1話(両視点)
前と後ろで視点が変わります
―かえしてよ❗―
―いたい❗やめて❗―
こんな声が僕の耳に響いてきた。
僕と同じ位の少女の声だった。
その声を父親である国王に伝えたが気のせいじゃいないかと言われて終わってしまった。
けれど、その声は昼夜問わず不定期に聞こえてきた。初めは耐えられていたが、だんだん悲痛さが増していくその声に、顔色を悪くしていく僕を見た父親は、前に言ったことが本当かもしれないと教会の神父を呼び、解呪や除霊をしてくれたがその後も全く変わることはなく聞こえてきた。
それからも両親がいろいろなことを試してくれたが
変わることがなくどんどんその声はひどくなってきて、それに僕も心を痛め顔色が悪くなっていき…
5年が経ち、12歳となる頃にはリーリア王国の王太子アルフ·リーリアは呪われた王子だと言われ避けられていた。
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私、シェイラ·ファンゼはファンゼ公爵家に産まれた令嬢であるけれど、どうやら望まれた存在ではなかったようです。
お母様と使用人は私のことを可愛がって育ててくれましたが父親である公爵は私と母親を見る顔は冷たく
無言で通り過ぎて行きました。
それまではお母様と使用人の方達と幸せに暮らしていましたが、7歳になった頃に母親が倒れ、ベッドに伏せていましたが、それから1ヶ月後に天に召されてしまいました。
それから葬式でお母様の元で泣いていた私があんだけ冷たく見ていた父親もさすがに悲しんでいると思い見てみると笑っていました。
なぜ笑っているのか分からなくなりゾッとしましたがこれだけは分かりました。この人は父親ではないと…
そして、これから地獄が始まってしまいました。




