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第6章: キックボクシング

数週間後、アンジェリーナがノアに連絡を取った。


「ノア、別のプリンセスを見つけたわ。彼女を監視していて、明日あなたと会う機会を作る予定よ。」


「了解。」


「また一人、誘惑しなきゃならない子がいるわけか。うまくいくといいな。プリンセスにはもう慣れてるけど、今度の子はどんなタイプだろう。前の子たちよりも簡単だといいけど。」


翌日、ノアはアンジェリーナに言われた通り、川沿いに向かった。そこには彼女がいるはずだった。


「ノア、彼女はトレーニングが終わるといつもこの道を通って帰るの。私が合図を出したら、歩き始めて。街灯のあたりで会うはずよ。あとはあなた次第ね。」


「まるで誘拐計画を立てているみたいだな。完璧ではないけど。」


アンジェリーナの合図で、ノアは歩き出し、リラックスした足取りで街灯まで向かった。だが、そこに着いたとき、彼の周りには誰もいなかった。


「たまには、物事が計画通りに進んでくれたらいいのに。」


その瞬間、ノアは交差点の裏の路地から叫び声を聞き、調査することにした。


そこに到着すると、ノアは二人の少年と一人の少女が対峙しているのを見た。片方は内気そうな少年、もう片方は大柄でいかにもいじめっ子といった風貌だった。少女はいじめっ子を叱責していた。「どうして弱い者をいじめるの?それが男らしいと思うの?そんな行動をするなんて、哀れね。」


彼女の言葉は厳しかったが、その声には何か押し殺したような響きがあった。


「何だよ、お前、クソ女。」


「あなたに望むのは…すべての卑劣な…消えて欲しいのよ。」


いじめっ子は彼女の言葉に反応し、近づいて彼女の肩を掴んだ。


「これ以上ない展開だ。今助けに行けば、彼女は俺に惚れるはずだ。」ノアはそう考えた。


「おい、お前、結構いい体してるな。一緒にどこか行かないか?」


「その時、いじめっ子が彼女を引き寄せようとした瞬間、拳が彼の顔に炸裂した。」


驚いたことに、その拳は自分のものではなかった。


「痛ぇ、クソ女。」


いじめっ子は拳を振り上げ、反撃しようとしたが、次の瞬間、彼の顔に蹴りが叩き込まれ、彼は後方に吹き飛ばされた。


少女は怒りに満ちた表情で彼を睨みつけ、いじめっ子は恐怖に駆られ、パニックを起こして逃げ出した。


少女の怒りは消え、再び冷静さを取り戻したかのようだった。


内気な少年はお礼を言おうとしたが、少女は再び怒りに満ちた顔をして言い放った。


「男のくせに、なぜ自分を守れないの?男ならもっと強くなるべきよ。今日、私はここにいたけど、明日どうするの?あなたみたいな人は、ずっと踏みつけられるだけよ。そんなのは男じゃない。」


少年は頭を下げ、謝った。少女は怒りを抑えようとしながら、後ろを向き、ノアと目が合った。


ノアはその場面を呆然と見つめていた。


「あなたも何もしていなかったわね。弱者を守るのが男の役目よ。みんな無駄な存在だわ。」


少女は去っていった。その怒りを抑えきれない様子が、どこか滑稽で、彼女のキャラクターにそぐわないように見えた。


ノアは少女が去っていくのを見送った。


「何も言えなかったな。彼女が強い性格だって言うのは、控えめに言ってもそうだな。今回もまた第一印象は最悪だった。女の子に怯えるなんて、自分が情けない。でも、今見た光景は信じられない。」


ノアは周りを見渡した。隣の建物の壁には亀裂が入っていた。ノアは、それが先ほどまでなかったと確信していた。隣のフェンスも大きく曲がっており、まるで強い力で蹴られたかのようだった。


「彼女が抑えていたから、これ以上の被害は出なかったんだろうな。こんな力を持つ彼女は本当に危険だ。」


ノアの電話が鳴り、彼は出た。アンジェリーナの声には、先ほどの少女と同じくらいの怒りがこもっていた。「ノア、なぜ彼女に話しかけなかったの?どうして介入しなかったの?」


「全てがあっという間に起こって、動けなかった。」


「ノア、彼女がトレーニングを終えたところだって言ったでしょ。そこに待っていればよかったのに。」


「トレーニングって何の?」


「キックボクシングよ。」アンジェリーナが答えた。


「それにしても、やっぱりそうだったのか。」ノアはそう考えた。


その夜、ノアは自宅でアリサとメッセージを交わしていた。


「彼女はいつも連絡をくれて、僕がどうしているかを気にしてくれる。彼女と話すのはとても心地良いんだ。」


「ちょっと落ち込んでいるんだ、新しい子とひどい失敗をしてしまったから。自分に失望している。この仕事が重要だと分かっているけど、あの場面では完全に固まってしまった。彼女が引き起こすかもしれない問題が怖いんだ。そして、僕の優柔不断さが問題を引き起こすかもしれないと思うと、本当に気が滅入る。もっと上手くやれると思っていたのに。」


「ノア、待ってて。」


アリサはそうメッセージを残した。ノアは困惑して、彼女に何を意味するのか尋ねたが、アリサは返信せず、30分ほど経ったころ、ノアの家のドアが鳴った。


アリサはノアのもとへ駆けつけていた。ノアがドアを開けると、彼女がそこに立っていた。


「ノア、どうやったら元気になるか分かるわ。」


アリサは家に入り、ソファに座ると、ノアを隣に引き寄せた。


「ノア、私の髪を撫でて。」


「どうして?」


「信じて、私を。」アリサは微笑みながら言った。


ノアはアリサの髪を撫で始めた。その手つきは優しかった。


アリサはリラックスし、ノアの手が彼女に大きな喜びを与えているようだった。


「これは本当に僕じゃなくて、君が気持ち良くなりたいだけなんじゃないか?」


アリサは一瞬、図星を突かれたような表情を見せたが、すぐに「信じて、続けて。」と頼んだ。


ノアは手が疲れるまで、アリサの髪を撫で続けた。やがて彼は手を止めた。


アリサはノアの胸に頭を乗せた。「少しの間、こうしていて。」彼女は言った。


ノアはアリサの頭の重さを感じながらも、圧迫感を感じることなく、心地よさを味わった。


ノアは10分ほどそのままでいたが、やがて顔を上げた。母親が帰ってくる可能性があり、彼女にこんな姿を見られたくなかった。母親は間違いなく彼をからかい、そのことで何日も言い続けるだろう。


アリサは満足そうに立ち上がり、「どう?気分は?」とノアに尋ねた。


「ずいぶんリラックスできたよ。さっきまでの心配が遠い昔のことのように感じる。」


アリサは微笑み、「うまくいったわね。じゃあ、私は帰るわ。もうすぐ暗くなるし。」


「そうだね、母さんもそろそろ帰ってくるし。いつものように小言を言われるのは避けたいから。」


「私はあなたのお母さん、結構好きだけどね。でも、ノア、あなたのお父さんには会ったことがないわ。」


「父は、僕が小さい頃に亡くなったんだ。」


「ごめんなさい、ノア。そんなこと言うべきじゃなかったわ。」


「いいんだよ。確かにその時は辛かったけど、今では話しても平気なんだ。」


「実は私も、少し分かる気がする。妹が亡くなったとき、世界が崩れ落ちるように感じた。そう思ってもいないのに、本当に世界を壊せる力を手に入れてしまった。でも、その力ではサリアを取り戻すことはできなかった。今でも時々彼女を思い出して、寂しくなるけど、今はもう涙を流すことはない。」


「アリサ、辛かったね。」ノアは彼女を抱きしめ、彼女の頭を自分の胸に引き寄せた。


「心配しないで、ノア。あなたのおかげで、私は元気になったわ。」


「ありがとう、アリサ。君がしてくれたこと、本当に必要だった。」


アリサは微笑んで、「私もとても楽しかったわ。」と言ってから、ドアを開けて出て行った。ノアは落ち着いた気持ちで自分の部屋に戻った。


「失敗で落ち込むなんて、俺らしくないな。次はどんなことがあっても、もう立ち止まらない。あの子の言う通り、俺も男らしくならないと。」


翌日、ノアはアンジェリーナに電話をかけた。「作戦があるんだ。手伝ってほしい。」


「最近、怒るとひどいことが起こり始めたんだ。あの槍を手に入れてから、怒りが周りを破壊するようになってしまった。その力を使えば、何とか修復できるけど、みんなが見ているところではできないし、誰かが傷つくんじゃないかといつも不安なんだ。これ以上、どう続けられるか分からない。でも、今は考えないようにしよう。もっと走ろう。天の武器を手に入れてから、私は強くなった。もっと訓練を積めば、きっと最強になれる。」


「あれは、あの日の男の子だ。あいつら、危なそうな奴らだな。」


「何見てんだよ。ムカつくんだよ。」


いじめっ子はノアに近づき、拳を振り下ろした。ノアはそれをかわし、自分の拳で反撃した。


もう一人の不良がノアを捕まえようとしたが、ノアは後ろに身をかわし、半回転して頭に蹴りを入れた。


「あの男、弱虫だと思ってたけど。動きは素人っぽいけど、とても速くて、あの蹴りは強そうだ。これこそ、男ってものだな。」


「うまくいった。小学校以来、こんな風に喧嘩したのは久しぶりだ。あの頃は誰よりも強かった。アンジェリーナが教えてくれた蹴りは素晴らしいけど、一番大事なのは彼女が全部見てくれたことだ。」


ノアが振り返ると、前日の少女がその光景を見ていた。


「見てたか?今回はちゃんと戦ったよ。前は一瞬ためらったけど、今日は取り戻したんだ。」


「あなたの名前は?」


「私はエリシア。」


「僕はノア。よろしくね。昨日君を見たんだ。すごく強かったよ。」


エリシアはほほえんで、「毎日練習してるの。」と言った。


「何の練習を?」


「キックボクシング。」


「君、とてもかわいいね。だから、聞きたいことがあるんだ。」


「ごめんなさい、今時間がないの。トレーニングしてたから、今から走りに行かなきゃ。」


エリシアは後ろを向き、川沿いを走り始めた。


ノアは彼女を追いかけ、「ねえ、勝負しない?あそこの橋まで先に着いた方が勝ちだ。」と自分のペースで言った。


エリシアは微笑み、目が輝き、ペースを上げた。


ノアは彼女の後を追った。


「彼女のペースについていって、橋に近づいたら全力でスプリントするんだ。」


ノアはエリシアと並んで走った。橋が一歩一歩近づいてくる。ある時点で、エリシアは速度を上げ、ノアを引き離した。


「いや、もうすぐ橋だ。ここで追い抜かれるわけにはいかない。」


ノアは全力で走った。


橋まであと数メートル。ノアは後ろについていたが、最後の一歩で彼女を追い越した。


ノアは息を切らしていたが、それを抑えた。エリシアの顔は興奮しており、楽しそうに見えた。


「僕の勝ちだね。勝者には報酬があるべきじゃない?」


エリシアはノアを見つめ、不安げな表情を浮かべた。


「報酬として君とデートがしたいんだ。」ノアはそう告げた。


エリシアはノアを見つめ、「いいわ。」と答えた。


「よし、じゃあもう一つ重要なことがある。」


「何?」エリシアが尋ねた。


ノアは電話を取り出し、彼女に差し出した。「君の番号を教えてくれない?」


エリシアの顔に薄い笑みが浮かんだ。エリシアはノアの電話に自分の番号を登録した。


ノアは満足そうに電話を受け取り、「エリシア、土曜日の2時に中央バスステーションで会おう。」と言った。


土曜日が来た。午後2時を少し過ぎたころ、ノアはバスステーションにいた。彼は周りを見渡し、長い茶色の髪を持つ背の高い少女が黒いジャケットとパンツを着ているのを見た。


「その服装だと男みたいだな。もっとかわいい服を着てくれると思ってたけど、僕のことがあまり好きじゃないのかな。」


「やあ、エリシア。会えて嬉しいよ。さあ、一緒に散歩しよう。」


少し歩いた後、ノアはエリシアに向かって振り返った。


「エリシア、普段は何をしているの?」


「私は大学に通いながら、トレーニングしているわ。」


「大学?何年生?」


「1年生よ。経済を始めたの。」


「数字が好きなの?」


「実際にはあまり。でも、得意だから。将来、仕事が見つけやすいと思って。」


「なるほど。僕はまだ高校の最後の年だよ。来年何をするかはまだ考えていないけど。」


ノアは中心街を歩き続け、エリシアが服屋のショーウィンドウをじっと見ていることに気づいた。そして彼女に尋ねた。「気に入ったの?」


「いや、私はスカートやドレスを着るタイプじゃない。そんなの着たら自由に動けないから。」


「僕は君に似合うと思うけどな。いつか僕のために着てくれる?」


エリシアは顔を赤らめた。


「いいぞ、彼女の女性らしい一面を引き出した。あとは、もっと心を開かせるだけだ。」


ノアはエリシアの手を取り、アイスクリームを買いに連れて行った。ノアはチョコレートのコーンを、エリシアはストロベリーのコーンを選んだ。


「ストロベリー?女の子らしいものが好きなんだね。」


「男の子だってストロベリーを食べるわ。」


「うん、確かに。でも、女の子の方が好きな人が多いよ。」


「私も女の子よ。」


「エリシア、さあ、川沿いでアイスを食べよう。あそこは景色がもっと美しいから。」


川に向かう途中、ノアとエリシアは初めて会った小道を通り、そこには再び内気な少年といじめっ子がいた。エリシアの顔に怒りが広がったが、すぐに視線を下に向け、落ち着こうとした。


「エリシア、アイスを持ってて。」エリシアはそれを受け取り、ノアはいじめっ子とその被害者に近づいた。


「おい、まだいじめっ子やってんのか?」


「お前に何が分かるんだよ?」


「この子を放っておけよ。なんで彼をいじめ続けるんだ?」


「こいつが金を貸してくれないからだよ。自分から貸してくれるって言ったくせに。」


「彼がどれだけ怖がっているか分からないのか?放っておけ。」


いじめっ子はノアの顔にストレートパンチを放った。ノアはそれをかわしたが、完全には避けられず、痛みを感じた。次の一撃が来る前に、ノアは高い蹴りを放ち、相手の頭を狙った。


「アンジェリーナが教えてくれた蹴りだ。これで痛みを与えたはずだ。」


いじめっ子は後退した。


「これ以上続けても、ただ傷つくだけだ。今は引いておけ。」


いじめっ子はノアをしばらく見つめたが、彼の決意と戦闘態勢を見て、引き下がり、去ることにした。


エリシアはノアと内気な少年のもとに駆け寄った。


「まだいじめられているなんて。このままじゃ、一生強い者に踏みつけられるだけの人生よ。あなたは男でしょ。もっと自分を守るべきよ。」


「いや、エリシア、そうじゃない。彼に謝りなさい。」


ノアは少年に向かって言った。「今は彼に怯えているけど、それでも変わることができる。もっと強くなれるんだ。知っている人に助けを求めるんだ。彼が君を苦しめていることを話しなさい。勇気を出して一度でも『ノー』と言えば、次はもっと簡単になる。彼に殴られるのが怖いなら、レッスンを受けてみな。ここにいる彼女が、キックボクシングの教室を知ってる。君が他の人よりも内気で圧倒されやすいのは君のせいじゃない。でも、それを変えるために何もしないのは君の責任だ。君もきっと、こんな扱いを受けるのが耐えられないだろう。でも、変わりたいなら、きっとできる。」


「本当に?」


「うん、小さい頃は内気だったけど、今では手に負えないほど強い子たちを知っているよ。君もできない理由はないさ。助けを求めるのを忘れずに。誰かが助けてくれると、何事ももっと簡単になるよ。」


少年は「ありがとう、言われた通りにしてみるよ」と言って立ち去った。ノアはエリシアに目を向けた。「僕も、困っている人は自分を変える努力をすべきだと思う。でも、君のように責め立てるだけでは、何の助けにもならない。彼が生まれつきどうであるかは彼のせいじゃない。彼がこれからどんな人になるかが、彼の責任なんだ。」


エリシアは地面を見つめ、ノアの説教が心に響いたようだった。


「さあ、あそこにあるベンチで座ろう。景色がとても綺麗なんだ。」


ノアとエリシアは並んで座った。


「ノア、私はいつも、戦えない男は無価値だと思っていた。そういう男は、他の人のために働かされるだけの人生を送る運命だって。私の父は…本物の男よ。彼はキックボクシングのジムを持っていて、チャンピオンだったし、チャンピオンを育てた。彼は誰にも自分のやりたいことを否定されることはなかった。」


「エリシア、男が今戦っていないからといって、戦えないわけじゃない。スタートが難しいだけの人もいるんだ。」


「そんなふうに考えたことなかったわ。じゃあ、弱い人でも強くなれるの?」


「この世には不可能なことは何もない。十分に努力すれば、何でも成し遂げられるんだ。」


エリシアは微笑み、ノアは彼女に顔を近づけ、キスをした。


エリシアは力が抜け、ノアが彼女を支えた。


「何が起こったの?」


「エリシア、君はプリンセスなんだ。」


「プリンセス?」


「プリンセスは不思議な力を持つ女の子たちのことだ。君も知ってるだろうけど、君が怒ったり強い感情を抱いたとき、感情が爆発して、周りの世界を壊してしまうんだ。」


「そう、そうなの。どうして知ってるの?」


「彼女が教えてくれたんだ。」ノアは、こちらに向かってくる威圧感のある女性を指さした。


「私はアンジェリーナ、プリンセスの緊急事態を管理する責任者よ。ノアは今、君の力を封印したわ。」


「封印?それはどういう意味?」


「エリシア、今は君の力は常に活性化していない。以前はコントロールできなくて、怒りで周りを破壊してしまっていたけど、今は集中しないと力を使えなくなったの。まるで、以前はスイッチがずっとオンになっていたようなものね。でも今はスイッチがオフになっていて、力を使いたいときには君がスイッチを押す必要があるの。」


「じゃあ、今は感情が問題を引き起こす心配はないのね?もう抑え込む必要はないの?」


「その通りよ、エリシア。」


エリシアの顔は喜びに満ち、ノアを抱きしめた。ノアは彼女の頭を優しく撫でた。


「今日はここまでにしておこう。家に帰って休んでね。」


エリシアはうなずき、ノアは微笑んで立ち去った。アンジェリーナはエリシアを見送って、状況の説明を続けた。

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