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告白された僕に危機感を感じた幼馴染達が僕を落としに来ている件  作者: しらべ
第二章 なるほど。これがハーレムってやつか。
10/16

10 暗闇の中で

更新が途切れて申し訳ないです。

ストックが切れたのとリアルの方の用事が重なってしまいました。

ペースは戻しますのでまたよろしくお願いします。

僕は弱い。

幼馴染とずっと比べられ、「お前には勿体ない」と言い続けられてきた。


中学までの翠は相変わらず才色兼備の優秀な生徒会長だったし、桜もキャラと外見は違うけど家庭的で大人しかった。

言うまでもなく学年の2トップは翠と桜だった。


その一方でその二人の幼馴染は、冴えなくてこれと言った特技もなく、教室の隅っこで窓の外を眺めたり本を読んでいたり。

周りはそれが気に入らなかったんだろうな。


中学卒業の日、クラスメイトに呼び出されて校舎裏に行った僕を待っていたのは、元クラスメイトの暁 純也(あかつき じゅんや)だった。


「お前高坂さんと東雲さんに不釣り合いすぎるんだよ」


そう率直に言われた僕は、何も言い返すことは出来なかった。


「なんでお前なんかがいつも隣にいるんだよ。本当に不快なんだよ」

「ごめん…」


ドスッ…


「ぐっ…」


身体に痛みが走る…


「高校も同じなんだろ?少しは自分の立場わきまえろよ」

「……」


みっともないな。僕…


高校に入学すると、あの出来事以来距離をとってしまっていた。


高校では桜には人が集まっていて僕の入り込む隙はなかったし、翠は別のクラスだったし僕が距離をとるには最適だった。

そのおかげで僕たちの関係は悟られることはなかった。


♢♢♢♢♢♢♢♢


「…ひー……くん……ひーくん!」

「ご、ごめん!」

「なに黄昏てんのよ。全く。」

「申し訳ない…」


そう思うとなんで僕こんな事になってんだろうな…


「なんかあった?顔色悪いけど…」


玲が僕の顔を覗いている。


「ううん!なんか変な夢見ちゃって色々と思い出しちゃってさ」


その夢は僕一人が真っ暗闇の中で立ちすくんでいるだけだった。

僕の目先には三人の女の子の背中。


その背中は徐々に離れていく。


それを僕は見ているだけだった。


「待ってくれ」と声は出ても全く身体は動かない。


いや…動くつもりがなかったんだ。


僕がいたところで彼女達にメリットがあるわけじゃない。

むしろデメリットしかないじゃないか。


「えへへ~やっぱりひーくんの匂いは落ち着くなぁ~」

「あんまりくっつかないでって…」

「氷冴くん嫌がってるよ?」

「氷冴が嫌がってるから離しなさい」

「むぅ…」

「どうしてみんな僕の周りに集まるんだろ…」


その言葉に三人の目線が集まる。


「「「この鈍感!!」」」



僕は一人ずつからチョップを食らうのだった。

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