表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
賠償スキルで無双します~魔王との戦いで逃げる時に勇者達に生贄として置いて行かれたので、賠償スキルでみんな奪ってやった~  作者: 喰寝丸太


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

20/52

第20話 カマを掛ける

 街に着いた。

 盗賊と殺し屋の死骸を警備兵に見せる。


「あの死骸を弔ってやりたいのですが」

「殺し屋と盗賊だぞ」

「死んでしまえば、生きていた間の罪はなくなります。死体に鞭打つ必要はないでしょう」

「そうか。死体の人相書きを描いたら持って行っていいぞ」


 死体はゾンビにする。

 こいつらに平穏な死後など与えるものか。

 殺し屋や盗賊に人権などない。

 死後であってもだ。


 人相書きができ上がって、アイテム鞄に死骸を入れる頃にはすっかり夜になってた。

 リリムが宿を取ってくれてるはずだ。


 冒険者ギルドの伝言を見て、宿に到着。

 部屋は一人部屋と三人部屋しかなかった。

 プリシラが捨てられた子犬のような顔をする。


「テントなら貸すぞ。それか自分で部屋を取れ」

「もう、冷たいのね。別の宿にするわ」


 そう言ってから、プリシラが出て行く。

 俺がリリムに目配せすると、リリムが尾行するために出ていった。


 一時間ほどでリリムが帰ってきた。


「あの女、冒険者ギルドで何と言ったと思う。通信魔法をお願いよ」

「通信魔法は緊急しか使えないはずだ。ギルドマスターの許可がないと使えない」

「そうなのよね。きな臭いったら。少なくとも冒険者ギルドの幹部が噛んでいるわね」


 大物貴族が絡んでいるな。

 ウソツキー侯爵辺りなら、冒険者ギルドの幹部と癒着していてもおかしくない。

 ウェイならどうだろう。

 王様にウメオを生贄にして勝てました、口封じしたいので協力して下さいとは言えないな。

 となるとプリシラはウソツキー侯爵の手下か。

 カマを掛けるべきだろうな。


 次の日、合流したプリシラに俺は話し掛けた。


「実はおれ契約魔法みたいなスキルが使えるんだ」

「へぇ、そうなの。商人にもってこいね」

「リリムがウソツキー侯爵と因縁があって取り立てを頼まれた。俺のスキルでそれをしようと思うんだ」

「したらいいじゃない。ウソツキー侯爵は悪人なんでしょ。私も良い噂は聞いたことがないわ」


 これは演技かな。


「昼頃、出発するから、それまではゆっくりするといい」

「ええ」


 俺はリリムに目配せした。

 見張れという合図なのは言うまでもない。


 プリシラは宿の食堂に居座って動かないらしい。

 くそっ、なんで動かないんだ。

 ウソツキー侯爵にスキルを使って取り立てが行くぞと警告したらいいのに。

 出発の時間になった。

 シャランラも面白がってじゃんけんに加わり、見事、俺の隣を射止めた。


 むーん、一筋縄ではいかない。

 殺し屋の尾行に気づいた察知能力からリリムの尾行もばれたのか。

 それで用心深くなった。

 いや、それなら冒険者ギルドで通信魔法を使いたいなどと言わないはずだ。

 少なくても受付嬢と小声で話すことぐらいしてたはずだ。


 何かがおかしい。

 想定外の勢力がいるのか。

 隣国とかどうだろう。

 侵略の妨げになる者を排除するとか、その下調べとか。

 考え過ぎか。

 隣国が俺の強さを知るはずはない。


 プリシラの背後にいるのは誰だ。

 さらにカマを掛けてみるか。


 道行きの途中の休憩時間に俺は一人離れた。


「【賠償】」


 俺の手には宝剣が現れた。

 今まで殺し屋を差し向けた賠償に、ウソツキー侯爵が持っているリリン家の家宝の宝剣を取り戻したのだ。

 しれっと馬車に戻った。


「ほら、リリム。ウソツキー侯爵に貸してた宝剣だ。スキルで取り返してやった」

「嘘っ」

「確かめればいい」


 俺はリリムに宝剣を渡した。


「夢にまで見た宝剣がここにある。これで爵位の半分は手に入れたようなものね」


「へぇ、それってリリン家の盗まれた宝剣よね」


 プリシラが食いついた。


「まあな」

「ウソツキー侯爵が盗んだという噂は本当だったのね」


 なんとなく反応が薄い。


「リリム、なくさないように。俺がアイテム鞄に入れて預かってやる」

「ええ、お願い」


 さあ、これからプリシラはどう動くかな。

 宝剣を取り返そうとするか、俺達を殺そうとするか、どっちだ。


 そして野営。

 何事もなく夜が明けた。

 見張りに立っていた3人の話ではプリシラはぐっすり寝てたようだ。

 根本的な推理が間違っている気がする。


 だが、筋書きが見えない。

 プリシラは隙を窺っているのかな。

 朝食の時に矢が飛んできて、プリシラはそれを剣で落とした。


 殺し屋とは敵対しているのか。

 俺は石を拾うとスキルを使い手加減して投げた。

 どうやら当たったらしい。

 俺は四人にこの場に残るようにいって殺し屋の下にいった。


「【洗脳魔法】。雇い主を喋れ」

「ウソツキー侯爵だと聞いている」


 俺はそいつを縛り上げて、みんなの前に突き出した。

 そして聖剣で一突き。


 プリシラの目に動揺はない。

 ウソツキーの陣営ではないのか。

 ならばウェイか。

 ウェイが冒険者ギルドと癒着しているとは考えづらいんだがな。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ