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「空、今日陸は用事あるらしいから私達2人で帰りましょ?」


「え〜ッ!? じゃああたしもりっくんが用事終わるまで待ってるよ」


「私もそうしたいけど陸が困るからね。 空も陸が困るのは嫌でしょ?」


「うぐぐ…… ちぇッ、わかったもん!」



なんの話をしてるんだ海の奴…… 何も俺用事なんて特にないぞ?



すると海が空の注意が逸れた時コソッと俺に近付き囁いた。



「誕生日プレゼント選びたいんでしょ? 別に私は陸が選んでくれたってだけでなんでもいいけどさ、なんか陸が自分で選びたそうだから私達いると気が散るかなって……」


「…… さすが海、わかっちゃったか」


「水臭いじゃないの。 でも私達の為にしてくれるんだから協力してあげる」


「海ちゃん、コソコソ何話してるの?」


「今日は私空に付きっ切りでそばに居るからって事言ってたの。 また怒られるんだからさっさと行くわよ!」


「え!? ああんッ、押さないでよぉ」




そして海は空の背中を押して部活行くよと強引に空を連れて行った。



「さすが海ちゃんだね、あっという間に空ちゃん連れてっちゃった」


「え? 姫花今の海との会話聞こえてたの?」


「ううん、陸君の事お願いねって頼まれたんだ。 海ちゃん全部お見通しだよ? でもせっかく頼まれたし行こっか陸君」


「ああ」



そして俺と姫花は学校を出てそれらしい物が売ってるショップを見て回る。



「なんか陸君の誕生日の時みたいだね!」


「俺もそう思ってたとこだよ。 でも高校生になったあいつらの初めての誕生日プレゼントって何にするか迷うなぁ。 姫花は空の分決まってるって言ってたけど何にしたんだ?」


「私はね、海ちゃんは海のクリスタルだったけど空ちゃんは空のクリスタルボールだよ。 凄い安直な発想で恥ずかしいけど」


「なるほど……」



でもそれくらいストレートな方が良いかもしれないなぁ。



「それにしても姫花さっきから凄くハキハキしてるな?」


「へ? あ、うん! 陸君からお願いされたし海ちゃんからも頼まれたしね、張り切っちゃうよ。 それにこういう時間って空ちゃんの告白聞いたらもっと大切な時間なんだなぁって思ってさ」


「そっか、そうだよな」



確かに万が一を考えるとこうしていられる時間はとても貴重だ。 海と空と一緒にいる時間も。



そう考えながら適当なショップに入り商品を眺めているとパッと目に入る。 ネックレスか。



小さな球体に海と空の模様が描かれていたネックレスが目の前にあった。 俺がそれをじ〜ッと見ていると姫花も俺の見ているものを見た。



「あ、これ可愛いね! 海ちゃんと空ちゃんにピッタリじゃない?」


「そう思う?」


「うん! いいと思う。 あッ……」



姫花がその横にあったネックレスを見ていた。 そこには同じく球体に陸海空そして花まで散りばめてある欲張りセットのようなネックレスだった。



「いいなこれ…… 」


「え?」


「なんだか陸君に海ちゃん空ちゃんの中に私も居るみたい。 これ買っちゃおうかな……」


「なら買ってやろうか?」



そんなに高くはないし海と空のも入れてもギリ買える。



「え!? いいよ、陸君のお金なくなっちゃうし…… 」



姫花と俺どっちが払うかで遠慮しあってるのもあれだし割り勘でという事にした。



「なんか海ちゃんと空ちゃんの誕生日なのにまた私まで出しゃばっちゃったね、ごめんね」


「いいよ、姫花も俺にとって海と空と同じく大事な存在だし」


「陸君…… あ! じゃあこれだけは私買っちゃうね!」



姫花はパッと商品を手に取ると陸の模様のネックレスを持っていた。



「え、海とか空や姫花が付けるならまだしも俺ってそんなの付けるようなガラじゃないぞ?」


「んふふッ、そんな事ないよ。 付けなくても持っていてくれたら嬉しいな。 私も買ったの出掛ける時とか鞄とかに常に付けとくようにするし」


「ああ、それなら。 でもこれでプレゼントも決まってよかったよ、姫花ありがとな」


「ううん、私こそ楽しかったよ!」



そして姫花と別れ家に帰って来ると海と空は俺の部屋で俺を待っていた。



「陸、おかえり。 でも遅いわよ? 」


「ほんとだよぉ、寂しかったんだから」



帰りに一緒じゃなかった分海と空はしばらく俺の家でゆっくりしていた。





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