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「焼きそばとたこ焼きとお好み焼きとかき氷とトロピカルジュースと……」


「待て待て、そんなに空1人で食べるのか?」


「え? 適当にみんなの分頼んでるだけだよ? ね! りっくんママ?」


「遠慮しないでね、空ちゃんもみんなも」



流石に俺もこの歳になると遠慮を覚えてきたのにうちの母さんと友達感覚だもんな、空の奴は……



すると食い物の匂いにつられて優が目を覚ました。



「良い匂いする」


「あ、優ちゃん起きたみたいだね? 食べたいものある?」


「姫花お姉ちゃんと同じもの」


「なんで姫を別格扱いしてんのよ優ったら。私だって可愛いはずなのにおかしいわよねぇ?」


「海ちゃんは最初がアレだったからねぇ」



海と優が初めて会った時も騒がしかったな、あの時は大人しい海だったけど優はあんな感じだったが海は子供がやる事なんだしと言っていたが悪戯で海の下着で遊んでて更に化粧品で服にも落書きもされてついに海がブチ切れたんだっけな。

空のものはたまたま選ばれなくて全部海の私物だった事も関係してるな。



「まったく…… まぁ優の相手は姫がしてくれてるんだからまぁいいけど」


「それよりほら! 来たよ来たよ!」


「姫は何食べる? 」


「えっと…… じゃあお好み焼きもらおうかな?」



そう言うと優がパッとお好み焼きを取り自分の方へ持っていく。



「姫花お姉ちゃん食べよう」


「優君食べてなよ? お腹いっぱいになったら私も貰うからさ」


「姫、それじゃいくらなんでも足りないでしょ? たこ焼きも食べる?」


「あたしのもあげるよ」


そんな様子を母さんがニコニコして見ていた。



「どうしたんだよ?」


「海ちゃんも空ちゃんも姫花ちゃんと凄く仲良いんだなって。 3人とも陸の事好きなのにね」


「え? それで?」


「お母さんはそんな風になれなくて優君に…… あ、優君って奏の優君ね。 酷い迫り方したんだけどさ、こんな形もあるんだなって」



母さんが3人を見て懐かしむようにそう言った。 なんだよ酷い迫り方って?



「でも今では奏とも仲良しだしそれはそれで青春してたわ」


「うげぇ…… 親のそんなドロドロな話は聞きたくないわ」


「まぁ陸達はまだ高校1年生だから十分時間はあるわよね。 陸は一体誰が好きなのかしら?」


「「私よ!(あたしだよ!)」」


「……えっと、その…… 私だったらいいなぁ。 な、なんちゃって……」



海と空の後に姫花が遅れ気味に言う。



「うふふッ、陸ったら大変ね? 今はこれでいいかもしれないけど3人と付き合うって物凄く女誑しね。 しかも3人ともとても可愛いし他の男子に恨まれそうね?」



うん、確実にヘイトは溜まってきてると思う。なんで神城だけとかあんな奴にとかヒソヒソ聞こえる時もあるしな。



「陸に意地悪する人なんて眼中にないし」


「そうそう、りっくんに意地悪する人はあたし達にも意地悪してるようなもんだからね!」


「あらあら、随分陸を贔屓してくれてるのね。 まぁほとんど家族みたいだったものね2人とも」


「いいなぁ……」



姫花がそんな2人を見てボソッと呟いた。



「え? 何が?」


「私にはそんなバックボーンもないし…… なんだか羨ましいなって。 いたッ!」



そう言った姫花を海はデコピンした。 姫花はおでこを押さえて? な顔をしている。



「姫ったら何言ってんのよ? 私達が止めようと思っても陸の事気にさせたくせに! そんなの姫が初めてよ、もっと自信持ちなさいよ?」


「そうだよ? りっくんあたし達以外の他の子にドライだったのに姫花には違ったもんねぇ。 ちょっと前だったらなかった事にしたいとか思ったけどそんなの出来るわけないし、それに今はもう姫花はあたし達の大事な友達だしライバルじゃん?」


「海ちゃん空ちゃん…… 」


「ふふッ、それ聞くとたまに海ちゃんと空ちゃんって怖い顔してた時あったわよね。 それって陸が告白された時でしょ? なんとか妨害して陸が誰とも付き合わないようにしてたとか? わかっちゃうなぁ」



母さんがニヤニヤして海と空にそう言った。 てか共感すんなよ……



「陸ママなんか怖い…… まぁ姫に負ける気ないから変な遠慮はしなくていいのよ、だから後悔だけはしないようにね?」


「うん…… 私なりに頑張るって決めたから」


「姫花お姉ちゃん陸兄の事好きなの?」



キョトンとして優にそう突っ込まれた。 そして姫花は優に俺の事が好きと恥ずかしそうに言うと優にジトッとした目で見られた。 勘弁してくれ……




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