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「うう…… こ、腰が……それに足が痺れて」


「バカねぇ、優なんかの言う事聞かなくていいのに。髪の毛まで引っ張られてボロボロじゃない」


「あたしも見てて姫花少し可哀想だったけどね、あははッ」



あの後散々優が満足するまで馬になって引っ張り回されてその後しばらく姫花の膝の上に乗ってたから疲れたろうな。てか余程優に好かれたな姫花。



「なんかごめんな? 姫花」


「あはは…… ううん、でも優君流石男の子だね」


「姫ったらやせ我慢しちゃって」


「優ちゃんのお気にになっちゃったから仕方ないね! 姫花美人だから惚れられちゃったんじゃない?」


「だったら私もそうじゃない?」



海がツンとした感じに言った。



「海ちゃんはねぇ、犬猿の仲みたいなもんだからね!」


「失礼しちゃうわよ。 まぁあの子も帰って行った事だし空の家でも行ってみよっか? 姫大丈夫?」


「だ、大丈夫。 あッ、わッ!!」



足が痺れたのか姫花が前に倒れそうになった。 よろめいた先がテーブルで当たりそうになった。 危ないと思ってすかさず俺は姫花を受け止めた。



「あ、危ない……」


「あッ……」



姫花が何か言いたげだった。 それはすぐにわかった。 支えた手が胸を掴んでいたからだ、どこぞのラッキースケベのような展開になってしまった。だけど……



「ごめん! た、助けてくれてありがとう陸君」



姫花は怒る事なく少し顔を赤くして俺にお礼を言った。 海や空も見ていたので怒られるかと思ったら顔を真っ青にしていた。



俺は怒る事を通り越して幻滅されたんじゃないかと思ったが……



「い、今のガチで危なかったよね? 陸が受け止めなきゃ角に顔から突っ込んでたわよ? 姫、大丈夫?」


「あたしも最悪な事になるかと思った…… 流石りっくん!」


「やっぱそんな危なかったのか…… 姫花、無理して立とうとするなよ?」


「…… うん、陸君。 か、かっこよかった」



姫花はモジモジしてそう言った。 その光景を海は眺めていてハッとして言った。



「い、今頃わかった? たまにだけど陸はかっこいい所あるのよ!」


「あははッ、優ちゃんにしてやられたね!」


「本当よ…… 」



姫花を見ると俺が触った胸を押さえて赤くなっている。 あれ? やっぱり嫌だったんだろうか?



それから空の家や海の家にも行った。 そして今は海の部屋だ。



「まぁこんな所かな」


「ちなみにお風呂には海ちゃんの家で3人入りましたぁ!」


「空! ちょっと語弊があるぞ、乱入して来たの間違いだ」


「だって陸と何かあるかなって思って」



あ、あれ? 海さん…… なんでそこで変なカミングアウトしそうな雰囲気になっちゃってるんですか?



「う、海ちゃんが言いたいのはね! 据え膳食わぬはなんとかって事で……」


「もう!! 陸の意気地なし! それに空! いつもなんか例えが悪い!」


「海ちゃんりっくんには告白した時からたまに暴走しそうになるから。あはは」



そんな空も先程姫花が見てる前で暴走しかけたろうが……



「陸が姫と見せ付けるからモヤモヤしてるんじゃない」


「見せ付けるって。 あッ……」


「ちゃっかり姫花の胸掴んでたもんねぇ、りっくん!」


「ふえッ」



姫花は胸を押さえて後退さる。 いやいや、あれこそ不可抗力だ。



「海ちゃんの言いたい事をわかりやすく言うとズルいからあたし達にもちゃんとりっくんの誠意を見せればいいんだよ!」


「そう、そういう事!」



その後あーでもないこーでもないと姫花の前でイチャつかれ姫花も苦笑いして見ていた。 そしてそのまま夕飯は海の家で海と空が作る事にした。 海の部屋では俺と姫花の2人……



「お疲れ様陸君」


「ああ、なんか姫花もお疲れ。 今日は疲れたろ?」


「正直言うと疲れたけど楽しかったよ? だって陸君と海ちゃんと空ちゃん好きだし」


「変わってるよなぁ姫花も」


「陸君はそんな私嫌?」


「うーん、嫌じゃないな。 なんか姫花からは2人と同じような、隣にいると落ち着くっていうのかな? 学校で席も隣だから慣れてんのかな?」


「え? 私の事そう思ってくれてるんだ? ふふッ」



姫花は笑って俺の肩に頭をくっつけた。



「うん?」


「ごめん、なんかそう言われて嬉しくてさ、私ってオロオロしていて何も出来なかったし居なくても気付かれなかったりして。なんてさ……」


「そんな事ないよ? ちゃんと姫花の事見てるし。 あ、変な意味じゃないからな?」


「うん…… わかってるよ」



そのまま夕飯が出来るまで姫花は俺に寄り添っていた。






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