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デート【withあーちゃん】①

 朝がやって来ました。

 私はすぐにベッドから起き上がると、やることを済ませて、決めていた洋服に着替えます。

 あの後、あれから約二時間くらいかかりましたが、やっとしっくりくる洋服が見つかりました。

 白の半袖オフショルに黒と白、灰のチェック柄の七分丈スカート。頭にはニット帽。

 これなら、りょーくんをドキッとさせること間違いなしです。

 自分でもいうのもなのですが、この肩出しには今まで抵抗感がありました。人前で肩を大胆に露出させるなんていやらしいにもほどがあります。

 でも、りょーくんのハートを射留めるのは別です。

 私はりょーくんが手に入るのであれば、なんだってする覚悟です。

 この洋服であれば、可愛いし、肩とか鎖骨、首回りが見えて、心がときめくはず。


「あらあら、綾乃ったら張り切っちゃって」


 いつの間にか部屋に入っていたお母さんが顔をてかてかにしながらそう言います。

 

「そ、それは……も、もういいでしょ! からかうのやめてよお母さん! というか、ノックしてないでしょ?!」


「うふふ……ごめんごめん。じゃあ、私はそろそろお夕食の材料でも買いに行きましょうかね」


 お母さんはそう言うと、「ちゃんとボディタッチは忘れずにね!」と部屋を出る間際にアドバイス的なことを告げて、出て行きました。


「余計なお世話ですっ!」


 私はドアに向かってそう叫びました。



「行って来ます」


 私はそう言って、家を出ました。

 りょーくんとは特に待ち合わせ場所は設定していません。そのため、私はりょーくんの家に直接向かいます。

 ピンポーン。

 インターホンを押します。

 

「はいはーい……あれ? あーちゃん?」


 りょーくんのお母さんが玄関ドアから現れました。

 未来のお義母さん……失礼のないようにしないと。

 

「あ、えーと……こ、こんにちは! りょーく––––亮介くんはいますか?」


「ああ~そういうことね……うふふ。青春っていいわね~」


 りょーくんのお母さんは羨ましそうな表情をして微笑みます。


「え、えーと……」


「あら、ごめんなさいね。今から亮介を呼んで来るから少し待っててくれる?」


 困惑している私に気づくと、お母さんは再び家の中に戻って行きました。

 そして、それから数分後。


「ごめん、待たせたな」


 玄関からりょーくんが現れました。

 

「ううん、私もさっき準備が終わったところだから」


 私はそう言って、ニコッと微笑みます。

 女子は暗い顔よりかは常に明るく笑顔な子が男子にモテると聞いたことがあります。

 りょーくんもどこか顔が赤くなっているような気がありますし……効果てきめんなのかな?


「ね、ねぇ、りょーくん……突然、なんだけど……今日の服装どう、かな……?」


 私はりょーくんに感想を求めます。

 正直、簡単に訊いているように見えますけど、実際はとっても緊張して、心臓がドキドキで鼓動が聞こえてるんじゃないかってくらい大きいです。

 顔も熱くなっているのを感じるあたり、顔が赤くなっているのかもしれません。

 私はそんな赤くなった顔を見られたくないので、少し俯きます。


「に、似合ってる、と思うぞ……?」


 りょーくんは目線を逸らして、頭を掻きながらそう言います。


「あ、ありがと……」


 こんなこと改めて言われると、恥ずかしいものです。

 私は顔をしばらく上げることができませんでした。

 

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