感情の束縛
…と、まあ長々とやってきたが現在に至る。
リーナの話が本当だとしたら、俺はまず地球の最後を見届けることもできず、餓死する。それにここは密室だ。何もしなくても窒息死までのカウントダウンも始まっている。
ちなみにリーナを含めた上の世界とやらの住人はなんと、欲求と…感情がないらしい。一部を除いて。
納得のいく文章が書ければ、俺の命、そして地球が救われる。
リーナは俺が書いた文をこと細かく修正していく。最終的には書き直しさせられるらしい。じゃあ修正の意味ねーじゃねーか。
「ていうか、お前感情ありありじゃん。どうなってんだ?」
素朴な疑問をしてみる。
「それは…」
一気にリーナの顔が曇った。
しばらく沈黙が続いたが、それを破ったのはリーナの方からだった。
「元々感情のない私たちがもっとも関心を持ち、一番苦労したのは、感情のある生物を新たに誕生させることだったの。 そして苦難の末、地球を作った。」
やはり、地球誕生の奇跡の連続は偶然ではなく必然だったか。
「やがて動物が誕生し、そして人間が誕生した。私たちは人間の誕生により多くの感情を知ったのよ。そしてそのデータをもとに、私が生まれた。仲間と一緒に、大量生産でね。」
リーナは笑っているが、心の底には深い闇がある、そう思った。
感想&評価等頂けたら幸いです。
1つ1つが短いですが、なるべく沢山投稿したいと思っています。




