私を困らす問題児
入学式が終わり、クラスの中に入った。クラスの中には、よく見たことのあるメンツが揃っていた。よく目立っていたのが、金髪に染まっている金本昌己だった。彼は、私にいじめを仕向けた張本人であり、先生たちを困らす問題児だ。中学生になった彼は、先生を辞めさせるプロ(teacher killer)と呼ばれていた程だった。そんな彼に目をつけられない様にしようと昔の私はしたが、それは失敗だった。だから、今回は仲良くなろうと声をかける。
私 『金本昌樹くんだよね。これから6年間よろしくね!』
金本 『ああ、うん、よろしく』
彼は恥ずかしそうに照れながらそういった。こういうのは、囃し立てるのが、男は嬉しいと分かっている 。
私 『何かスポーツとかやってるの?体かっこいいから、サッカーとか上手そうだよね!』
金本 『うん、そうだよ。』
顔を下に向けながら満更でもない様子でいった。
元から彼はサッカーが上手であった。だけど、サッカーを中学2年の春にやめてしまった。何かあったのかもだが、今は関係ない。ただ仲良くなりたいだけだから。他愛のない会話が終わり、9時15分になった。黒板には
"9時15分から自己紹介を前に出てきてやってもらう"
と表記されてるので、自己紹介の準備を始めた。
出席番号順で、自己紹介をするそうだ。自分の番は3番目。みんなのを聞いて待っていようと思っていたところ、2番目、自分の一個前の自己紹介を聞いた時、驚いた。
その人の名前は、東いのり
のちに女番長として、私の住んでいる地域を統治する人。この人も私を気に入らずいじめていた人だ。
自己紹介をしていたが、外見だけでは、決して番長には見えない。だけど、本当にやばいやつだ。
前途多難のやり直し人生。次は私の自己紹介、さて何を言おうかな。
次回、明日投稿