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なっぴの昆虫王国 シュラ編  作者: 黒瀬新吉
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闇の巫女として

闇の巫女として


そして、シルティは「闇の巫女」として甦る。それはヨミの戦士がオロスの巫女を倒した時に現れた。


アマオロス


「第一の人魚産まれし時、新たなエスメラーダとして女神クシナの力を結びたまえ。オローシャ・クシナイカ・ムスビーレ……」


タマヨセ、タマフリ、タマムスビ、一連のオロスの奥義『アマオロス』は成功した。女王の流した涙は十五個の『人魚の卵』と形を変え『ミドリアコヤガイ』にそれを収められると『マナトの洞窟』に置かれた。

「これで、人魚もエスメラーダも絶えることはない。あとは『覚醒』までお守りするだけだ」


『ラナ』はその術のほとんどを使った。後に『ルノクス』から向かう飛行物体を検知したのが彼女の最後の力だった。


「ギバに寄生し、アガルタに眠る『シュラ』を操り全ての知的生命体の頂点に立つ」

そう言うダーマは『神の子』として唯一実体を持ちタオから生じた。しかしその不完全さが忌み嫌われた。

「わしはマナ、ヨミよりも優れている。それを証明してやろう、やっと人型を得たカイリュウ、ムシビト、そしてヒトどもを皆殺しにしてな。クククッ、その日はもうそこまで来ている」

彼には『神の子』としての自負があった。そこに、ギバからセイレ誕生の知らせが届いた。まだ彼は正体を隠していた。


「マナトに、エスメラーダが誕生されたのですと?」

「ああ、これでアガルタは元に戻った。しかもどうやら今までの再誕ではない。女王の妹『香奈』様とオロスの『ラナ』様によって新たな人魚の卵が産まれたそうだ。喜んでくれるかダーマ」


(フフッ、喜べか。相変わらずだな、だからカイリュウはマンジュリカーナに敗れ去ったのだ。さて急がねばならない、エスメラーダはクシナの力を持つもの。この上にエスメラーダまでオロシアーナ、マンジュリカーナに加われば、『聖三神』を相手にする事に匹敵する。ギバを操ろうにもこいつの闇はそこまで成長していない。まず、シルラに死んでもらおう。そしてギバを深い闇に引きずり込んでやる。それにしてもいまいましい巫女どもよ、余計な事をしやがって。今に見ていろ……)

彼はひとつの洞窟を与えられていた、椅子に座りそう思っていたときだ。低い声が聞こえた。


「ダーマ、オロスの巫女を片付けようと言うのなら、お前が拾って来たあの女が必要だぞ」

「ゴラムか、いつからそこにいた。もちろんそのつもりだ」

ゆっくりフードの付いた上着を脱いぐゴラムに命じた。

「巫女を倒せるのはあの巫女しかいない。連れて行け、オロスの巫女どもを根絶やしにして来い」

「承知した。しかし今更ギバなど必要なのか、奴はカイリュウの中でもっとも末席だと聞いているぞ。それならメイフの方がよかろうに」

「いや、『竜化の術』を残しているギバでなければできぬ事がある。それにメイフは老いすぎている、わしの寄り代にはなれぬ。お前はオロスの巫女を片付けてくれればいいのだ」

「まあ、シュラのコマンドはお前にしか解読できないものらしいからな、クククッ。なあに、すぐ戻る」


ダーマは操りグモがチモニーに消えると大きく息をした。

「あの八つの目に見透かされると、わしの本当の計画をつい話してしまいそうになる。ああしてあいつは相手を意のままに操るのか? やはり、ヨミの戦士は敵にはできない……」

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