森でサバイバル?な一日目 Part.A
よろしくお願い致します。
ー森での一日目ー
〜俺が無事?に森に大・脱・出を成功させてしばらく経ってからのこと〜
「ねえ レディア?」周りを見渡しつつ
「何かなっ!?」周りをやっぱり見渡しつつ
「「零くんはどこ行った(のかしら)? か弱い乙女を残してっ!!」」
(ボソっ・・・か弱いっ!?)何か言った(かしら)?
(ボソっ・・・・・スンマセン!)
「「ウフフフフふふふっっ!!」」2人とも頬に片手を当てて鬼の形相で
(ボソっ・・・主人公早くカムバック{戻って}してっ!!)
そのとき女子生徒の「キャアァァァァー」という悲鳴が聞こえてきた。
〜長月氷雨の視点〜
やっぱりこの眼でさえなければ あんな目に遭うことや髪からまゆげ、眼も全身?真っ白な普段無表情な変なヤツにも会わなかったかもしれない。
私は長月氷雨。大・大・大の男嫌いで有名である。
私や特に妹に男子に話しかけられそうになるたび私が睨むように眼を細めていたからだろう。
(実際に睨んでいた確信犯)
私は修学旅行の朝から憂鬱だった。
「ハアァァァっー」深いため息。
「大丈夫? お姉ちゃん?」(心底心配そうに顔を覗きこんできてて)
「はっ? 大丈夫よ〜大丈夫っ!お姉ちゃんにまっかせなっさい!」
(妹の頭を撫でクリしつつ)
せっかく愛しい双子の妹の長月瑪瑙と一緒に男子の顔を見たくもなくて無理言って(男子から妹を守るためともいう)長月家の車で校庭まで乗せてもらっているというのに〜 昨日の夜、ママと他愛ないことでケンカしたからだっ! 前回身長を測った時は176cmもあった。髪はカラスの濡羽色・まゆげも黒・なぜかアメジスト中でも濃い深い紫のようなツリぎみな眼、髪型は妹の瑪瑙と同じような感じで 前髪は扇形に切り揃えてあって 後髪はくるぶしまであり、少し外側に跳ねている。ただし、私には妹のようにピコピコ動くひよこの羽?っみたいなアンテナ(妹のチャームポイント)はない。ちなみに妹は身長:170cm 少しタレ目のエメラルドのような深く透き通った眼をしている。胸についてはどちらも普通くらい?(願望)憂鬱な原因は他にもある私達双子は元々長月家の人間ではなかった。どういう経緯でそうなったのかは今でも長月家の情報網をもってしても正確には分からないが、私たちは物心がついたときからこじんまりとした田舎の孤児院(児童相談所?)にいた孤児だった。私としてはこの眼が原因ではないかと考えている。そもそも男嫌いになった由縁も孤児院時代にあるけれどこの際は割・愛する。
まあ とどのつまり、長月グループ取締役兼社長であり、会長の娘である長月ママに引き取られたのである。最近こそ私も妹も笑う機会が増えた。最初は私達も手負いの獣よろしく無愛想で笑わない上にママの旦那さん(私達のパパに当たる人)や男性の執事、男性がちらつくたびに2人で固まって震えていたらしい。あまり記憶がないが妹を何としても守ろうとしていたことは覚えている。決して百合には興味はないが、妹を簡単に嫁に出すつもりはない!!(自信満々に)ただでさえ良い学校に妹共々通わせてもらって、こんなにも長月家にお世話になっているのに、まだ恩も何も返せていない。なかなか上手くいかないものだ。
(ちょうど車が校門前で滑らかに停止した)
バスの後ろの方(男子率少なめの)の2人席に隣同士で座れたところまでは良かった。崖下に激突すると思った瞬間に妹に被さるように抱きついたまでは覚えている。目が覚めたときにはとても心配そうに涙目でこちらの顔を覗き込む妹の顔を見て安心させようと妹のアンテナ向けて腕を伸ばそうとしたが、腕がノロノロとした動きでしか動かせないことに気付いた。急いで自分の体を満遍なくチェックした。
頭が少し痛み、息遣いが妙に荒くなっていることと、擦り傷が顔や腕・足に少しあるぐらいだった。風邪の症状でも出たのかと思ったが寒気も感じず、何かが違う。体力が徐々に減っているそんな感じだった。様子を見に来た副担任の国語教師(女性){ここっ!重要}と妹の3人でバスの外に出たまではまだマシだった。とても心配して引っ付いてくる妹に姉として、申し訳無さからちょっと1人になりたくて瑪瑙から少し離れて柔らかい草の上で横になっていたのが失敗だった。
妹の「キャアァァァァー」という聞いたことともないような悲鳴を聞いて急いで振り返った時にはすでに遅かった。
腰を抜かした泣きながら怯える妹の目の前数cmに人1人丸呑みにできそうな大口を開けて噛み付こうするオオカミみたいな生物の3匹のうち一体が居た。他のクラスメイトや副担任(他の生徒の様子を見るため、離れていた)から離れてうっそうとした木々に近付き過ぎていたのがよりいっそう災いした。眼を見開き ゆっくりとした時間の中で妹に向けて腕を伸ばそうと動かそうとした時、世界が停止したかと錯覚するほどのことが起きた。
ー時間は少し遡るー
ゾワっ!?(背中を悪寒が走った音)
なぜか分からないけど 今は振り返ってはいけないっ!
そんな気がする。(青い顔で)
クラスメイトやC組、+αの面々ががそれぞれ友達やらグループに合流して楽しくコミュニケーションしてた頃。みんなの零くんこと俺は・・・夕方に移ろいつつあるうっそうとした森の中を枯れ枝や落ち葉を踏みしめながら水源や食べれる食材がないかを鑑定眼で鑑定(観察)しつつ、さっそく召喚した本を片手に糸とか召喚して糸操作とかスキルを試してましたとさっ!。
ちなみに鑑定結果をリストにして見ました。こんな感じ?
〜鑑定結果〜
名称 : 薬草 質 : 低級
効果 : 体力を少量回復させる効果ある草。
食事 : 可能。ただし、とてつもなく苦い。
名称 : 魔力草 質 : 低級
効果 : 魔力を少量回復させる効果がある草。
食事 : 可能。ただし、薬草よりも苦い上に、変な甘みもある。その甘みは甘草(漢方)に似ている。
名称 : 真っ赤なキノコ 質 : 毒
効果 : 食べれば精神に異常をきたす。状態異常: 真っ赤なウソが付加される。ただし、その効きやすさと効果時間は精神力に由来する。
食事 : 勇気があれば可能。死には至らない。味はいちご。匂いもいちごにそっくりな甘い香り、ゆえに騙されやすく、人間関係を破壊する可能性がある。注意が必要。
名称 : 青過ぎるキノコ 質 : 毒
効果 : 食べれば精神に異常をきたす。状態異常: ダウナーが付加される。うつになり過ぎて生きていることを後悔する。ただし、その効きやすさと効果時間は精神力に由来する。
食事 : 勇気があれば可能。死には至らない。味はブルーベリー。匂いもブルーベリーにそっくりな甘い香り、ゆえに騙されやすく、人間関係を破壊する可能性がある。注意が必要。
名称 : カモミール草(エサを食べる草) 質 : 低級
効果 : 沈静化。状態異常: 混乱をちょぴり軽減できる。
食事 : 可能。カモミールにそっくりな見た目をした食虫植物。お茶にしても美味い、香りはミント。
う〜ん 魔力を使わずに操作しようとすると やっぱりものすごくおっそいな〜
ひんやり冷たくて気持ちがいいツルツルした3cmの白髪鬼の角も出してみたけれど・・・案外しっくりきて落ち着いてしまった。鎮静効果でもあるのだろうか? うん ちょっと魔力使って角を木の幹向けて伸ばしたら 普通にあっさり貫通しましたよっ!?・・・・・(探索が続く)
また少し時間が経って現在。俺は太い木の幹を後ろ手に盾にして冷汗をタラタラ流していた。(固い無表情で)自分の匂いをスキルで魔力を消費するが消せたことが幸いだった。な・ぜ・な・らオオカミみたいなヤツ(魔物?)3匹がちょうど獲物を探すようにフラフラと(グルルゥと互いにコミュニケーション?を取りながら)俺が背にしていた木の横を通って行ったからだっ!! んでっ? ついでに鑑定してみたら?
(ちなみに召喚した本は収納しました。)
名称 : フォレストウルフA レベル : 3
森の掃除屋。基本的に群れで生活する。狩りを行うのはメスのみ。鼻が効き狡猾であり、連携して狩りを行う。発情期は食欲が旺盛になる。
種族 : 魔物(体内に魔石{ませき}を有する生物。動物とは違い魔法やスキルを所持している。それぞれのステータスやスキルには個体差がある。体躯の大きさは必ずしも、強さとは直結しない。)
食事 : 魔石以外可能。フォレストなウルフだけにハーブのような匂いがする。ただし、その肉質は筋が多く、どんなに調理しても、柔らかくはならない。たいして美味しくもない。せいぜい保存食にしかならない。
名称 : フォレストウルフB レベル : 2
種族 : 魔物
食事 : 魔石以外可能。フォレストなウルフだけにハーブのような匂いがする。ただし、その肉質は筋が多く、どんなに調理しても、柔らかくはならない。たいして美味しくもない。せいぜい保存食にしかならない。
名称 : フォレストウルフC レベル : 2
種族 : 魔物
食事 : 魔石以外可能。フォレストなウルフだけにハーブのような匂いがする。ただし、その肉質は筋が多く、どんなに調理しても、柔らかくはならない。たいして美味しくもない。せいぜい保存食にしかならない。
そろりそろりとその場を離れようとしたときに、ヤツらの動きが変わったことに気付いてしまった。そう クラスのみんなが居る方角にいきなり走って行ってしまったのさっ!! ほんの少しの間その場でフリーズしていたが、俺は自分の匂いを継続して消しつつ、すぐに後を追いかけた。イキナリぶっつけ本番の戦闘とかバトルとかカンベンして下さいっ!!
・・・・・・息を切らせながら走っていたけど、みんながいる広場?に近づくにつれヤバイと思った俺はスキルで粘着質な糸を極細にして右手に3本召喚し、魔力をブチ込んでその糸を超速度に加速させた上で、木々の間をヤツらに気付かれないように地面に接触する擦れすれに鑑定眼(片目でしか発動できない)で糸の先に視点を固定しジグザグに飛ばすように操作して、まずは3本中の1本の糸を3匹うちの一番デカイやつの首に気付かれないように(並行に残りの2本も他の小さめのヤツの体に)わざとゆるく巻付けて、草影から飛び上がったときに、さらに魔力を注ぎ込み糸を分厚く太く粘着性も強化して一気に絡め取るように締め上げ、近くの幹が太めな木を基点にして意思で糸を急激に縮ませつつ、ステータスにものをいわせて、後ろ上空に釣り上げるように引っ張った。女子の悲鳴の「キャアァァァー」が聞こえたが、間に合っただろうか? 間に合ったならいいなー。
(冷汗タラタラ流しつつ現実逃避)
すぐ様基点にしていた木に逃げられることがないように固定し、鑑定眼で見て範囲内だったのでついでに5mくらいの深さと広さの落とし罠に落とし、みんなのいる広場に向かって行った。
ー元の時間に戻る(現在ではない)ー
〜長月氷雨と残りの人(綾乃とリディア含む)の視点〜
ゆっくりとした時間の中で、ある者は凄惨な未来を予想して眼を固く閉じ、ある者は逃げようと思い振り返ろうとしていたが、次の瞬間に起きたことによってその場に居る全員が唖然{あぜん}としていた。
なにせオオカミ?の動きがそのまま固まったと思ったら、白いねっとりとした感じの森から伸びる分厚い糸状の何かに絡め取られるように首や体を締め上げられて斜め後ろ後方に放物線を描くようにいきなり釣り上げられたからだ。その後3匹の落下地点に3匹が十分落ちるだろう大きさの穴が ボゴンっ!と空いて、その3匹はそのまま落ちていった。
ーそして現在ー
全員が完全にそのままの格好でフリーズ(停止)していた。
しかし、ガサガサと草を分ける音が聞こえて全員の顔が恐怖と怯えが入り混じったような顔をして、短い悲鳴を口から出す人もいたが、次の瞬間に現れたのが人間だったことに心底驚くこととなる。
作者自身、書庫のスキルほしい。誰か付加してくれないかな〜?(願望)
一瞬でヒッキー(引きこもり・山ごもり?)になりそうだけど。あと電波がシャットアウト(届かない)されてる上に異空間だから、変な勧誘とかなさそう。ご感想はご自由にどうぞ。(やさしくしてね?)