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星の池  作者: 神崎久遠
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 多くの星達の青い物語。果たして星達の恋の行方は……!?

 自分の実力100%を出した作品ですが、まだまだ未熟。皆さんの力でこの作品を120%も200%にもしてください!

 


 黒く染まった川を見上げ待ち望む日々は


 とても長く、とても短かった


 君を恋しく思いながら見上げた川


 悲しさや苦しみでいっぱいだった


 でも、小船がやってくると


 大切な物を見つけられた気分になれる


 あぁ、今日もどこかで流れる小船が一つ




アニメ等でよく流れ星を見かけるが、僕は流れ星を一度も見たことがない。別に、流れ星があるということを信じていないわけではなない。ただ、この十五年間の中で一度も流れ星を見ていないだけなのである。自分だって一刻も早く流れ星というロマンチックな物を見てみたい。

 そして、今日は学校の勉強という利口で手強い敵を早めに倒し、ベランダに出た。少し寒い、身を縮める自分。流れ星を見たい。僕は、手の平に白い息を吹きかけた。そして、両手をポケットに入れ、雲一つ無い夜空を見上げた。口という煙突から立ち上る白い煙。それで、僕の目に映る綺麗な夜空は度々、かすれ、白い煙が消えるとまた綺麗な夜空が見えてくる。その繰り返し。

 しばらく経つと一階から母の声がした。なにを言っているのか分からない。すると、下からカレーライスのにおいがした。あぁ、夕飯か。また、流れ星を見られなかった。残念という気持ちでいっぱいな自分はベランダのドアを開けたまま一階へ向かった。

 僕がカレーライスを頬張っている頃。開けたままのベランダから臨む夜空にシャンと流れる星が一つ。




 吐く息がまだ白い朝の日。僕は中学校への通学路を……と言っても、地下鉄で四十分。

特に何もすることの無い僕は携帯電話のゲームで時間を潰していた。

 多くの人が降りる駅に着くと、もう、車内はガラガラ。

「山野、おはよう」

友達の高田が電車に乗った。高田とは厳しい中学受験を乗り越えてきた仲である。今は、野球部に入っているようで、自分も高田から“優勝した”と言う言葉を何度も耳にしたことがある。

「おはよう、今日は、野球の朝練ないの?」

“うん”と言うように頷く高田は自分の隣に腰掛け、自慢のアクオスケータイで天気予報を見ている。岩原良墨さんの天気予報では、今日は雨となっている。

「一応、他の予報も見たら?」

僕が言うと高田はクスッと笑った。

「良墨さんは当てにならない、と……」

高田はチャンネルを回した。すると、他の予報では、今日は晴れになっていた。

「ナイス、山野」

僕たちは笑いあった。



 第一話、最後までごらん頂ありがとうございます。

 コメント、よろしければ……。

  コメント、頂くと久遠が狂ったように喜びます。

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