表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/3

神様からのプレゼント

初投稿です。至らないところがあると思いますが、是非とも、寛容な態度で批評してもらえると嬉しいです。

私は中学3年生、絶賛いじめられ中。通りすがれば、殴られる。蹴られる。どうしたら、いじめられないんだろうね。そんなことを考えながら生きてる。友達がいない私には難しい問だと思う。で、わからないから自殺しようかな?すでに自殺するために、屋上についた。私は私に言い訳するために、

『もうこれだけ頑張ったからいいよね。これからの未来どうせ真っ暗。』

と独り言をいって、屋上から飛び降りた。


私はこれで確実に死んだと思った。本当に死ねたと思ったのだ。しかし、前を向くと、私の小学校の入学式の最中であった。私は心の中で、こう思った。

『まさか、死んでない?もしかすると、人生をやり直すことができるかもしれない。今の私を変えれば、未来の私の自殺する未来がなくなる。』

そういえば、入学式の中で私の入学者代表挨拶がある。確か内容がひどくて、周りの両親に嫌われたんだった。今から考えて、良い内容にしなくては、、、

今持ってる代表挨拶の紙を一度黙読した。

『わたしは、きょうからこのがっこうで、にゅうがくします。おもしろいのいいな。たのしいのいいな。みんないいとな。あたまわるいのはきえるけどきらい。みんなそうならないようにやりたい。』

やはり酷すぎる。今から内容をかえるしかない。マイクの音が鳴った。

『入学式代表挨拶、一年一組 市谷未来(いちがやみく)さん』

やばい。呼ばれてしまった。市谷未来とは、正真正銘私のこと。どうにかしないと。私はとりあえず

『はい!』

と元気よく返事をして、壇上に上がった。上がるまでの間に、脳をフル回転させて、内容を考えた。そして、壇上で一礼し、こう切りだし始めた。

『春の暖かい日差しと、満開の桜が、私たち入学する全員を歓迎するかの様に感じます。』

正直なところ小学一年生が言うような言葉ではないことは、気づいていたが、予想よりも会場全体が、驚きを隠せない様だった。そして、平穏な空気が、つつまれながら、この入学式が終わった。

本当ならこの日から他の子の両親に嫌われて友達ができなくなるはずだった。しかし、それを避けられたと感じた。これは、今までいじめられてきた可哀想な自分に送られてきた神様からのプレゼント。そう感じた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ