疲労は凄まじい。
何事も体調管理が重要。
俺は、ステータスさんを蒼い顔で黙って閉じた。
さ〜て うん。 これで必ず全員がレベルを
上げなくてはいけなくなったわけねっ!? そうなのねっ!!
これは、骨がリアルに折れそうだ?・・・どうしよう これ?
俺は、ひっくり返ったバス車内で、女子に囲まれて、
壁に背を預けて、足を前方に投げ出し、ロングコートのフードを深くかぶり、
腕を自分の体を抱きしめるように組んで、まぶたを閉じて、
寝る努力?をしようと身じろぎをした。
そんな時だった。暗い車内でもなんとか見えるひよこ羽が、
エアコン(エンジン)を切っていることから来る寒さだけによるものとは、
明らかに違う様子であるのに、気付いてしまった。
・・・俺は、まわりにも気付かれないように、静かに獲物を狙う、
肉食動物のごとく、両膝を抱え、
横になっている妹さんに近付いていった。
顔は、膝に月の背後に隠れた太陽状態で、確認できなかったが、
俺のスキル、なでなで(LvMAX)を、発動し、ひよこ羽のあたりを、
(そんなスキルは、ステータスさんにはない。)
ガラス細工に触れるがごとく、そっと撫でた。
水平線の向こうから現れた日の出のように、顔を上げた彼女の涙に濡れた、
美しく透き通った宝石がごとき、エメラルドグリーンの眼と、
俺の眼が、見事に合ってしまって、互いにしばらくそのままであった。
俺は黙ったまま、背後から妹さんを、床(天井)から音立てずに拾い上げ、
またそのままフリーズしている彼女に、静かにするように、ジェスチャーしてから、
壁際に戻り、足をまた投げ出すようにして、フードを被ったまま、座り直した。
彼女の頭が胸のあたりにくるように、俺の膝に拾い上げたときそのままの格好で降ろした。
妹さんは、俺の眼を覗き込むように、見上げてきた。
・・・とりあえず俺は、少々の恥ずかしさを誤魔化すために、目線を横にズラし、
頭の位置をひよこ羽に、近付けつつ、頭をやさしく撫でながら、
左腕を彼女の背中にまわし、軽く引き寄せながら、声の声量に注意しつつ、
宣いましたです。 はい。(ただし、無表情)
「よく 我慢していたね?」と
妹さんは、眼をより大きく見開いて、口をゆっくり上下させてから、
「っっっ!?」
彼女は、俺の胸によりいっそう顔を埋め、
夜に静かに降る雨のごとく、その雫をエメラルドな瞳からこぼしていた。
しばし、俺はそのまま流れ出すその雫を、
なでなでスキル(LvMAX)を発揮しつつ、眼の端から見ていた。
(ステータスさんには、やはりどこにも見当たらない。)
涙が止まってから・・・
静かな時間が2人の間を過ぎていった。
妹さんは、ゆっくり顔を俺の胸から離しつつ
「なんで・・・ですか?」
「ふっ ジェントルマンの眼は、
節穴ではないってだけさっ!!」(シャキ〜ンb、されど無表情)
「ジェっっ!? ジェントルマンさん・・・ですか?」と妹さん。
「そこっ!?」っと俺。
どうせ、眠れなかったので、そのまましばらく、
久しぶり?のコミュニケーションを楽しんだ。
俺の胸の上で、結局そのまま眠ってしまった妹さんのひよこ羽を見ていて、
あるアイディアが湧いてきた。俺は、ポケットに突っ込んでいたフィッシュ・・・
冗談はさておき、板チョコ1枚とあるものを取り出し、
板チョコにニヤニヤしつつ、ある細工をしてから、
それらを妹さんの白いダウンジャケット(お姉さんと色違い)の、
外側の一番手が触れにくそうなポケットに、滑り込ませ、
ミッションコンプリート。(任務達成+サムズアップb)
映画になりそうなくらいであると、
自分をホメたいくらいの零くんで・し・たとさ。
これ、明日の朝日を見れるのかなっ!? 見れるといいなー。(現実逃避)
続きます。
〜朝・朝食時、もう一度点呼してから車外へ〜
やあ みんなっ! おはようございますっ!!
さあ、今日から始まりました新番組、ザ・シェフとCook Do!.
シェフは、私はい ジェントルマンな零くんです。
(拍手が聞こえる、されど幻聴)
今日のゲストは、つまみ食い(怒)しようとした、
食いしん坊エルフなレディアさんです。拍手でお迎え下さい。
(拍手が聞こえる、やはり幻聴)
「って ちょっとどうして、私ロープでぐるぐる巻きなのっ!!」
つまみ食いしようとしたからです。シェフの眼を侮ってはいけませんよ?
ねえ お手伝いさんの瑪瑙さん?
「うえっっ!? お手伝いさんですか?」と妹さん。
「そうです。がんばって番組を盛り上げてまいりましょうね。」と俺。
「ジェントルマンさん、すごいです〜」っとボ〜としつつ答える瑪瑙さん。
「何がスゴイのか、よく分かりませんが、私今は ザ・シェフでございますよ?」
「ジェントルマンさ〜ん。やっぱりすてきです〜」
あ〜 だめだこりゃ。つ、続けます。
「あの〜そろそろ開放してほしいんだけどなっ!」
「ダメです!」(怒)
とちょっと不貞腐れているメシマズ、エルフなレディアさん。
「グサっっっ!?」っと胸を抑える天然?エルフなレディアさん。
「・・・っていうかね? どこから持ってきたのっっ?
そのシェフの格好はっっ!!!」
「さあ? どこからでしょう?」フフフフフっと笑う俺。
説明しよう! 零くんは、
リトルガーデン・オブ・ファンタズムで、
自分にシェフの映像を重ねている。
魔力を込める・纏うことが可能なため、実体化できる。
魔力を使うことで触れられる、ただし、実体化していようとも、そうでなくとも、
物理攻撃・魔法等、すべて透過する。ダメージを受ける。普通に痛い。
注意が必要。
(自動的に残存魔力1まで、魔力を込める・纏わせることができるタイマー機能付き)
(解説モード)
「お〜い 女子〜 ちょっとできるだけ乾燥してそうな枝と〜
落ち葉を集めてきてね〜 あまり広場から離れないでね!」
「あっ! 男子は、きれいめの積みやすそうな石を集めてきてね?」
「「「「「「「ええっっっ〜!?」」」」」」」
「協力的でない方は〜 メシぬ・・・・・」(怒)
「「「「「「「行ってきま〜す。」」」」」」」
ふんっ! 勝った!! 最近こんなのばっかだね〜 ハアァァァ〜。(長いため息)
・・・さ〜て、今日の料理の材料を確認してみましょう。そうしましょう。
メインディッシュ(主食)
フォレストウルフのお肉
(ハーブのような香りを放つ。筋が多すぎて、どんなに調理しても、
やわらかくならない。ただし、ジューシー。保存食向け。
(白髪鬼の角に(ナイフ状)より細切れのぶつ切り)・・・全部
腰のポシェット(スーツケース)に入れていたスパイスコレクションより
バジル・ドライトマトパウダー・ガーリックスライス・ブラックペッパー、
ソルト(生活魔法で出した)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・適量
(ちなみに魔力、朝になって、ステータスさんを確認してみたら、
完全ではないですが、回復してましたです。はい。)
次に、調理道具です。
取り出したるは、スーツケースより、20cmくらいの深底フライパンとマイお玉。
そして、召喚した串状に固くした単なる糸、たったこれだけ。
(調理道具?な包丁代わり白髪鬼の角も、一応プラス。)
地面がむき出しになっている場所で男子が集めてきてくれた石を指示もしつつ、
竃状にコの字で組み、上部の石と石の間に、串状の糸を挟みます。(2段)
そして、女子から受け取った落ち葉を、
コの字に組んだ竃の中心に盛ります。
その上に、枝と枝の間に空気が通るように、円錐状に組みます。
・・・そして、俺の生活魔法トーチを使って、ファイヤー。
その間に、なんとか?再起動した瑪瑙さんに、フライパンをボール代わりに〜、
お肉(適量)とスパイスを揉み込むように指示して、お玉でま〜ぜ混ぜ〜。
(繰り返しお肉無くなるまで)
それを、串状の糸に適度にぶっ刺しまして〜
糸の上に並べましたら、あら不思議? BBQセットの出来上がり〜。
とりあえず〜
「ジュるりっっっ」
・・・そのよだれあとで拭いといてね? 残念エルフなレディアさん〜?
「はい〜」とガックリ、ロープでぐるぐる巻のまま項垂れるエルフなレディアさん。
気を取り直して〜
「「「「「「「いただきますっっっ!!!」」」」」」」
「まてっっ!! 生焼けはやめいっっ!!! 生焼けはっ!」
「「「「「「「は〜い! お母さ〜んっ!!!」」」」」」」
「誰がキミたちのオカンやっ!!!」
{ピコンっ!(発動音)母親。 IN やはり関西弁。}
とか、冗談を交わしつつ、ワイワイしながら、朝食を食べたのだった。
まったく〜。
おやっ? お時間のようです。
それでは、ただいまはこれでさようなら〜。
ザ・シェフとCookDo!で・し・た。
次回もお楽しみに〜。
まずは、俺らが料理にならないように、
頑張らないとね〜。 やっぱり骨がたくさん折れそうだ〜 トホホ。
あっ!? 出汁は取れるかな?
(ボソっ・・・・・・・取る気っっ!?)
さあ? どうでしょう〜 フフフフフ(ニヤリっ)
(ボソッ・・・・たら〜り(汗)、みんな頑張って・・・)