またね
早くみんなに見せたくてミレア編雑になってしまってたので修正沢山しました
。
気まずい雰囲気が流れてる中、
ノインは思い出したかのようにポケットから小さな革表紙を取り出すと、懐からペンを取り出してスッと書き込み始めた。
「君たちの名前……ルアンとミレア、で合ってるよね?」
「はい」
「ふむ……これでよし。姫、こちらにサインを」
「はぁい!」
リリアナは意外と器用にペンを持つと、大きな丸文字で「リリアナ・エルディア(第3王女)」と書き込んだ。
「よし、できた!」
ノインが手渡してきたのは、真新しい許可証だった。金色の細工が縁に施され、真ん中にはエルディア国の紋章、そして下部には二人の署名。
「これがあれば、エルディア国に通れるよ。私たちのサイン入りだからこれがあればエルディア国内で無下に扱われることは無いはず…」
「すごい……!」
「もし何かあったら……これを見せて会いに来て。必ず力になるよ!」
続けてリリアナがポーチを投げて寄越した。
「あとこれ!お金!今はこれくらいしか渡せないけど、きっと役に立つと思って!」
ルアンが戸惑いながらも受け取ると、リリアナがふぅ、と伸びをした。
「私たちはこのあと、王城に戻る予定だけど…もう少し言った先に旅人専用の宿があるの。近いし安全だから、今日はそこに行って見るといいよ!」
「え、そんな場所が……?」
「あるある! ちょっとわかりづらいけど、道沿いに行けば看板が出てるから!」
「本当に……ありがとう、姫、ノインさん」
ルアンが頭を下げると、ノインは小さく微笑んだ。
「こちらこそ、姫を助けてくれてありがとう。……それと」
彼は少しだけ真剣な声で付け加えた。
「アナグナ出身だからって、気にしなくていい。少なくとも僕たちは、君たちをそんな目では見ていないよ」
「うんうん! 私だって偏見なんてないもん!……ただちょっと、見た目が野生児っぽいだけで!」
「それが偏見っぽいんだよな……」
ルキエルがぼそっと突っ込むが、誰も気に留めない。
「あたし、病弱ってことで部屋に隔離されてるの! もう退屈すぎて脱走しちゃったってわけ!」
「……病弱には見えないけど……」
ルキエルが小さくつぶやく。
「んなこたぁ、あたしが一番分かってんねん!!」
姫のツッコミに、また一同が笑い出す。
「まあ、エルディア国の人たちは……ちょっと君たちを見る目はキツいかもしれないけど、でも……あたしは待ってるから!」
リリアナが白馬にひょいと飛び乗る。
ノインも優雅に馬にまたがると、ちらりとルアンたちを見て頷いた。
「じゃあ、行こうか。姫」
「はーい! ん〜、お風呂入りた〜い!」
パカラッ、パカラッ。
白馬の蹄音が、霧の森の奥へと遠ざかっていった。
しばらくその音を聞いていたルアンたちだったが、静かになった森に、ふっと笑みが漏れる。
「……なんだかすごい人たちだったね」
「……うん。…」
「あれで姫かぁ〜」
そんな会話とともに、三人の歩みは次の目的地へ進む――。




