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ヤラセで異世界生活  作者: とうかつ
第1章 ガランド生活スタート
9/10

最初の街

スイマセン!約2ヶ月ぶりになってしまいました・・・。

遠くに見えた街並みに向かって歩みを進めてるとゴードンが駆け寄ってきた。


『街に入るのに入街金が掛かるの忘れてた。門のすぐ手前に公設借用所があるから借りてくれ。3日以内なら利子掛からんし、たぶんニューワールドから先払いで給料支払いあるはずだから大丈夫だろう』


「確かに支払いは可能だろうが、担保っていらないのか。無担保って利子が怖いのだが」


ユートはチキュウからは殆ど手ぶらで来た。何か担保になりそうなものは無いかとズボンのポケットに手を突っ込むと数枚の硬貨と1枚のクオカードが出てきた。


(「そういえば、雑誌の懸賞で国民的アイドルグループの妹分である名古屋のWエースのクオカード当たったんだよな。劇場には行かなかったけど、CD何枚も買ったり、総選挙で友人に頼みまくってモバイル票突っ込んだよな」)

ユートがクオカード見つめながら暫し思い出に浸っているとゴードンが声を掛けてきた。


『美少女のカードか。まあ、確かに可愛いな。それなら入街金を借りる担保としてはまあ大丈夫だろう』


ゴードンのお墨付きも貰ったので、ユートは公設借用所に向かった。


『みかけねえ顔だな。まあ、それはどうでもいいや。いくら借りたいんだ、初めての利用みたいだし大金は貸せねえぞ』


いかつい顔をしてるが、それはライオン顔の獣人だったせいかも知れない。ユートは街に入る入街金を借りたいと告げ、さらに街の中にある会社で就職が決まってる旨も伝えた。


『入街金は銅貨1枚だが、今はギルドに入ってないのか?入ってないなら銅貨5枚必要だ。何か担保になるもんあるか?いや、街に入ったはいいが、帰ってこなかったらこの金も税金だから回収しなきゃならないのでな』


ユートはポケットからおもむろに2人のアイドルが微笑むクオカードを出した。


『ほぉ、美少女カードか。結構レベル高い少女だな。ただ、魔物ハンターのユーナちゃんには負けるがな』

「魔物ハンターのユーナってどんな人なんだ?いや、この国から遠いとこから来たので知らないんだけど」

『ユーナちゃんを知らないなんて人生半分以上損しているぜ。彼女はガランド美少女ブランプリで準グランプリを貰って一躍人気が出てたんだが、この前までやってたテレビで魔物を狩って食べるという番組ですっかり正統派路線から転向しちまったが、かわいい娘だ』


この様子を離れたところでスタッフと見守ってたゴードンは苦虫を潰したような顔をしていた。

(『ユーナには悪いことしたからな・・・どこかで恩を返さないとまずいよな』)


そんなやり取りをしていたが、借用所の獣人は銅貨5枚と借用書をユートに手渡した。

『まあ、担保としては問題ないだろう。で、この借用書と銅貨5枚を3日以内に持ってくれば美少女カードは返すから。あとこの街でギルドに入って登録すれば、この街の出入りは無料になるから入ったら早めにギルドに入ることだな』


ユートは借用所を後にして、門へと向かった。


「街に入りたいのですが、ギルドにまだ入ってないので」

ユートは今借りた銅貨5枚を門番に渡した。


『公設借用所での話は聞いてたから事情は分かった。入っていいぞ。ようこそニコアへ』



初めてたどり着いた街はニコアという街だった。ゴードンに確認するとこの街にユートの就職先となる株式会社ニューワールドの支店があるとのことなので、彼が教えてくれた道順に従い足を進めた。


道ばたでは見たことが無い食べ物や、地球で見たことのある食べ物など様々売っている。お腹が空いていたのだろう目には食べ物が次々と飛び込んでくる。


しかし、道行く人を見ればゴードンなどと同じ様々な獣人、耳が特徴的なエルフ、見た感じは自分と大差無い人間族など様々な人たちが行き交っている。

そして商店には武器が売られていたり、ここが異世界なんだと改めて認識しながら会社に向かった。

仕事などに引きずられ・・・。なんとか週1ペースにはしたいと思います。

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