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Island war  作者: koketti
タツヤ編
9/9

神器

「おい、リリ、リリッ‼」

肩から血が流れている状態でリリを呼ぶ。


「は、はいっ」


「ここはアビにまかせて少し距離を置く、こっちへ来い」


「わかりました」


村長の家の裏へ行く。

腕が無いだけで歩くのが難しい。


腕にはヒールをかけて血や痛みは無くなったが腕は元通りにならない。

「リリ、この腕元に戻すことは出来るか?」


「すいません、腕一本となると無理です。体には誰にでも『気』というものが通っています。同時に『オーラ』というものをまとってっています。魔法はその『気』と『オーラ』を合わせて放出することで出来ます。回復魔法は対象の『オーラ』に『気』を与えることで出来るのですが、腕一本がなくなると『オーラ』は反対の手に全て移動します。その『オーラ』を何もない右手に移動させるのはほとんど無理です」


「むずかしいな。義手を魔法で作ることは出来るか?」


「それならば可能です。手先に短剣をつけておきました」


「ありがとう。じゃあ戦闘に戻るぞ。リリはアビの回復を優先的にやれ」


「はい」


アビの所に行くとアビは倒れていた。

ホルスの姿は無い。

「おい、アビ‼しっかりしろ‼」

反応が無い。

「リリ、回復」


「おかしいです。出来ません。アビさんの体に『オーラ』が無いようです」


「どういうことだ?」


「これがアビさんではないか、死んでしまったか・・・」


「アビが死ぬわけないだろ神だぞ‼」

それに何かおかしい。

神同士の戦いなのに周りになんの被害もない。

それに俺たちが村長の家の裏にいた時も何の物音もしなかった。


「わっっ‼」

リリが声をあげた。


アビがいきなり消えた。

それだけではない周りの家が一瞬にして消えた。


幻術だったらしい。


「ご主人様、あそこ」

リリの指差す方向にはアビが立っていた。

そしてホルスが倒れていた。


「リリ、すぐにアビの回復を」


「わかりました」


アビの方へ走りながらリリは回復魔法をかける。


「アビ、大丈夫か?」


「問題ありません。それよりご主人様の腕が」


「心配するな、リリに義手を作ってもらった」


「あの、周りの家はなぜ消えたのでしょうか」

めずらしくいつも答える側のリリが質問した。


「たぶん、この村は全てアビが魔法で作ったものだろう」


「そんな魔力がっ‼」

リリがすごく驚いている。

確かにリリは家一つで限界だった。

それでもすごい。


「リリも頑張ればきっと出来るようになるさ」


「はい・・・。そういえば先ほどは言いませんでしたが、その腕を治す方法があるかもしれません。」


「本当か?」

こっちの方が便利なこともあるかもしれないが、現実世界に戻った時に腕が無いという可能性もある。

それに俺は右利きだ、左手は使いずらい。

出来るならば腕は治しておきたい。



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