表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/178

13


学校が終わり海と空が帰ろうと言ってきた。 部活などもまだなく早い時間に3人で帰れる。 校門を出てしばらくすると……



「りっくん!」



ガシッと空が腕に組み付いてきた。 そして海も袖を摘んだ。



「どうした?」


「やっぱ知らない人達だとつっこまれるなって思って……」


「まぁそうだろな」


「それにしても陸の隣の佐々木さんって人とても可愛いわよね? ね、陸? そう思った?」


「げ…… そこ今言うか? 何も思ってないって」


「へぇ、ならいいけど」



この学校に決めたのは空の部活が終わるのを待っていて尚且つ比較的早く帰れる学校にしたかったからだ。 電車なども使わずに早く帰れるくらい近い。



今行ってる学校はうってつけだったが意外と中学の頃の同級生は全然入らなかった。 なので今みたいな状況になってるのだが近いのは俺も万々歳だけどな。



「でもりっくんや海ちゃんがあたしの為にここにしようって選んでくれた学校だもんね」


「近いからいいかなって思っただけだよ」


「そうだよ、別に空1人の為に選んだわけじゃないからさ」


「えへへ、そうだね! あたしら3人の為だもんねぇ」




空は自分の部活終わるの待っててくれるの少し気にしてたからな。 俺はとっとと帰りたいとかいつも言ってたし。 でもそれは俺1人の場合で空や海がいるなら待ってるつもりだし。



だからそこで空が気にしないようにしてあげないとな。



「りっくん海ちゃん、ありがとね! お陰であたしも頑張れるよ」


「あはは、別に俺達何もしてないけどな。 頑張ってるのは空の方だしさ。 気にすんなよ?」


「そうよ、空には空のやりたい事やってもらってた方が私達も嬉しいから」


「でね、やりたい事っていうかなんていうかあれだけど今日あたしの家に泊まりに来ない?」



空の言葉で思い出した、昨日空の母さんと父さんが家に居ないから悪いけど空の面倒見てくれる? とうちの母さんに言ってたんだっけ。



「空の家ねぇ、うーん、たまにはいいかなぁ」


「あ! 私も行くわよ!」


「あはは、もちろん! 」



そして俺の家に3人で行き母さんに空の家に泊まるからという事を伝えた。



「そうね、陸が行っても食費だけ掛かって大して役に立たないと思うけどいいわよ、海ちゃん、空ちゃん、陸が迷惑掛けるけどよろしくね?」


「はーい! りっくんの事は任せといてください」


「空、なんか誰の面倒見るのかわからなくなってるよ……」


「母さんといいお前らといい頼まれた俺が頼まれるなんてなんか微妙な気分になるわ! まぁ次は海の家に行って終けばOKだな」



そうして海の家にもOKを貰い着替えやらなんやらを用意するので家に戻る。俺も空や海みたく着替えとか置いておいた方がいいかな? なんて思ったけど下着までよく置いておくよな…… すると母さんが話し掛けてきた。



「うふふッ、陸達ったら大きくなっても子供の時とあまりやる事変わらないのね」


「そんなに変わんないかな?」


「まぁ海ちゃんや空ちゃんは陸より少し意識してきたんじゃないかしら? 」


「意識って何を?」


「そこは陸がもうちょっと成長したらわかるわ。 でもね、そんな陸だからあの2人も陸と居て落ち着ける所もあるよね、母さんの勝手な推測だけど」



うーん、俺はまだお子ちゃまって事か。

まぁ何はともあれ空の家に泊まるという事になったからとっとと準備をして空の家に行き空の部屋に入ると空は下着だけになっていた。



「おい、空……」



一瞬俺は硬まってしまう……



「ん? どうかした?」


「え? あ、ああ…… タイミング悪かったな、ごめん」


「んー? 何が?」



へ?! これ俺が逆の立場だったらパンイチで海か空が入って来たら恥ずかしいぞ? ノックもしないで勝手に入ったのは俺だし。 ましてや空は女の子なのに……



そんな状態でいると海が後ろからやって来た。



「何止まってるの? 早く入りなよ」


「う…… ああ」


「ああ、今着替えてたのね空」



さして気にする様子もなく海は普通に俺の横を通り過ぎる。 母さん、こいつらも小さい頃とあまり変わってないぞ? てか俺だけ気にしてるのか?



海も前に俺の前で着替えるのなんてわけないみたいな事言ってたしなんか俺だけ気にしてそれが恥ずかしくなって来た……



「りっくんもいつまでもそこに突っ立ってないで入りなよ?」



着替えながら空はそう言った。 まぁそこまで言うなら。 着替えてる空をあまり気にしないように俺は空の部屋に入った。



「りっくんもしかして照れてる?」


「空が目に毒なもの見せるからよ」


「海ちゃんひどーい!」


「空、陸には少し刺激が強いみたいなのよ。 私に裸を見られるのも恥ずかしいみたいだし」



空が俺を見た。 ていうかなんか海の説明の仕方が恥ずかしい。 やっぱり俺だけ気にしてるみたいで……



「ふぅん、りっくんがねぇ」



そう言って空は履いたいたショートパンツを脱いだ。 そしてまた下着姿になった。



「な、何やってんだよ!?」


「本当だ…… りっくん照れてる。 にししし。 もっと見たい?」


「いいから早く着ろよ!」


「うん、やっぱりこっちにしようって思ってさ! 」



空はミニスカートを取り出した。 家の中なのに、出掛けるわけでもないのに…… これは俺をからかう為だな、俺の視線を自分の下着に注目させたくて。



「どう? これ可愛い?」


「ああ、可愛い可愛い」




空はミニスカートを履いて俺の前でスカートをヒラヒラとさせてる。 ぶっちゃけ下着見せといてヒラヒラさせて意味あるか? と思ったけどこれ以上思い切った事をさせたらずっと下着姿で居そうなのでつっこまない事にした。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ