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カフェに着いた。 まさにウッドハウスという外観で店内も手作りの木製テーブル、イスや暖炉などがありオシャレな内装だった。 でも俺達以外客はまだ来てないようだ。



「わぁ、なんか素敵なお店だね! こんなとこ近くにあるなんて姫花羨ましい!」


「うん、私もここ気に入ってる。 パスタとかハンバーグがオススメだよ」


「お腹空いたからいっぱい食べようっと!」


「空、姫のママのお金なんだから少しは遠慮しなさい」


「あ、そうでした、ごめんね姫花」



空は舌を出しててへへと笑った。 空は体動かしてるから腹減ってるんだろうな。



「空、足りなかったら俺のもわけてやるよ?」


「りっくん優しい、大好き!」



空は犬のように俺に抱きつこうとして来たが海がそれを制した。



「はいはい、そういうのは後でにしなさい! 私だって空が足りなかったら分けてあげるわよ」


「ふふッ、大丈夫だと思うよ? ここ結構お料理ボリュームあるからね」



メニューを見ると確かに量は多そうだ。 俺はラザニアを頼み海はジェノバ風パスタを頼み空はハンバーグ、姫花はサンドイッチを頼んだ。



「海ちゃんは体重が気になってたんだよね? だったら遠慮なくあたしが食べてあげるよ」


「空、私を怒らせたいわけ? もう戻りました」



海が笑いながら静かに空に怒り威圧する。



「海ちゃん胸大きいもんね、どれくらいあるの?」



姫花が海の胸をマジマジと見てそう言った。 男の俺がいるの忘れてない?



「海ちゃんはなんとFカップもあるの! 可愛くてそれって反則だよねぇ?」


「空、言いながら私の胸揉むのやめなさい!」


「わ、私も触ってみてもいい?」



姫花はゴクリとして海に言う。 いや、さっきから俺もいるんだけど? 存在忘れてない?



「…… いいよ?」


「じゃあ…… し、失礼します」



姫花は確かめるように海の胸を触った。 凄く俺には見てられない光景だ、目のやり場に困る。



「うわぁ、凄く大きいです……」


「別にそんないいもんじゃないわ、重いし。 陸を釣るのにはいいだけよ」


「羨ましい、私にも分けて欲しい」


「姫も空と同じくらいはあるんだからそれ以上はいいの! あげちゃったら私、陸から影が薄くなっちゃうじゃない。 あ、陸も触ってみる?」


「いくらなんでもここでみんなの前で揉めるかよ……」


「え? じゃあ誰もいない所ならいいの?」



あ…… そう解釈する? 絶対わざとだよな海の奴。



「こんなとこでそんな話題振るな、姫花も困るだろ?」


「え? 姫は興味津々そうだけど?」


「あ、本当だ」


「え?」


「え!? えッ!! そ、そんな事ないからね、陸君! あ、そんな事なくもないっていうか…… あ、あれ? 何言ってんだろ? 」



姫花はしどろもどろになっていた。



「あはは、姫花焦りすぎ! あ、お料理来たよ? 」



空のハンバーグと海のパスタが来た。 空のハンバーグを見ると量が多いと言っていただけあってボリューミーだ。 食べれんの?



「わぁ、凄い美味しそう! いただきます」


「空ったら…… まぁ空はお腹空いてるから仕方ないから」


「海ちゃんも食べてていいよ?」



そう姫花に言われると海は俺を見たので俺も食べろと頷いた。 そして海も食べ始める。



「あ、本当に美味しい。 いいお店見つけちゃった」


「気に入ったならまたここでみんなで食べよう?」



姫花は美味しそうに食べている2人にそう言った。 そして程なくして姫花のシチューも来た、最後が俺か。



「陸も一口食べる? 美味しいよ?」


「あたしのも一口あげる」


「もちろん私のもあげるね?」



3人からそう言われた。 今回は前と違い姫花の間接キスの阻止するとかないよな? とりあえず隣の海から食べる。 そして向かいの姫花、そしてその隣の空。



すんなりと今回は食べる事が出来て良かった。 その後ようやく俺のラザニアが来た。 時間掛かりそうなのを選んでしまったなと今更思った。



もうみんな半分以上食べていて俺のは出来立て。 まぁ美味しそうだしいっか。



「りっくんの美味しそう! あたしが最初に味見してあげる!」



空が俺のラザニアをパクッと食べた。



「んー! 美味しい、ここって本当美味しいね、1度に4種類も食べれてみんなで食べるとこれが良いね」


「空はすぐこうなんだから……」


「あ、本当だ。 美味しいぜ? 食べたからったら俺のもあげるよ」



そして食べ終わり俺はトイレに行って戻ろうとすると男子トイレの脇で姫花が待っていた。



「あれ? どうしてこんなとこに?」


「陸君……」



その時姫花は俺に詰め寄り姫花の唇が俺の唇に当たる。 え?



「あ、あの…… こ、これは多分海ちゃん空ちゃんも知ってるから。 海ちゃん空ちゃん私に陸君と一緒に付き合って行こうって認めてくれて……」



ああ、そういう事か。 海と空は抜け駆けはダメって言ってたし自分達だけ俺とキスをしてたから。 姫花と本当に対等の立場で……



「ああ、言いたい事はわかったよ。ビックリしたけど」


「良かった…… 陸君笑ってくれた」



そして姫花はそのまま女子トイレに入り俺は海と空の所へ戻った。



「姫は?」


「トイレに入って行ったよ。 てかお前ら正々堂々なんだか不器用なんだかよくわかんないよな」


「あはは、だね!」


「でもいいんだ。 こういうやり方の方が私達らしいし陸も慣れっこでしょ? それに私は私の中では抜け駆けしない程度にやらせてもらうから。 それで出し抜かれたなんて思わないでね? 空」


「うん! 海ちゃんの陰湿なやり方に負けないように頑張る!」


「ちょっと!! 言い方悪すぎ!」


「まぁりっくん、そういう事だから」



海は俺のおでこにデコピンした後、空を向いて「ねぇー?」と微笑んだ。






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