旦那ちゃんと嫁ちゃんのヒューマンドラマ~上クリって何?~
素朴な疑問。
テレビ・・・かつて社会に無くてはならないものだったが、スマホ等の普及により、その影響力はかつてほどではない・・・御託はいい、そうか、本題に入ろう。
テレビのチャンネル優先権は、嫁ちゃんにある。
結婚した当初は旦那ちゃんにも毎週見ていたチャンネルはあったのだが、いつの間にか(というか当初から)彼女の意向が主とされるようになった。
絶対に見たいチャンネルがあれば、当然、折れてはくれるが・・・。
そんな訳で、いつものようにぼんやりと、どうでもいいテレビ番組を見ていた。
どうでもいいというと語弊があるので、興味半分ということにしよう。
で、コマーシャル中にあのCMが流れた。
「一つ上の男、上〇マン!」
そう、〇野クリニックのコマーシャルだった。
「このCMって何?」
嫁ちゃんが疑問を口にする。
「上〇クリニック。病院のだよ」
「病院は分かるけど・・・なんでタートルネックを被るの」
「・・・それは」
旦那ちゃんは、言葉に窮した。
嫁ちゃんには妹がいるが、兄や弟はいない。
つまり疎いということだ・・・正直に言うべきか旦那ちゃんは迷う。
「ねぇ、何なの、あのCM」
「えーと、まぁ、男性が使う病院だよ」
「ふーん、何科」
「何科・・・泌尿器科・・・整形外科かな」
「わからん・・・はっきり言って」
嫁ちゃんは、どちらかとはっきり言わないと納得しないタイプ。
旦那ちゃんは覚悟を決めた。
「ち〇こあるでしょ」
「ふむ、ふむ」
「生まれた時は、皮をかぶっているの、頭の部分」
「それで・・・」
(やけに食いつくな、おいっ)
「思春期になると、それ剥くんだけど、剥けない人もいるわけ」
「ほう、ほう」
「・・・・・・剥けないと、包茎って言うんだけど」
「聞いたことがある」
「そうでしょうね・・・それで剥けない人が、〇野クリニックに行って、剥いてもらうの」
(何、俺、言っているんだろう)
「あー、だから、タートルネックを脱ぐのね」
「そういうこと」
「でも、何で剥くの」
(グイグイくるね・・・このひと)
「えーと、それはそのままだったら、衛生上よくないでしょ」
「なんで?」
「アレが溜まるでしょ」
「あーイカ汁ね」
「言い方っ!」
「・・・で、旦那ちゃんは?」
(来たっ)
「知ってるでしょ。剥けてますよ」
「本当に~」
「見たことあるでしょ」
「暗くて分かんない~」
「嘘つけっ!」
「どれどれ、見せてみい。この明りの中で確認するから」
「やめれ~」
旦那ちゃんの抵抗も虚しく、嫁ちゃんにパンツをひん剥かれてしまう。
「あっ、ちっちゃい」
「やめれ~」
またしても、嫁ちゃんに屈してしまった旦那ちゃん。
果たして旦那ちゃんは、嫁ちゃんにいつか勝てるのだろうか。
ち〇こが縮こまった時、皮を被ってしまうのをバレていないのを唯一の糧として。
行け旦那ちゃん、きっと明日はいい事あるさっ!
「♪上クリ~♪上クリ~」
今日も嫁ちゃんの鼻歌が聞こえる。
これはフィクションです。
ねっ。