初恋
君を知った。
いつか別れていなくなるのに、君が愛おしいことを今知ったんだ。
君は僕よりも優しくて、笑顔がきれいだった。
背が高くて、僕の心を支えてくれた。
告白もできないまま、ただ自分のことを話した。
僕を知って欲しかった。僕が素敵だと言わせたかった。
もう遅いけど、今ただ一人でこの気持ちを綴ろう。
「君が好きです」
そういえばこんな夢を見たんだ。
君と僕が和室でテレビを見ててさ、君が言うんだ
最近面白かった出来事とか、ちょっと困ってる事。
なんか自然と笑えてきて君は何かあった?って聞くんだ。
ここんとこ嫌なことばかりでさ、思い返すと笑える話が何一つ無かったんだ。
たった一つ思い浮かんだのは、君とここに居ることが一番幸せっていう一言。
言いたいな。夢なんだから言わなきゃ損だと心が囁くんだけどね、
僕があんまりにも釣り合わない情けない人間でさ、
一緒にいるだけで君を不幸にしてしまわないか心配だったんだ。
だからもし君とまた会う機会があっても何にも言えない。
君が好きなことも。君と話していると心がぽかぽかしてくることも。
今頃は君に彼氏とかいるのかな。そしたらこんな僕の存在は迷惑かな。
ん〜やっぱり君のことで頭がいっぱいだ。
そういえば今年の夏同窓会があるんだったっけ。
もしも君が僕の近くにいるって奇跡が起こったら
僕と友達になってください と言おう。
僕の手作りお菓子で話が弾んで、仲良くしてもらおう。
こんな夢が叶ったら、君にキスをしよう。




