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なっぴの昆虫王国 シュラ編  作者: 黒瀬新吉
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ラグナ 浄化!

ラグナ 浄化!


女王と同じ事をタイスケは思っていた。

「マイ、大丈夫だよ、なっぴは俺よりちょっとだけ賢い。次の一手で逆転するさ」

トレジャーボートで待っているマイはそれでも気が気ではなかった。

「次の一手って?」

「おそらく『虹のおもちゃ』から、次に使うのは……」

タイスケとなっぴが同時にこう言った。

「オレンジ・クラッカー」


オレンジ色のアメリカンクラッカーが大グモの額に命中した。大グモに命中したオレンジ・クラッカーはその足下に落ちた。しかし何一つ変化はない。

「ゲハハハハッ、無駄な事を。お前はそいつに食われるのさ、頭からバリバリとな」

マイがタイスケに言う。

「何も変わらないみたいよ」

「『何も変わらない事』を確かめたのさ、なっぴらしいな」


挿絵(By みてみん)


なっぴがくすりと笑ってこう言った。

「やっぱり、オレンジ・クラッカーじゃ何も変わらない。オッケー私の予想通りね。さあ、もうあきらめなさい。ラグナ!」

「……なにを言うか、白龍刀も使えぬお前が……」

「いくわよ。レッド・ジャイロ、ラグナを打ち倒せ!」

なっぴは赤い竹とんぼを次々と飛ばした。大グモに命中する度にたちまち色あせたレッド・ジャイロが足下に落ちる。それを踏みつぶす様になっぴに向っていた大グモは、突然動きを止め、やがてもだえ始めた。ゴラムには理解できなかった、しかし大グモの断末魔の叫びを聞き、今浄化がなされた事を知るのであった。

「ギガルルルン」

たまらず飛び出したラグナは、なっぴの突き出すバイオレット・キューに打ち抜かれた。


「何故だ、何故お前に浄化ができるのだ」

初めて、ゴラムがうろたえた。

「異界の巫女、お前はたかがアマテラスの末裔ではないのか、それともそれ以上の者なのか」

なっぴはゆっくりと答えた。

「宇宙の真理はたった二つ。マナとヨミ、光はこの世の全てを創り出す。七龍刀に納められた七宝玉はすべての元となる」

「……」

「白龍刀はその名の通り、けがれなき純白の剣、その光が悪しきラグナを浄化する。赤,緑、青の宝玉から創られたアイテムには余す事なくそれぞれの光が充ちている」

「……『光の三原色』お前、それを知っていたのか?」


「そんなの常識って言いたいけど、実は偶然『グリーン・ヨーヨー』の一撃からね」

なっぴは得意気にそう言うと、改めてキューをゴラムに突きつけた。

「さあ、まだかかってくるつもり?」


「お前がマナとヨミの子だというなら、それもよかろう。だがもしそうであれば、この先お前は最大の試練を迎えるだろう、ヨミの戦士は死なん。たとえラグナを浄化されてもな、それがわしたちの宿命なのだ。見せてもらおう、その時お前がどんな顔をしてどんな決断をするのかを……」 

ぐったりとしたままのガラムを抱えて、ゴラムは何処かへ消え去った。

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