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告白された僕に危機感を感じた幼馴染達が僕を落としに来ている件  作者: しらべ
第一章 僕が女の子に告白されるなんて!?
3/16

3 向けられる視線

「え?あれ生徒会長と誰?」


「てか、あれ二年の鷹野じゃね?」


 翠と共に通学していた僕は未だかつてない、視線を向けられていた。


「氷冴?どうしたの?」


 頭を抱えながら歩く僕を見て、翠は顔を覗いてきた。


 な、何なんだ…今まで僕にこんな事したことないのに!!!!

 可愛すぎんだろ!?


「い、いや僕たち結構見られてるな~って思ってさ」

「え!?気付かなかった…」


 そう言うと、翠は周りを見回す。

 周りの生徒たちは、徐々に顔が引きつっていく。


 あぁ…僕は機嫌を損ねないようにしよっと…


「これで大丈夫よ。さっ、行こっ?」

「う、うん…」


 あれ?やっぱり今日機嫌いい?

 僕と昔みたいに朝から通学できたから?

 いや、自惚れるのはやめるんだ鷹野氷冴。

 多分暖香みたいに朝ご飯に好物が出たんだろうな。うん。そうだ。


「そう言えば、なんで翠は部活を?」

「幼馴染が帰宅部なんて、みっともないでしょ?」

「え、そしたら桜も…」

「あの子はいいの。私と氷冴さえいればいいのよ」

「もしかして、僕と二人っきりになりたいからだったりして。」


 笑いながら「なわけないか~」と続けようとすると、隣から翠が消えていた。


「あれ?翠?」


 彼女は後ろで立ち尽くし、顔を伏せていた。


「ごめんごめん。翠も僕の事を()()()部活を作ってくれたんだよね。冗談だから許してよ」

「私が氷冴の事を()()()…?」

「ん?翠?」

「ひっ…ひーくんのばかぁぁぁ!!!」


 顔を真っ赤にした彼女はそう叫びながら、学校の方へ走り去ってしまった。


「あっれ~?僕どこでミスったんだ?」


 周りは今の翠の叫びを聞いてしまっていたのか、走り去る後ろ姿に釘付けだった。


「今のうちに僕も逃げよう…」


 僕も目線を避けるように学校に向かうのだった。



 ♢♢♢♢♢♢♢♢


 僕は気配を消したまま教室までやってきた。


「おっ、氷冴おはよう」

「おぉ…楓真(そうま)か…」

「なんだよ。いつものことだろ?」

「まぁそうだけど…」


 彼は白村 楓真(はくむら そうま)

 僕の後ろの席に座っている帰宅部のナンバー2(自称)だ。

 僕と仲がいい時点で結局オタクなのだが、お姉さん属性が好きらしくよく僕にラノベを薦めてくる。

 あと、この学校の情報を網羅しているらしく、「誰々が告白された~」だの「あのカップルが別れた~」とよく言っている。


「今日も情報仕入れてきたぜ。モテ男」


 そう言って聞きたくもない情報を聞く。

 それがいつも授業始まるまでのルーティーン。


「てか、モテ男とかやめてくれよ…」

「委員長に告白されて断ったくせに、今日は生徒会長と通学とかありえねぇぞ」

「僕だって望んでそうなったわけじゃないのに…」

「まぁ、氷冴は優しいし、勉強と運動は普通だけど料理はめちゃくちゃ上手い。モテる要素としては申し分ないぞ少年」

「それを彼女いない歴=年齢のやつに言われてもな…」

「馬鹿野郎!俺が女だったら真っ先にお前に惚れる自信がある!お前が女でも胃袋掴まれていちころだ!もう少し自己評価を上げても誰も文句言わないぞ」

「そ…そんなもんか?」

「うむ。そんなもんだ。お前との関係が深い人ほど、お前の良さは分かってる。これは俺からのお墨付きだ」


 いつものふざけた感じではない、謎の雰囲気を纏う楓真は少し気持ち悪かった。

 褒められたのは嬉しいけど、少しむずがゆい感じがした。


「なんかディスられた気がする。さぁ、本題だ。生徒会長と二人だけの文芸部について話を聞かせてもらおうか」


 今日は凄く疲れそうな気がする。

 まだ何も始まっていないのにもかかわらず、僕の直感がそう訴えていた。




今回も読んで頂きありがとうございます。


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