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「AIに書かせるな」って言葉、たぶん間違ってない。

「AIに書かせるな」って言葉、たぶん間違ってない。


でも、あれが強すぎるせいで、肝心なものがすり抜ける感じがする。


だからこそ、少し立ち止まって考えてみたいことがある。


「書かせる」って、何の話なのかなって。


工程の話に見えるけど、たぶん実際は別のものを雑に包んでる。


責任をどこに置くか、その省略語なんじゃないかと思う。


だから揉める。

省略語って、聞いた側が空欄を勝手に埋めるから。


たとえば「書かせる」には、手触りの違うものが混ざってる。



丸投げ——意志も判断も責任も、全部委ねる。

分担——文はAIでも、採否と責任は人が持つ。

翻訳——芯と骨は人が作って、届く形だけ整える。



本当はこれ、同じじゃない。

でも「書かせる」で一括にすると、聞いた側はだいたい一番雑な絵で受け取る。


すると、分担も翻訳も、まとめて同じ罪として処理される。


悪意の話じゃない。


議論を速くするには、一語でまとめるのがいちばん楽だから。


ただ、その楽さがそのまま欠陥になる瞬間がある。


丸投げを止めたいなら、本来は丸投げだけを切り分けて、どこが問題なのかを特定しないといけない。


でも一括で燃やすと、最後に残るのは「禁止」だけになる。


禁止は気持ちいい。分かりやすい。揉めにくい。


その代わり、改善の部品が残らない。


そしてたぶん、残らないことに気づいている人は、あまりいないかもしれない。


どこで丸投げが起きたのか。採否と責任は誰が持つのか。どこまで開示すれば分担として成立するのか。


そういう差分が、強い言葉の熱で溶ける。


結論は各自で持っていい。これは正義の話じゃなく、起き方の話と私は思う。


「AIに書かせるな」って言うなら、たぶん本当はこう言い換えた方が近い。


「責任の置き場所を省略するな」


それだけで、だいぶ違う気がする。

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