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お祈りを済ませた後は俺達は山を降りた。 行きは大分時間がかかったが帰り道は俺が先導しすんなり山を降りれた。



健斗兄さんとえりなさんに道案内させたら朝方になってしまうからな。



えりなさんは家に帰り、俺も健斗兄さんの家に帰った。 海と空は響紀の部屋で寝ていたから気付かれてないし……



一応そっと俺と健斗兄さんは玄関に入るとトイレのドアがガチャッと開いた。



出て来たのはいつも真ん中わけの髪の毛が全て顔の前に集中してホラーな感じに顔が見えなくなっている海だった…… 怖いよ。



俺達に気付いたのかウザそうに髪の毛を直してこちらを向いた。



「ん〜? なんで健斗兄貴と陸がここにいるの?」


「あ…… えっと俺達ずっと今までゲームしてたら腹減ってさ! 健斗兄さんに何か食べ物あるかなって」


「…… ふーん。 私が何か作ってあげようか? ふあぁ〜」


「いや、そこまでしなくていいや。 お前眠そうだし朝食まで待つよ」



すると海が少し止まった。



「あれぇ? でもおかしいな、私トイレ行く時陸の顔見たくて健斗兄貴の部屋覗いたら誰も居なかったような……」


「き、気のせいだって! 海よく寝ボケてると見間違いするからさ」


「ほら、今だってなんで歯磨き粉手に握ってるんだよ?」


「あれ? 本当だ。 う〜ん」



海はまだ寝ボケているからいつものような鋭さはない。 って足元に葉っぱが落ちていた。ずっとつけて家に来たのか? ヤバッと思い俺は足で葉っぱをどけて見えない所へ吹っ飛ばした。



健斗兄さんも冷や冷やとした顔をしている。 でもなんとか切り抜けたかな。



「あれ? 海また寝るのか?」


「うん。 たまにはね、陸と一緒に寝よっと」


「え? 健斗兄さんの部屋で?」


「響紀の部屋で寝ればいいだろ? 別にあいつの部屋に陸が行ったって問題ないしな」


「そだね、問題なさそうだから私も言ってるの。私寝相悪いからって布団にされたしね? 陸行こう?」



海に手を引かれて響紀の部屋に入ると空と響紀はベッドで寝ていた。 結構前に響紀の部屋に入った事あるけどあんまり変わってないなぁと思うと海が俺を布団に入れた。



「ん? 陸も今まで起きてたなら眠いでしょ? 寝ときなよ、ていうか寝ようよぉ〜!」



海にがっちりと組み付かれたが山歩きで疲れたので次第に瞼が落ちていった。





「りっくん、りっくん!」


「んん?」


「やっと起きた。 いつの間に響紀ちゃんの部屋に侵入してたの?」



空と響紀が俺を見下ろしていた。



「陸だったからまぁいいけど年頃の女の子の部屋にこっそり侵入するなんてエッチ!」


「あはは、りっくん女の子のお部屋は慣れてるもんね。 りっくんの部屋も半分女の子の部屋みたいなもんだもん」


「海ったらこんな耳元で喋られてるのに陸を掴んでまだ寝たままなんて。 地震とか来たら逃げ遅れるタイプね」


「海ちゃんは寝るとなかなか起きないからね」


「ていうか今何時?」



時計を探して見ると今は11時半過ぎ。 横を向くと気持ち良さそうにスヤスヤと寝ている海。



「いつも陸にそんなにくっついて寝てるの?」


「ん〜? りっくんだからかなぁ。 でもそろそろ起きなよ海ちゃんも!」



空が海のほっぺを人差し指でぐりぐりすると海の裏拳がまた空の顔にペチンと当たった。



「い、痛い……」


「空…… お前いい加減学習しろよ」



そして起こされて気持ち良さそうな顔から一気に不機嫌モードになった海が起きた。



「…… おはよ」


「おはよう海!」


「あれ? なんで響紀が居るの?」


「もう〜、泊まっていったじゃん! 寝ぼすけ!」



ああ、そうだったと海はあくびをして俺に寄りかかった。



そしてお昼を健斗兄さんの家で食べ俺達も家に戻った。 家に帰ると姫花が俺の家に来ていた。



「あ、ほら姫花ちゃん、陸達帰って来たわよ」


「あ、本当ですね! お邪魔してました陸君」


「もう少しで帰ってくるかもしれないから姫花ちゃんに家で待っててもらったのよ。 せっかく来たんだしね」


「突然すみません。 陸君もなんにも連絡しないでいきなり来ちゃってごめんね?」


「いや、まぁいいけど部屋にでも行く?」


「うん!」



まさか姫花が来てたなんて。



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