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告白された僕に危機感を感じた幼馴染達が僕を落としに来ている件  作者: しらべ
第二章 なるほど。これがハーレムってやつか。
14/16

14 翠の本気

オンライン授業してるから中テストあると思いませんでした。

因みに絶賛テストなうです。これじゃ本当に不定期ですね。申し訳ない…


初感想頂きました!そしていつの間にか37000PV達成!いつもありがとうございます!

 

「氷冴くん朝だよ。このまま一緒に寝ちゃおっか。」

「うん。起きよっか」

「氷冴くんってばもう少し…」

「はい。着替えるから先行ってて」


 今日のモーニングコールは玲か。

 もう、朝這いにも慣れたよ。暑苦しいけどさ。


 夏休み二週目。

 僕はずっとゲーム三昧というわけではなく…


 三人が泊まりに来てから、ゲームもやるにもジャンル選ばないといけないし、積みゲーのギャルゲーはできない。最近エロゲー移植多いんだよな。本当に。やりずらい…


 それに、桜みたいに性癖と間違われてイメチェンされても困る。

 まぁ、あの桜はかなり刺さってます。まじで。二次元から出てきたみたいな。かわええ(キャラ崩壊)


「おはよ~」


 一階に降りると、既に三人と暖香がテーブルを囲んでいる。


「「「おはよう!」」」


 さてと、朝ご飯を食べてからランクマッチにでも潜ろうk…


「ひーくん今日はショッピングモール行こうねっ」

「えっ。」

「行かないとか言わないわよね」

「にーちゃん行くよなぁ??」


 これは…行かないといけないやつ…


 あぁぁぁぁぁぁ!!!僕の夏休みぃぃぃぃ!!


 い、嫌だぁぁぁぁぁ!!!!



 ♢♢♢♢♢♢♢♢



「あ、あづい…あづい…」


 外の暑さと、この人混み(ゴミ)の窮屈さ。

 ラブコメでありそうな「どっちが似合う?」イベントをそっと気配消して回避した僕。


「ふぅ…」


 あんまり気乗りはしなかったけどスタービックスコーヒーで暇を潰そう。

 周りは女性ばっかりだけど取り敢えず座れた。


「あぁ…生き返る…」


 ヘタレな僕を許してくれ三人とも。

 多分暖香の方がいい意見をくれると思う。

 アイスコーヒーをゴクッと喉に流し込み、もう一回周りを見渡す。


 僕、場違い過ぎないか!?


 と思っていると…


「氷冴。」

「ひっ!」


 確実にクーラーのせいではない寒気がする。

 この声は確実に翠だわ。これで僕は…


「いきなり消えるから心配したわよ」

「えっ?怒ってないの?」


 てっきり、即連行かと思っていた僕は驚いて声が裏返ってしまう。


「連行はしないわよ。私もあんまりこの人混みを歩き回りたくないしね?」

「そっか…てっきり連れていかれるかと…」

「まぁ、こうやってひーくんと二人でお茶できるし…」


 たまに出てくるこのデレ翠見ると、何かに目覚めそうになるんだよな…

 顔真っ赤にして、いつもの凛とした翠が噓のように思えてくる。


「じゃあ、ゆっくりしよっか?」

「うんっ!」


 デレモードの翠はかなり本音を出してくれるから、昔の翠みたいで話しやすい。

 あと、リアクションが大きい。少しだけいじってみたくなる。


「翠ってさ、なんで僕を好きになったの?」

「なっ…」


 あっ、初手から間違えたぞこれ…


「ごめんね!困らせるつもりじゃ…」


 弁解をしようとしたところで、携帯の画面に桜からのメッセージ通知が来た。


「桜からか…」


 僕は右手で携帯を確認しようとする。


「待って。」


 翠に遮られ、そのまま僕たちは手を重ねたまま。


「私は、氷冴に変えてもらったのよ。」

「そ、それはd…」


 その瞬間、周りの音が聞こえなくなった。

 唇に柔らかい感触。翠の真っ赤になった耳。その耳にかかる綺麗なツヤのある黒髪。そして翠の匂い。





 僕たちは、キスをしていた。



「「……」」


 互いに顔は合わせずらい。


 僕はさっきの感覚をなんて表せばいいか、脳内の辞書を必死に探す。


 強いて言えば……


 ダメだ。出てこない。


「こういうのがいいって、氷冴の部屋のラノベで…」


 そ、そういう事かぁぁぁ!!!!!!!


 一瞬にして現実に戻された僕は、もうどういう感情でいればいいかわからなくなっていた。

 い、いや嬉しいけどッ!


「因みに好きになった理由は、私を選んでくれたら教えてあげるっ」

「う、うん…」


 取り敢えず僕のラノベやゲームが、彼女達にとてつもない影響力を持っているのは分かった。

 僕がただの娯楽として楽しんでいる一方で、皆は僕を攻略するための攻略本として扱っているんだろう。

 ラノベも買う前に入念に調べてみる必要があるな…


「ひーくん?」

「どうした?」

「怒ってるかな…?」


 翠の上目遣い攻撃!

 僕に99999のダメージッ!こうかはばつぐんだ!


「ううん?そろそろ三人の気持ちをちゃんと受け止めなきゃね」


 三人の本気度はずっと伝わってきていたけど、僕はまだ受け止めきれる自信はなかった。

 それはもうやめよう。受け止めてしっかり僕も返していかないと。


「桜と玲に怒られそうだから行こっか?」

「そうね。独り占めしすぎたら氷冴が大変だし」

「えぇ…」


 悪寒がして冷や汗が伝う。

 その言葉は家に帰ってから、嫌というほど感じる僕であった。









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