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そしてGWも終わり学校が始まる。
「おはよう神城君、海ちゃん空ちゃん。 この間はありがとう、楽しかったよ。 海ちゃんと空ちゃんも」
「う…… おはよう姫花」
「おはよう佐々木さん」
佐々木の顔を見て少し空の顔が曇った。 元気になったように見えたけどまだこの前の事気になっているんだろうか?
「空ちゃん、なんかごめんね。 この前変な空気にしちゃって」
「え、変な空気? どこが?」
いや、今も微妙な感じになってるのに今更だろそれ……
「んー、そうだね。 私の勘違いだったみたい。 ごめんね空ちゃん」
「いいよ別に」
ついに佐々木が気を遣いだした。 そして海と空は自分の席に行った。
「なんか悪いな佐々木」
「ん? どうして神城君が謝るの? 私が悪いのに」
「誰が悪いとかないだろ?」
「フフッ、じゃあますます神城君が謝る事ないよ」
あ、そっか。 そういえば海から佐々木に聞いててって言われてた事を思い出した。
「話は変わるけどさ、佐々木って頭良いの?」
「え? あー、そう言われると普通かな? としか答えられないけど」
「じゃあ中学の時テストで何点取ってた?」
「なんか恥ずかしいなぁ、神城君にそんな事聞かれるなんて」
佐々木は少し赤くなっていた。 あれ? もしかして佐々木ってそんなに頭が良い方ではなかったのかな?
「で、どうなんだ?」
「ええとね、98点から95点くらい」
「は?」
なんだそれ? ほぼ満点じゃねぇか…… 佐々木ってチートなの? 教科書忘れたりした事あるから佐々木って結構ドジでそれほど頭は良くないと思っていたが。
「それって全科目でそれくらいのとってるのか?」
「うん、そうだね。 結構点数教えるって恥ずかしい」
恥ずかしいのは聞いた俺の実力が70点前後くらいしかいってない事だ。 これはいくら海が頭が良くても難しいかもしれない。
「でも急にどうしたの?」
「えーと、そろそろ中間テストだなって思ってさ」
「うん、そうだね。 もしかして不安とか? でも神城君そんなに点数悪くなさそうだけど」
「あ…… なんとなくだよ、なんとなく」
「神城君、後でみんなで勉強会でもしない? 私神城君と同じ部活に入るからさ。 まぁどの道テスト1週間前になれば部活ないでしょ? だから海ちゃんと空ちゃんと私と神城君で」
佐々木はいつの間にか俺の手を取って言っていた。
「あッ! ごめんッ」
「あはは……」
佐々木は真っ赤になって俯いた、こんな佐々木って新鮮だな、すると佐々木の肩をポンッと誰かが叩いた。 それは井上だった。
「聞いたぜ佐々木、勉強会するのに俺と新井が入ってないって水臭いぜ?」
「あれ? 井上と佐々木ってそんなに仲良かったっけ?」
「ううん、それほどでも」
「おい! 佐々木即答すんなよ!」
井上はまぁ海が狙いだろ、それに新井は空。 佐々木は…… 俺? なんて信じられないよな、佐々木みたいななんでも出来ちゃうような美人が。
それより上手い具合に新井と空、井上と海、佐々木と俺とバラけてるけど海と空はその2人にまったく興味がないのがアレなんだよな。 井上はじゃあその時はよろしくなと言て海の方へ行った。
「いずれバレちゃう事だけど早速バレちゃったね」
「まぁあいつら海と空が絡むとそうなるからな」
「他の男子は2人に気があっても神城君との絡み見て諦めたりしてるのにね?」
「幼馴染ってだけで2人から好かれてると思われてるからな。 実際そうだと思うけど」
「あはは、でも何もわからないとあんな可愛い2人に迫られてる神城君って只者じゃないんじゃないかって思うよ」
そして授業が始まる。 ふと佐々木のノートを見てみる、改めて見るとしっかり纏められてて字もとても綺麗だな。
そんな俺の視線に気付いた佐々木は俺の方を向き小さく「どうしたの?」と囁いたので「なんでもないよ」と俺も静かに言った。
「? 変なの、フフッ」
佐々木は再び前を向き、午前中の授業も終わった。




