人生やり直すならついでに!
私の番が、回ってきた。心の中で
『人生をやり直すために失敗できない。』
と思いながら言った。
『市谷未来です。好きなことは、サッカーをすることです。今年1年間よろしくね!』
そう言って、出来るだけ足音を立てずに席に戻った。席に座ると、8年前の自分を思い出した。
自己紹介の時に、周りにどう思われるのかが、怖くて逃げ出してしまったのだ。元々暗い性格で、引っ込み事案だったのでしょうがなかった。確かに自己紹介の時、逃げ出したくなった。でも、ここで逃げ出せば、これから数年間は辛い思いをする。だから、逃げ出すわけにはいかなかった。自己紹介が全員終わり、家に帰った。自分の部屋で、勉強をするために。勉強が好きなわけではなかったが、
『今から勉強し始めれば、いい大学にいける!』なんて思いからだ。あと、勉強ができると、友達に教えることができる。仲良くなれる。元々頭が悪かったから、やり直すには丁度いいタイミングだ。本棚にある本を素早く取り出す。いざやってみると、家にある問題が、簡単すぎた。理由は分かりきっているが、それを解決するために父に言った。
私『中学生の内容の勉強がしたいよ。』
父 『まだ小学校に入ったばかりなのに、そんな難しい問題解けるのか?』
私『挑戦してみたいの!あと、漢検も取りたい!』
父は、目を光らせて『やってみろ』と背中を押してくれた。そして思った。勉強を、極めて父を楽させてあげようと。
次回明日登校(投稿)