50.お姉さまはっょぃですが
50話です!
お話の進行はのんびりですが、話数は長い。
ここまで続けられているのも、読んでくださる皆様のおかげです。
ありがとうございます。
以下、3行あらすじです。
30歳誕生日寸前の無職・美咲は、異世界にトリップ。
助けてくれた騎士系男子・レイのお屋敷に泊めてもらえることに。
元の世界に帰りたいと思いつつ、レイのことが気になっている←イマココ
美男美女双子さんって、目の保養だわ。
かぶりつきの位置で見られるとかラッキーすぎる。
決して自分の顔とかを考えてはいけませんよー。
ダイアモンドさまは、あわい桃色の唇でにやりと笑う。
……なんというか、顔と表情が不一致だわー。
見た目は繊細な美女なのに、表情は意地悪が大好きな子どもみたい。
ああ、でも。そういうところも、レイに似ているかも。
「美咲様?はじめまして。レイの姉のダイアモンド・ブロッケンシュタインです。レイと同じく、聖騎士を勤めているの」
「聖騎士?ですか」
なんだそれ。初めて聞いたよね?
今日は新しい単語を聞きまくりだし、いろいろゴタゴタありすぎだし、聞いたけど忘れているのかもしれないけど。
ちらりとレイを見ると、レイはダイアモンド様をとがめるような目で見ている。
え。なんだろ。
これ、私が聞いちゃいけないことなのかな?
「ダイアモンド様は、騎士様なのですね」
とりあえず、わかるところにだけ反応して、尊敬の眼差しを送る。
ダイアモンド様は長身だけど、全体的にほっそりした印象の華奢な体つきの女性だ。
騎士っていうことは、戦ったりするんだよねぇ。
この月の精みたいに儚げな美女が、馬に乗って戦うとか想像もつきません。
名誉職なのかなぁ。
「ええ。……ちょっと。レイ。まさかあんた、この子に自分のこと何も言ってないの?」
「あぁ?いや、ちょっとは自己紹介したぜー?名前だろ、年齢だろ?ブロッケンシュタインが貴族だとか、前は俺が当主していたこともあるとかはちらっと言ったぜ?」
「あのねー。そりゃ家のこととか、位とかも大切だけど、女の子がいちばん気になるのは、今の職業とお給料でしょ!?そこをアピールしなくてどうするのよ!!」
「は……?ばっ、馬鹿!なに勘違いしているんだよ!べ、別に俺は美咲を口説いているわけじゃねーよ!!!」
ダイアモンド様っょぃ。
レイは押されて、真っ赤です。
今のセリフとかツンデレっぽいんですが、どうしよう。ここは素直に萌えておくべき?
180cm以上もある男の赤面とか……、かわいすぎです!
あとダイアモンド様の女の子像は、マテリアルすぎて笑う。
まぁ社会人の合コンだと、職業は気になるところですが。さすがに明け透けに年収は聞けないと思う。
合コンとかあんまり行かないから、詳しくないけど。
女子女子しい女の子たちの合コンだと、そのあたりもチェック項目なのかな。こわい。
いやいや、やっぱり異文化だから?
昔の貴族の結婚って、家同士の結びつきだしね。
読んでくださり、ありがとうございます。
ブクマも嬉しいです。
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