表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
賠償スキルで無双します~魔王との戦いで逃げる時に勇者達に生贄として置いて行かれたので、賠償スキルでみんな奪ってやった~  作者: 喰寝丸太


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

6/11

第6話 勇者パーティからのスカウト

 そんなこんなで、一年経った。


――――――――――――――――――――――――

名前:ウメオ・カネダ

レベル:5

魔力:0/0

スキル:

  賠償

――――――――――――――――――――――――


 今のステータスだ。

 レベル的には頭打ちも良いところ。

 これで別のスキルでも生えたら違ったかもしれない。

 賠償で戦うと相手の攻撃を食らわないといけない、泥仕合になるから好きではない。

 痛いのは嫌だ。


 そして魔力。

 俺はゼロの体質らしい。

 魔力があれば魔道具使いでも良かったのに。


 『戦神の剛勇』のリーダーは何かあるたびに俺への感謝を口にした。

 理由はだな。

 たとえばポーション。

 不良品をつかまされて知らずに使うと、非常に危険だ。

 有名店でもたまに不良品は混ざる。

 俺は賠償スキルを使っているために、不良品かどうかの目利きは確実だ。

 不良品がないことが戦いを左右すると言っても過言ではない。


 俺は腕利きの調達人として有名になった。

 雑用の仕事も一生懸命やった。

 料理に始まって、ポーション管理、帳簿つけ、ギルドへの連絡。

 金の管理は任せて貰えなかったが、色々とやった。


 そして、なぜか勇者パーティからお呼びが掛った。


「お前、不良品をつかまされることがないんだって。良品確実の二つ名で呼ばれているらしいな」

「まあね」

「勇者パーティに入れ」


 断れる雰囲気じゃないな。

 賠償ビジネスも、勇者パーティなら金額が上がる。


「分かったよ」

「俺はウェイだ」

「ウメオだ」


 勇者パーティを紹介された、紹介したパーティリーダーで勇者のウェイはイケメンな男だ。

 金髪に碧眼。

 さぞやもてるだろう。

 片手に装着する小さな盾と、剣を持っている。


 タンクのニックは筋骨隆々。

 鍛えているのが良く分かる。

 茶髪の角刈りでまるで映画の特殊部隊の軍人だ。


 魔法使いのイヤミィはきつい目つきの美女だ。

 本と杖を持っている。

 赤毛を編み込んでいる。

 目の色は金色。

 猫みたいだなと思った。


 僧侶のウザリは雰囲気だけなら、聖女だ。

 おっとりした感じだがどうだろう。

 銀髪で、銀の瞳。

 神々しさを感じる。

 装備は杖。



「モンスター共、俺の雄姿を目に焼き付けて死ね。【聖刃】」


 勇者パーティでの俺の初戦闘はオークの群れ。


「ウェイ油断だ。後ろががら空きだ。【剛力】シールドバッシュとくらぁ」

「ニック、サンキュウ」


「もう、髪が乱れちゃう【火炎魔法よ、氷魔法よ、合成せよ。水蒸気爆発】」


 イヤミィ十八番の水蒸気爆発だ。

 スキルを発動する言葉は古語らしいが、イヤミィはそれを日常会話レベルで扱う。


「【聖域】邪悪なモンスターよ弱体化せよ。キャハハ、細切れにしてやって。モンスターは皆殺しよ。赤ん坊だって殺してね」


 ウザリはもうなんと言っていいのか。

 モンスターの血を見るのが好きみたいだな。


「ウメオ、回復ポーションだ。ちょっと擦りむいた」

「こっちはマナポーションよ。ぐずぐずしないで」


「はいはい」


 俺はポーションを配る仕事に専念した。

 そつなくこなせたような気がするがどうだろう。


 ほどなくしてオークの群れは片付いた。

 そして、家の中に震えるオークの子供がいるのを見つけた。


「ウメオ、雑用係の仕事だぞ」


 くそっ、ウェイの奴、自分の手を汚したくないのか。

 誰かに見られたらイメージダウンだものな。


「ごめんよ」


 俺はオークの子供の喉を掻っ切る仕草をして血袋を破いた。

 オークの子供に死んだふりができればいいがな。


「あーら、まだ生きているわよ」


 そう言ってウザリが杖先で横たわっているオークの子供の喉を圧迫した。

 オークの子供は手足をバタバタさせ死んだ。

 モンスターは人食いだとは分かっている。

 だが地球でも肉食獣とは上手くやっている地域もある。

 モンスターの領域を人間が侵しているとも言える。


 俺に力があれば、双方を納得させられるのに。

 ごめん。

 俺は心の中で手を合わせた。

 これが勇者パーティのすることか。


 『戦神の剛勇』ではウルフ系を狩る時、群れからはぐれた個体を狙う。

 はぐれは人に害を加えるからだ。

 子供なんか狙わない。

 見逃してやったことさえある。


 モンスターと動物との違いは、魔石を持っているかいないかだ。

 ただ、厄介なのは魔王が生まれると、モンスターはそれに従う。

 大災害が起きるのだ。


 それさえなければモンスターは動物の肉食獣と変わりない。

 俺は勇者パーティが少し嫌になった。

 折を見て、辞めることを考えた方がいいな。

 ここで上手くやっていける自信がない。


「お疲れ」


 ウェイが俺以外のメンバーに声を掛けて回る。

 そして、最後に俺の所に来て言う。


「もっときびきび動いて貰わないと困る。高い金払っているんだからさぁ」

「気をつける」


 『戦神の剛勇』より安いぞと言いたくなった。

 『戦神の剛勇』では段々給料が上がった。

 それだけ高く評価してくれたんだろう。

 辞めたの失敗だったかな。

 だが、勇者を袖にすると不味い。

 教会と国がバックについているから、顔に泥を塗られた彼らは許さないだろう。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ