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Island war  作者: koketti
タツヤ編
5/9

ゲームスタート

気付くと俺達は、噴水の前に立っていた。



ゲームの中の世界に入ったようだ。


「それはなんでしょうか?」

リリが言った。


噴水の近くに本が置いてあった。

その本の上の紙に「タツヤさま」と書いてある。


その本を手に取って読んでみる。


内容はこの世界の歴史から地図、ジョブの能力などがあった。

攻略ガイドブックのようなものだ。



ゲームなのにそんなものがあっていいのかという気もするが、何もなければ全くわからないだろう。


本は置いておいて、自分の自己紹介を忘れていた。


「俺は、タツヤ。ジョブは、白魔導士、剣士、鍛冶師。まだ何も知らないからいろいろ説明を頼むよ。」


「ジョブ3つはすごいです。私たち獣人はジョブはありませんが。私は古代エジプトの神、アヌビスです。おもに戦闘でお役にたてるとおもいます。今の状態だとすぐ神だとばれるので、外にいるときは犬に変身してお供しようと思います」


やはり神は有名なのだろう。


獣人でも今のかっこだととても目立つ。

そっちの方がありがたい。


「そうだね。そうしてくれるとうれしいよ」




「私はコボルト、戦闘力はありませんが魔法は得意です。戦闘の場合は、後ろからの援護となるでしょう。魔法の中でも具現化魔法を一番の得意としています。また私は記憶力にはすごく自信があります」


やはり頭はいいようだ。


「そっかじゃあ後方支援を頼むよ。あとこれを全て暗記することは出来るか?」


『Island war』を渡す。

暗記してくれればとても楽だ。

リリに聞けば本を開かなくても全てわかる。


「そのくらいならすぐできます」


リリは本を取ってペラペラとめくり始めた。


そのくらいってざっと300ページくらいあるぞ。


「ひとまず装備はそろえた方がいいよね?」

リリが暗記している間に、アビと話す。



「そうですね。あと話し方は命令形の方がよろしいと思います。そちらの方がご主人様としての威厳があると思います」

たしかにそうだな。


「そっか、わかった。あと、家がほしいな」


「家なら私、作れます。あ、本は全て覚えました」

おいおいまだ1分も経ってないぞ。

それに家作れるっておかしいでしょ。



「えっと、覚えたって全部?」


「はい」


試しにひとつ問題を出してみる。

「ジョブは全部でいくつある?」


「はい。現在ジョブは150存在します。またご主人様のように複数ジョブを持つとうまく掛け合わせて新しいジョブとして使うことも可能なので最大10のジョブを持てるとすると150C(コンビネーション)10=10×9×・・・×1分の150×149×・・・×141=・・・・」


即答した。

しかも最後の方はわけのわからん計算をしていた。


ほんとに覚えたのか、スゴイ‼

ただ知っていただけかもしれないが。


それにしてもジョブの掛け合わせも出来るのか‼


「じゃあ、家を作れるって?」


「はい、家を魔法で建てることが出来ます。しかしその家を維持するにはMPをずっと使わなくてはならないので、他の魔法は使えません、今は家を買うお金が無いので奥の手です」



「森に現れるモンスターを倒すとモンスターカードが現れます。それをギルドで売ればお金は手に入ります。またギルドに加入して、依頼をこなすことでもお金をもらえるようです。ひとまずギルドに加入することをお勧めします。あと、家は街の中には勝手に建てることは出来ないので町の外になると思います」



「モンスターが襲ってきたときは臭いでわかるのでお任せください」

犬になったアビが言った。


やっぱり森以外にもいるんだ。

まあアビなら大丈夫か。


「じゃあまず、町の外に行こう。家、頼むよ」


「はい」

リリは任せとけと言わんばかりに胸を張った。



リリに家を建ててもらう。


何やらぶつぶつ言うと、家を建てると決めた場所が光って家が出来ていた。


やっぱりスゴイ。

それに結構でかい。


家に入ると結構普通の家だ。

家具もある。


もう少し手を抜けば他の魔法を一緒に使うこともできたんじゃ。



そういえばこのゲームは、ツターラを滅ぼせばクリアなはず。

もしかしてただの冒険者から始めろと、どんだけ時間がかかるんだ。


「えっとギルドって何処にあるんだ?」


「ギルドでしたらターレ街にあります。結構大きいのでそこで良いとおもいます。行くまで時間がかかるので明日のほうが良いかと」

考えてみればちょうど昼頃だろう。


「じゃあ今日はモンスターを狩りに行ってみよう」

俺の強さも知りたいし。


装備は無いが魔法なら出来る。

アビは素手でも大丈夫だと言っていた。


リリに森へ案内してもらった。


「自分の強さ、我々の強さはステータスと頭で念じればわかります」


「我々は自分の強さしか分かりませんが」


森につくといきなりモンスターが出てきた。


「トロールです」

リリが言った。


体は2mほどで棍棒を持っている。


「ここら辺ではかなり強いほうです。モンスターカードも高値で売れます」


ありがたいが、その情報は後で良い。


「ここは、私にやらせてください」

アビが言った。


アビの力も見たいし任せよう。


「じゃあ頼む」


するとアビが犬の状態から本来の姿に戻った。


アビが前に出た。


トロールが棍棒をアビに振り下ろす。



アビはそれを避けて回し蹴りを入れた。

一撃で倒れた。


つよい‼

俺より全然強いと思う。


モンスターは消えてモンスターカードだけが残った。



次にスライムが出てきた。


「そういえば白魔導士はどうやって魔法を使うんだ?」

リリに聞く。


リリは本当に役に立つ。

というかあの本にはほんとうに全ての事が書いてあったらしい。


「白魔導士はレベル5ごとに使える魔法が2つ増えます初期魔法で攻撃魔法ですとブリーズボール、サンダーボール、アイスボール、ファイアボールの四つです」


結構多いな。


「魔法は心の中で念じると出来ると書いてありました」


「ありがとう」


サンダーボールとスライムに念じると目の前に雷をおびたボールが出来てスライムに飛んで行った。

直撃した。


一発で倒れた。

スライムは弱いらしい。

サンダーボールの強さはわからなかった。


ステータスと念じるとレベルが上がっていた。


白魔導士LV2 剣士LV2 鍛冶師LV4


ジョブごとにレベルの上がり方は違うようだ。


割り振りポイントは1500になっていた。

レベル1ごと100の計算だ。


HP,MP,STR,DEFも上がっていた。


アビ、リリも共にLV2になっていた。


その後も狩りを続け、日が暮れたころ狩りをやめた。


家に帰る。


飯を忘れていた。


「腹が減ったな」


しかし材料がない。


「白魔導士ですと、モンスターカードに調理と念じれば料理が出来るそうです」


試しにブルというイノシシのようなやつのモンスターカードに調理と念じる。

すると焼く、蒸す、炒めるなど調理法が頭に浮かんできた。


ブルには少してこずらされた。

自分の力を試したかったので始め以外は、全て自分でやった。


結構素早かったので魔法を当てるのに時間がかかった。


焼くと念じると、ブタの丸焼みたいになった。


ブルを食べた後、寝ることにした風呂は無かった。

お偉いさんしか使わないのだろう。


「先ほどの本を読ませてもらってもよろしいでしょうか?私もいろいろ知っておきたいので」


寝ようとすると元の姿になったアビが言ってきた。


本を渡して俺は寝た。

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