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「おはよー!」


「おはよう…… なんだか空ちゃんいつにも増して凄く機嫌良さそうだね?」


「んへへ、そう? そうかもね!」



空が佐々木に向かって元気に挨拶した。 海ほどじゃないけど空だって佐々木は強敵だって少なからず警戒していたのに。 俺とキスしたからか?



「おはよう佐々木さん」


「海ちゃんもおはよう。 でも空ちゃんと同じで普通に姫花でいいのに」


「うん、そう呼びたくなったらそうするね。 佐々木さん」


「あ、あはは…… そう言われたら仕方ないね。 でも海ちゃんも少し表情が柔らかいね」



海は相変わらず佐々木をバリバリ警戒してるけどそうだろうか?



「ねえ神城君、2人に何かしたの? なんか2人ともとても嬉しそうだけど?」


「な、何かって別に普通じゃないかな?」


「ふぅん、そうかな? 海ちゃんと空ちゃんって神城君の一挙一動に喜んだり落ち込んだりしてるから怪しいなぁ」


「こら姫花、りっくんを問い詰めて困らせないでね!」



俺と佐々木を遮り空は佐々木にそう釘を刺し席に戻って行った。



「ほうら、なんかやっぱりちょっと違うよね?」


「空はいつもあんな感じだって」


「…… まぁいっか。 そういえばもう少しでGWよね? 神城君予定とかある?」



GWか。 そぉいや部活とかもその後辺りだったな。 海と空と3人揃って早く帰れるのもそれまでだなぁ。



去年のGWは何してたっけ? 海と空とばっかり過ごしてな、うちの親達とか海と空の両親に去年は山小屋に連れてってもらったっけ。



「今の所特にこれといった予定はないかなぁ」


「ねぇ、だったら連絡先くらい交換しよう? 私神城君ともっと仲良くなりたいしッ!」


「え? まぁ別にいいけど?」



チラッと海と空を見る。 海は相変わらず男子に話しかけられ、空はなんか周りにいっぱい女子が居た。 まぁ別に変な事するわけないしいいだろと思い交換した。



「んふッ、ありがと! 私こう見えて交友関係狭いから嬉しいな」


「そうか? 意外だな、佐々木ってモテるのに」


「それとこれとは別だよ。 それにモテるなら神城君こそね!」


「え? 俺? モテるというか女子で仲良いのって海と空でそれにあいつら幼馴染だしさ」


「もう〜! 私もいるじゃん? 友達だって思ってたのは私だけ?」



少しムッとした表情で佐々木は俺にそう言った。



「いや、思い返せばこのクラスになって佐々木が隣になってよく話し掛けてくれたりしたしな!」


「うんうん」


「それによく俺にわからない所とか教えてくれたり部活見学の時だって一緒だったし」


「うん」


「部活も俺と同じになりそうだし、こうして俺と連絡先交換したりで」


「なんだか私って神城君の事好きみたいだね?」


「そうだな! って、え?」


「ん?」



佐々木は頬杖をついて笑顔で首を傾げた。 今なんて言った? 俺の聞き間違いじゃなかったら佐々木が俺の事好きみたいだねって?



海と空みたいに幼馴染補正がかかってない俺に? 告白された事は何回かはあるけど佐々木ほどの女の子ではない。失礼だけど……



いや、そもそもこれってなんだ? 告白じゃないよな? なんか流れで自然と出たみたいな感じだし。 これはある程度仲良くなったから俺をからかってるんだな。



大体佐々木ってそんな事言ったら海と空に悪いなぁとか思いそうだし俺と海と空が仲が良いなんてとっくの前に知ってるし。 普通こんな事言うなんていくら佐々木が可愛いって言っても多少は動揺するはずなのに佐々木は涼しい顔をしてこちらを見ている。



朝から頭を回転させて佐々木の最期の「ん?」からこの間3秒……



「本当そうだよな!」



俺は冗談だろ? みたいな感じで返した。 それにこんな風に軽く返せば佐々木だって軽い感じで言ったから返しやすいはずだ。



「うん。 そうだね、最初神城君と話した時からなんかいいなぁって。 波長が合うっていうかさ、そんな感じでだんだんとね」


「あはは、だとしたらチョロすぎだろ」


「フフッ、そうかも。 神城君だからかな?」



いつ冗談でしたって展開になるんだろ? 冗談だよな? 海と空とキスをしてその次の日に佐々木からそんな告白なんてハード過ぎるだろ……



今の状況でそんな事海と空に知れたら間違いなく大変な事になる。



「そんな風に言うと冗談に聞こえなくなってくるからそろそろこの話題切り上げないか?」


「冗談? 神城君には冗談に聞こえた?」



佐々木はちょっと眉間にシワを寄せ起こっているように見えた。 え? やっぱり本当なの?



「なんてね! 冗談です!」



佐々木は怒ったような顔から笑顔に変わった。



「朝からビックリさせるなよ〜」


「えへへ、神城君の事からかってみたくなっちゃった」



そう言って佐々木は席を立ち女子達の方へ行った。






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