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GW最後の日、俺はなんとなく昨日の今日なので空が心配だったので空の家に行ってみた。 玄関に入ると海の靴もあった、海も来てたのか。
空の親に適当に挨拶して空の部屋へと向かい、一応ノックをしてガチャッとドアを開ける。
「わッ、りっくんが呼んでもないのにあたしの所に来てくれた」
「ほらね、言ったでしょ? 空の事心配して呼んでもないのに陸は来たのよ」
呼んでもないを2人で言うなよ。 まるで来て欲しくないみたいに聞こえるだろ。
「呼んでもないのに来て悪かったな、いつもの空だな」
「うん! 心配かけてごめんね? でもこういうのも悪くないかな、だってりっくんがあたしの事気に掛けてくれるし」
「こら、調子乗らない」
海が空の頭をポンと叩く。
「酷い海ちゃん、えーん、海ちゃんにいじめられたよ、りっくん頭を撫で撫でして?」
「はいはい」
空の頭を撫でてやると空はえへへと笑って顔を擦り付けてきた。 まぁ落ち込んでいる空じゃなくて安心した。 安心したら眠くなってきた。
まだ朝9時頃だからな、休みだったら海と空が来なかったらまだベッドの中だ。
「空、ベッド貸して? 寝る」
「え? りっくんあたしの家に寝に来たの?」
「空の表情見たら安心した、そしたら眠たくなった」
「もうりっくんったら! でもあたしが心配で来てくれたんだからいいよ」
空の許しが出たのでベッドに入る。 まぁよくやっている事なのでいつもの事だけど新井が見たら激おこ間違いなしだろう。
「おやすみ……」
そしてしばらくして目が覚めると隣で誰か寝ていた。 てかなんで俺の頭の横に足があるんだ? 凄い寝方だ……
そう思い毛布を捲ると海だった。
「あ、りっくん起きた? おはよう」
「おはよう……」
時計を見ると11時過ぎ。 うん、この時間は一旦目を覚ます時間だな、そして2度寝に入る時間でもある。
「海ちゃん凄い寝方だよね、いつでもどこでも寝れるって言ってるだけあるね」
「そうだな、ふあ〜ッ」
俺が欠伸をしていると空にカシャっと携帯のカメラで撮られた。
「何撮ってんだよ?」
「え? これだけじゃないよ? 寝顔もバッチリと撮らせていただきました。 海ちゃんのも、にしし」
空がそう言って携帯の画像を見せるといつの間に撮られたのか俺と海の寝顔とさっきの欠伸が。
「見て見て、海ちゃんの可愛らしい寝顔!」
「また親指咥えてる。 この癖直んないよなこいつ」
「赤ちゃんみたいだね、あははッ」
「お前も寝言言う癖あるだろ」
海も空も子供の時から見てるからな。
「りっくんこそ涎垂らしながら寝る時あるじゃん! あたしと海ちゃんの枕涎まみれに何回もした事あるくせに」
「最近はないだろ」
そんな事を言っているとうるさかったのか海が起きた。
「んんぅ…… うるさい」
「あ、おはよー、海ちゃん! 寝癖凄いよ? 直してあげるからこっち来なよ」
「ええ? 動きたくないから空が来てよ」
「もう〜! 仕方ないなぁ」
寝起きの海はこんなんだからいつも世話を焼いてる俺と空が逆転する事がよくある。
「空、喉渇いた」
「あー、はいはい!」
空は予想済みで言われると思ってたのでブラシ片手にコーヒー牛乳を海に渡した。
「はい、どうぞ」
「ありがと、んん……」
海が背伸びした。 それでも眠そうでコーヒー片手にウトウトしている。 寝起き悪いな。 よくこいつこれで朝早く起きれるな。
「あ、おいおい!」
海が座ったまま寝そうになりコーヒー牛乳を落としそうになったので海の手を押さえた。 危ねえ……
「あ、りっくんありがとう」
「ほら海ちゃん、そろそろシャキッとする!」
「ふぁ〜い」
空が海の髪をブラシで整えコーヒーを口に運ばせた。 もはや介護老人みたいになってるよ。
「明日から学校だから今日はこのままあたしの家で映画でも観てゆっくりしてよ?」
「うん、眠いしそうする」
「何観る?」
「ん〜、とりあえずヒルズ・ハブ・アイズ」
「うえ〜、またそれ? りっくん趣味悪すぎ」
そう言いながら空は携帯を操作してテレビに繋いだ。 そしてしばらくすると海がようやく本調子になってきた。
「お昼食べる前にそんな気持ち悪い映画観ないでよね? 空行くわよ」
「はーい」
海は空を連れてキッチンへ向かった。 海が来てると空の親も海がお昼作るだろうと任せっきりだからな。




