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告白された僕に危機感を感じた幼馴染達が僕を落としに来ている件  作者: しらべ
第一章 僕が女の子に告白されるなんて!?
5/16

5 可愛い幼馴染達

 

「ひーくんっ!!!!」


 ラノベを読む僕にくっつく桜。

 サイドテールがあたって、少しくすぐったい。


「そういう事は他所でやってくれないかしら」


 そう言ってる割に、羨ましそうな顔をで眺めてますけど翠さん?


「ほら、桜も離れて?」

「えぇ~なんで?久々にひーくんと一緒にいられるのにぃ~」


 ぷくっと頬を膨らませる桜に僕は目も合わせられない。

 だって桜可愛すぎんだろ…

 よく見ると茶髪めちゃくちゃ似合ってるし、昔は黒髪だったけどこれもありだな…


「桜。氷冴が嫌がってるからやめなさい」

「ひーくんは嫌がってないよ。身体は正直だもんね…ひーくん?」


 え…?どこでそんな言葉覚えたんだ桜!?

 翠は顔真っ赤にしてるし…


「い、いや…僕は」

「噓だよっ。からかってごめんね?」

「そ、そっか…」


 なに期待してんだ俺…


「てか、なんで桜は高校入ってイメチェンしたの?」

「ひーくんの部屋でそういう本があったから男の子は好きなのかな~って。」

「いや、みんな好きだとは限らないと思うよ…?」

「じゃあひーくんは?今の私は好きじゃない!?」

「え?僕!?僕は普通に似合ってるし、可愛いと思ってるよ」

「そっかぁ…可愛いかぁ…照れちゃうなぁ~」


 翠は小説を開きながらも、目線は僕達を追っていた。


「み、翠?」

「ふ、ふーん。そっか氷冴は桜みたいなのがいいんだな。よーくわかった」

「なんでそうなるっ!?」

「もういいもん。氷冴のばか…」

「なんで!?僕は翠も可愛いって思ってるよ!二人が僕の幼馴染なんて、何かの間違いとも思ってるくらいだし!?」

「か、可愛い…私が可愛い…」

「そうだよ!!可愛いよ!」


 一瞬冷静になった僕、とんでもないことを口走ったと悟る。

 やばいな。空気がおかしい。

 翠に至っては「プシュー」と蒸気が出そうな勢いで、顔を真っ赤にしている…


「そ、そろそろ帰りましょうか!下校時間も近いし!」

「そ、そーだね…」

「じゃあ僕はお先に…」


 僕は出ていこうとすると、二人が「えっ?」とでも言うかのように頭を傾げた。


「「一緒に帰るよね?」」


 声がハモると、二人の顔が引きつった。


「二人がいいのならだけど…」

「「当たり前ね(でしょ)!」」


 こうして僕達三人は中学ぶりに三人並んで帰るのだった。


 その道中。


「あっ、にーちゃん!」


 後ろから暖香の声がする。


「おかえ、って…にーちゃんが女の子連れてるぅぅ!!しかも二人!?き、今日はお赤飯かな!?あっ、でも二股はダメだよ!?それは世間的に…」

「落ち着けハル!翠と桜だよ!」


 取り乱す暖香の肩を揺さぶり、僕は声をかける。


「はっ…ほんとだ。翠さんと桜さんだ…二人とも一層可愛くなりましたね…」

「あ、ありがとうハルちゃん」

「か、可愛い…」


 翠の顔がまた真っ赤になっている。

 いつもは凛としてるけど、こういう翠も可愛いかもな…


「それに比べてにーちゃんは…」

「え?なんで僕?」


 暖香は僕を、ごみを見るかのように見つめている。

 本当に酷い妹だよ。全く…


「わ、私帰るわね」


 そう言うと僕たちに有無を言わさずに帰ってしまった。


「翠!」


 僕が呼ぶと翠は振り返ってくれた。


「また明日!」


 僕が大きく手を振ると、翠は小さく手を振り微笑んでいた。


「ずるいなぁ…」


 そう呟いた桜は頬を膨らます。


「なんで?」

「だって、少し家が離れてるからひーくんに手振ってもらえるじゃん」

「ちょっとよくわからないけど…僕達も帰ろっか」

「そうだねっ」

「あれ?ハルがいない」

「お邪魔そうだから帰りまーすって言って走って帰ったよ?」


 はぁ…変なところで気を使うなよ…あいつ…





 ♢♢♢♢♢♢♢♢


「にーちゃんおかえりぃ~」

「ただいま」

「さぁ。話を聞かせてもらおうか?いや!聞かせてもらう!」


 誰か…助けてくれぇぇ!!









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少しずつ評価を頂けて、嬉しいです。今回もありがとうございました。


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