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「そっかぁ、空ちゃんの誕生日も一緒やっちゃうんだね。 いいと思うよ」


「なんかごめんな? 姫花のいない所で話進めて」


「いいよいいよ、だって今朝決まった事でしょ? それに私のプレゼント空ちゃん用のもあるからさ」


「なんだ、姫花はあんまり手こずらなそうだな。 でさ、お願いがあるんだけど」



俺がそう言うと姫花は何々? と嬉しそうに聞いてきた。



「海と空の誕生日プレゼント決めるの手伝ってもらえたら嬉しいなって……」


「それを私に?」


「ダメかな?」


「ううん! 全然! じゃあお手伝いする。 あ、でもそうなると海ちゃん達にバレないようにしないと……」



それなんだよなぁ、2人ともいつも俺から離れないからこういう時って苦労するんだよな毎回……



変に避けると海が黙っちゃいないし怒らせるかもしれないしで。



「陸君はどうやって海ちゃんと空ちゃんから隠れてプレゼント選び行けるか考えてるね?」


「あれ? わかる? なんかいい方法ある?」


「あはは、海ちゃんと空ちゃんから隠れようとすればするほど怪しまれると思うよ? だって私も出来れば一緒にいたいし」



だよなぁ…… まぁあと1週間はあるしそのうちにチャンスがあるだろ。 姫花と一緒に行動出来なそうな時間だったら意味ないけど。



「陸、なんだか考え事してるみたいだけど? 空の事?」


「え? そんな風に見えた?」


「りっくん、あたしの事で頭がいっぱいなんだね! 複雑だけど嬉しい!」



いや、まぁ空の事はいつも考えてるけど少しそれとは違った意味で……



そして放課後、空が部活に行こうとしていると……



「相変わらずモテモテだね陸?」


「芹香か。 どうしたんだ?」


「決まってるじゃん! 姫花借りに来たの!」



そう言って芹香は姫花に抱きついた。 姫花の体を弄るように……



「あ、あはははッ、く、くすぐったいよ芹香ちゃん! あんッ!」


「あはぁ〜、姫花感じちゃった?」


「り、陸君の前でそんな事しちゃダメだって…… あははッ」


「じゃあ私達とっとと陸と別行動しようねぇ? じゃないと姫花もっとエッチな声出させちゃうよ?」


「ず、ズルい! ん…… んあッ、陸君ごめん、ちょっと芹香ちゃんに付き合うね!?」


「え? あ、ああ。 なるべく姫花にお手柔らかにな」



姫花はあっという間に芹香に連れ去られてしまった。 ん〜、まぁ今日はどっちにしろ無理だろうな。



「行っちゃったね姫。 じゃあ私達も行こっか?」


「そうだな。 なぁ海、空の部活見学していかないか?」


「え? うん。 いいよ」


「ほんと!? やったぁ! りっくんと海ちゃんあたしを見に来てくれるんだね! 気合い入っちゃうなぁ」


「いい歳なんだから無理はしないのって…… 体も若返ってるんだもんね」


「そうだよ! 今のあたしはバリバリ動けちゃうから。 若いっていいね!」


「なんかいきなりおばさん臭いよ空……」


「お姉さんって言ってよ!」


「空の精神年齢じゃ…… ねぇ? 陸」


「でもそんなとこが空らしくていいじゃないか」


「やっぱりりっくんはわかってるね!」



空は鼻歌混じりに体育館へ俺達と向かった。 そして俺と海は隅っこに座って空の部活風景を眺める。



「空ったら張り切っちゃって。 凄く楽しそうね、なんか悩んでるのが嘘みたいだけど見せないようにしてるだけね」


「まぁ空らしいよな。 だけど今は純粋に俺達が見てるから本当に張り切ってるな」


「そりゃあ私と陸がこうして見てると地域の人達でやってたバレーボールみたいだし」


「あ、空に何か飲み物かなんか買って来てやった方がいいな」


「ふふッ、陸ってば優しいね? 私もついていくわ」



売店に行く途中芹香と姫花を見掛けた。 廊下で芹香は姫花にキスを迫っていた。2人に見つかる前に俺達はササっと物陰に隠れる。



「前から思ってたけど芹香ちゃんって姫の事本当の意味で好きよねぇ?」


「あ、ああ」


「まぁ姫は本当に美人だから女の子だって惚れちゃうのはわかるけど」



そして芹香と姫花の気不味い聖域には入らないように俺達は売店に行きジュースを買って戻った。



「急に2人がいなくなるから心配したじゃん!」


「ごめんな? 空に飲み物買って来たんだよ」


「え? そうなの? うふふ、なんだ早とちりしちゃった。 ありがとうりっくん、海ちゃん」



俺達が急にいなくなって部活に集中出来なかったのか空は部員からちゃんと集中しなさいと注意されていた。 前なら空だってそれくらいで心配はしなかったけどやっぱり今は心配しちゃうんだな。








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