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嘘は本当になった

ながるさんには「たったひとつ欲しいものがあるの」で始まり、「嘘は本当になった」で終わる物語を書いて欲しいです。できれば2ツイート(280字程度)でお願いします。

https://shindanmaker.com/801664

加筆あり


 *・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*


 たったひとつ欲しいものがあるの。

 ひとつでいいの?とあなたは言った。

 ひとつでいいのよ。欲しいのはずっとたったひとつ。


「綺麗な本物の星の欠片が欲しいわ」


 夜空に手を伸ばしながらそう言うと、あなたは空を見上げて苦笑した。

 そのひとつが手に入らないなら、何を手に入れても同じなの。


 それ以来あなたはうちに来なくなった。手に入らないなら、傍にいない方がいい。

 私が子供じゃなくなった頃、惑星探査船が帰還したと報道が盛り上がった。画面には船から降りてくるメンバーの中に笑って手を振るあなたの姿。少しくたびれてはいたけど、相変わらず素敵だと思った。

 ひとり家で祝杯を挙げていると、来客を知らせる電子音。


「もう時効かな」


 記者を振り切り、息を切らせてあなたは私に星の欠片を差し出した。ばかね、とあなたに縋りつく。

 嘘は本当になった。

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