異世界召喚で死にかけた聖女様の話
タイトル未定
この国では、危機が訪れたとき、神の使わし給う異世界の聖人が現れる。
異世界の知識、そして聖人の膨大な魔力により、我が国は幾たびもの危機を乗り越えてきたのだ。
今は平時だが、人の手で異世界の聖人を召喚できたなら、我が国は更なる進歩を望めるだろう。
教会や一部貴族の反対の中、王は宮廷魔術師に異世界から聖人を呼び寄せる魔法を作らせ、極秘の内に発動させた。そしてその結果現れたのは__
世界を越える負荷により全身ボロボロになった聖女だった。
◯登場人物
主人公(JK)
異世界に召喚されたせいで瀕死。内臓がいくつか足りない。全身に裂傷を負い、脚の筋肉も激しく損傷。歩けない。
召喚失敗と判断された彼女の存在は厳重に隠され、塔に監禁された。聖人、聖女は存在するだけで恩恵があると言われているのだ。隠れて生きて、恩恵をくれるなら王にとっては万々歳だった。
彼女が昏睡している間に、聖人に保護をかける術式を組み込んだ魔法が新たに作られ、今度は見事に元気な聖女様が召喚された。
目が覚めて事情を知った主人公はもちろん激怒。しかも帰る方法はない。
必死にリハビリしながら、王に復讐する計画を立てている。
特別な才能はない代わりにすごく努力家。そこそこの見た目だったからおしゃれや美容には気を使ったし、そこそこ地頭が良かったから勉強頑張ったし、そこそこの運動神経だったからいっぱい練習してテニス部のレギュラーになった。スクールカースト高めの子。
宮廷魔術師
若い男性。天才との呼び名が高いが、臆病。肝が小さい。主人公の召喚失敗をひどく気に病んでいて、彼女を助けるため脚繁く治癒魔法をかけに来ていた。おかげで見た目はかなり綺麗に治ってる。内臓足りないし歩けないけど。
激怒する主人公に八つ当たりされ、泣き出す主人公をなだめ、主人公の願いをだいたい聞いてあげちゃう。
主人公を元の世界に戻す魔法も研究しているが、聖女を逃がしたら王に殺されかねないので研究には身が入らない。
元気な方の聖女様に魔法を教えている。主人公にもこっそり教えている。
幼い頃に神によって聖人が召喚される瞬間をたまたま目撃していて、その時の魔法陣の美しさに心を奪われ、魔法の研究をしているうちに宮廷魔術師になっていた。
王
若くして先代の跡を継いだ王。
利益の追求のためならなんでもする。ワンマンなところがあり、周囲の反対を押し切ることもままある。それでも利益だけは出すため、国は豊か。
人の心が無いのでは、と噂されるほど冷血。
聖女様
五体満足で召喚された。
陰キャが召喚されて調子乗ってるパターンと、明るい良い子が召喚されて主人公の味方になるパターンを考えた。
〇書きたいもの
感情的な主人公とそれに振り回される気弱な世話焼きお兄さん。
絶対復讐するマンな主人公。