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この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

かみさま、って、あなたのことさ。ね?翼。

作者: 秋葉竹



かみさま、あたしは、

あなたが好きなのに、

好きだから、なんだか素直になれず、

少し攻撃てきに

口きたない言葉を

並べたてたり、するんだ。


かみさま、あたしは、

なんだかとても素直な

小学生のころの、好きな人に好きな顔もできなかった

ほど素直な天然石のような

人物像を演じているわけでは、ないんだ。

ただ、心をちゃんとあなたに伝える

言葉も態度も仕草も表情も、

口も、鼻も、眼も、まゆげも、

持っちゃいないんだ、かみさま。


あたしは、なにに祈れば、良かったのさ?


まるで、伝わらない情愛ってあるのなら、

それを想う、こっちの、この、心の有り様は、

眼も当てられない、絶望風の嫉妬心と

人からは、思われちまうかもな?


いや、いい。

こっちのはなしさ。


かみさま、あたしは、

好きな人に好きって言えない、

情けない、根性なしの、

心の奥までのっぺらぼうのオンナだったが、

それでも、好きっていう心の熱量ときた日には、

さんざんバカにされ続けた

ありったけの優しさを発火させ、


優しさは、弱さじゃないんだって、

雨天にかわいた笑顔を作り、貼り付けて、


好まれるオンナになろうとする

のぼり坂、駆け足、乱れ髪、

ひとからげの努力だけは

為しつづけてきたと

薄い胸板の胸をそり返すほど張り切って、

言い放つことができるんだ。


いいや、できてない。


かみさま、あたしは、

あなたが好きなのに、

好きだから、なんだか素直になれず、

少し攻撃てきに

口きたない言葉を

並べたてたり、するんだ。


そして、なぜか、

(バカッ?だから、だろ!)

『だから、』あなたを泣かしてしまったらしい。


かみさま、あたしは、

こんなあたしの優しさのかけらもない罪に、

もはや、罰は死のみ、とか、

あなたにいってほしいのかもしれない。


そして、それでも、

傲岸不遜にも、

厚顔無恥にも、

天真爛漫(これは、違うぞ?)にも、

かみさまの、

膝枕で少しでいいので眠らせてもらって、

寂しがり屋のあなたのひとりさ加減につけ込んで、

そのままあなたに許されてしまいたい。




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