ガリレオ・ブルーズ
ついに彼は発狂した。
「安息日なんてない……」
それでも中心核が活火山の惑星は回るらしい。
いつでも地軸は傾いていて歩度を危ぶませる。
コールタールの熱気流に足掻く二足歩行。
傾度は徐々に増すばかり。
ガリレオは希望のなかで絶望した。
とうとう彼は発狂した。
「安楽死なんてない……」
それでも海水七割の愚かな星は回るらしい。
実は傾斜しているのは僕の脊椎かもしれない。
道路脇のチャコールフィルター踏みにじった。
K点はとうに超えたらしい。
ガリレオは絶望の中で希望をみつけた。