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「陸、いいよね?」


「いや、いいわけないだろ? お、俺出るからさ」



俺は浴槽に掛けたタオルを取ろうとしたら海は扉から身を乗り出しタオルを取った。



バカ! 身を乗り出したら裸が見てるだろ!? なんて思ったら海はしっかりとバスタオルを巻いていた。



「あ、あれ!?」


「クク…… あはは! ガッカリした? じゃあ……」


「はぁ!?」



今度はバスタオルを取ると下着だけ付けていた。 はぁ。なんだ、よかった……



なんて全然まだよくない! だって対する俺は全裸なのだから。 どうしよう? ていうかタオル返せよ。 なんで男の俺がこいつらにこんな辱められてるんだ?まぁ入浴剤のお陰で浴槽にいる限りは俺の裸も見えないけど。



「空とね、陸の背中流しっこしようって話してたんだ。 そしたら空も喜んでね」


「てか空も来るの?」


「え? 私だけでいい? なら上手いこと言わないと、うーん……」


「そっちかよ…… てか俺風呂に入ってるから当然何も着てないんだけど?」



そう言っても海はそれが何か? みたいな顔をしてキョトンとしている。 こういう態度を取られると気にしている俺がとても恥ずかしく感じるわ。



「やっほー、りっくんあたしも来ちゃった! わぁ〜、やっぱり3人入ると狭いねぇ。 うん? 海ちゃんちょっと太った?」



うわー、空まで来ちゃったよ。 海と同じく下着の上からバスタオル巻いてるんだろう? それに狭い風呂場に3人なんて出る時絶対邪魔されるじゃねぇか。



「陸の前でそんな事言わないでよ、太ったのは空の方じゃないかしら?」


「そんなのどうでもいいから俺もう暑くなってきたから上がるわ」


「ダメよ、りっくん! 髪もまだ洗ってないじゃん。 りっくん雑そうだしせっかくだから私が頭洗ったげる! 丁寧にね」



空がシャワーを出し準備する。



「きゃっ! 冷たい〜」


「あはは、海ちゃんごめん」



空が出したまだ冷水のシャワーが少し海にかかる。 俺は一体何をしているんだろう? 高校生にもなってもう体は大人な海と空と一緒に風呂に入る。 しかも俺だけ全裸……



あれか? 小さい頃見た事あるからあいつらにとってはその頃の印象しかないのか? いや、そんなアホな……



「んー、良いお湯加減になってきたね、じゃありっくんここに座って?」


「いや、俺お前らと違って裸なんだけど」


「じゃああたしらも全部脱ぐ? 海ちゃん」


「そうだね、陸がビックリするから下着だけ付けようって言ってたけど陸に不公平だものね」



俺にタオルを返すという選択肢が何故出てこないんだ? 幼馴染って小さい頃に風呂に入ったりしたらこの歳になっても抵抗なく脱げるもんなのか!?



「脱ごうとしなくていいから! そこに座ればいいんだろ? 海! タオル返せ」


「あ…… 忘れてた」



海は後ろに回して隠していたタオルを俺に返した。 忘れてたんじゃなくて絶対確信犯だろ!



俺は湯船の中でタオルを巻き空が指差していたバスチェアに座る。



「じゃあ頭洗いまーす!」


「私は背中洗ってあげるね」



空はシャワーで俺の頭を濡らしそして手にシャンプーを取り俺の髪に馴染ませていく。 なんか人にやってもらうって楽だなぁ、こんな変な状況じゃなきゃな。



「どう? りっくん気持ちいい? ヘッドスパシャンプーだし頭皮のマッサージしてあげるねぇ」




空は優しく俺の頭皮を揉むようにマッサージをする。 真正面を向くとほぼ裸の空が居るのだから自然と下を向く。



「痒い所はありませんか? りっくん」


「えっと……ない」


「陸、私の方はどう?」


「き、気持ちいいよ。 じゃなくて! いきなりお前らどうしたんだよ!?」



そう言うと2人の手が止まる。



「だってりっくんが姫花に取られちゃうんじゃないかって…… あんな可愛い子でしかもりっくんと隣で楽しそうだったから今までと違うような気がして」


「佐々木さんに取られたら陸と今まで通りでいられないかもって…… 」


「え? それで今日おかしかったのか?」



2人はコクンと頷いた。 バカだな、いくら佐々木が可愛いからって別にそんな気なんて。



「別に佐々木とかに取られるはずないだろ? それに俺と佐々木が釣り合うはずないしそもそも俺の事なんかなんとも思ってないって。 俺は海と空といる方がよっぽど好きだしな」



「ほ、本当に?」


「ああ」



2人はちょっとホッとしたような顔をした。



「はぁ〜、海ちゃんとあたしの取り越し苦労だったのかな」


「だといいけど……」



空はシャワーで俺の頭と体を流した。 ふぅ、2人が洗ってくれたお陰かなんかスッキリした。



「でもお風呂は久し振りに入りたかったなぁって思ったのは本当かな、だってりっくんの反応がいちいち可愛くてさ」


「か、可愛いって……」


「それに陸の体ってやっぱり男の子っぽくなったよね」


「そりゃ男だからな。 てかいくら慣れ親しんだ幼馴染でもここまでしないと思うけどな」


「それはあたし達特別だって事で!」



なんだか上手く纏まりそうな雰囲気なのでさっさと出よう。



「じゃあ俺はもう出るからな? 」


「うん、じゃあ海ちゃん後はあたし達2人でお風呂入ろう」


「そうね。 陸、上がったらちゃんと化粧水塗るのよ?」


「俺は乙女かよ? はいはい、わかった」



こうして無事に? なんとか風呂から出れた。 というか風呂に入るだけでかなり疲れた。後ろから空が海の胸がどうとかこうとか聞こえるが聞こえないふり……






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