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第24話 戦闘終わりのあれこれー4

「……まあ、冗談はさておき、重要なのは生地の質です。右腕の部分は損傷してますけど『メイドイン魔王』ですから、手触りはサラッサラですよ。手ブラで帰るよりはマシだと思います」


「……これ【第三種】の魔王が作ったのか?」


「そうです」


「それなら話は別だ。その筋のコレクターには高く売れるぞ! 本当に貰っちまっていいのか?」


「どうぞ。元々、私の姿を隠すために頂いたローブですし、帰りはベルフェさんと飛んで帰るので、他の方の目には留まりません」


 さっきまでとは打って変わって、分かりやすく喜ぶランド。

 『JKの着たローブ』<『魔王が作ったローブ』か。その価値観には納得いかない。総理大臣や大統領が手編みしたマフラーとか欲しいか?

 ……うん、それはそれで欲しいな。巻いてみたい。


「……ところで、もうすぐ夜ですけど、お二人はどうするつもりですか? まさか、夜中の森を進むつもりじゃありませんよね?」


「そのまさかだよ。帰らなきゃどうしようもねぇだろ。今夜は森の中で野宿だな」


「危ないですよ。森にはグレシードがいるんですから、お城に泊まっていってくださいよ」


「気軽に言うな。友達の家じゃねぇんだぞ」


「魔物のことを見直すって言ったじゃないですかー」


「言った。そのつもりだよ。だけど【第三種】にだって反対派はいるだろ。いきなり人間が来たら怒ると思うぞ」


「それは……」


 どうなんでしょう――と私はベルフェの方を振り返る。


「まあ、別に脅威でもないし、城に行ったとしても大半の魔物は驚くだけで、それ以上は何もしてこない思うわ。ただ、ピオーネに見つかったら八つ裂きでしょうね」


「……だってよ。お前がそのピオーネとやらを説得できた時には、招待を受けてもいい」


「そうですか。じゃあ夜道にお気を付けて……ていうか、え、その八つ裂きって私も含まれますか?」


 ええ、と頷くベルフェ。


「……あの、ランドさん。私もついていっていいですか? 丁度、人が暮らしている街に行ってみたかったんです」


「こら、逃げないの。一度城に戻るんでしょ?」


「うぅ、そう言いましたけど……私、そのピオーネさんという方に見つかったら死ぬんじゃ?」


「私だってできればアイツには会いたくないわよ。見つからないようにひっそりと帰りましょう。ね?」


「……はい」


「話はついたみたいだな。俺たちはもう行くぞ。ドノウの分も礼を言っておく。あと、今日は無理そうだが、今度会った時はオークのガキにも謝らせてくれ。それじゃあ、いつかまた会おうぜ」


 ランドは気絶しているドノウを背負いながら言う。


「あ、待ってください。そういえば、ランドさんたちってどの辺りに住んでいるんですか?」


「ああ、ここから一番近いブルクって街から、東に半日くらい歩いた場所にあるクーヘンを拠点にしてる」


「ふうん。そうなんですか。分かりました。それじゃ」


「ああ、またな」


「真面目に生きてくださいよー?」


「これが高く売れればな」


 そう言って、ランドは森の中に消えていった。


「…………」


 一応、相槌を打ってみたものの。


「……どこなの、そこ」


キャラクタープロフィール、及び世界観の補完コーナー

ー20ー

【黒衣のローブ】その2

ガーノが自身の魔力で作り出したローブ。

このローブを手渡す際、カゼコは姿を隠すために魔王から貰ったと言っていたが、城を出てからの様々な出来事のせいで彼女が忘れているだけで、本来はそれとは別にもう一つ理由がある。

……コレ、本当に渡してしまってよかったのだろうか。

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