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S.W.F  作者: 猫と紅茶
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第一話


                    第一話





気が付いたら夜の砂漠の中で倒れていた。

見渡す限りの砂、砂、砂、背伸びしたら頂上に手が届きそうな低い砂の山が連なっている。

砂以外に何もない。


さっきまでベッドの中で寝ていたのに……。



「寒い……。」



夏だというのに夜の砂漠は寒く、体の体温がどんどん奪われていくのを感じる。



(…体を温める場所を探さなきゃ)



ここがどこなのか、どうやってここにきたのか等という疑問を抱えながら前に進む。

砂に足をとらわれ、いつも以上に疲れを感じる。

(砂の上を歩いているだけなのにこんなに疲れるなんて)



重い足取りでしばらく進むと見慣れたリュックが落ちている。登山用に使われるもので、大きく容量があり、丈夫なので愛用している。



(いつも僕が使っているリュックだ、何か入っているかもしれない。)



近づいて中を開けてみる、しかし中には大量のファイル以外何も入っていない。



(これは……。)



僕には、唯一ともいえる趣味がある、ウィキペディアだ。

自分のパソコンがないので、父さんのを使って検索したものをプリントアウトしファイリングしている、もう5年くらい続けているのでA4の紙で5000枚以上になっている。

僕の大事なものなので背負ってもって行く。



(重い……。早く町か何かを見つけて、休まなきゃ。)



とりあえず、一番高い(と言ってもそんなに高くはないけど)山に登ってあたりを見回す。

満天の星空の上に満月であったため、思ったほど視界は悪くなかった、すぐに遠くにあった町並みもすぐに見つけることができた。



(とりあえず町に行って休もう、人がいれば何かわかるだろうし)



2時間くらい歩いて、やっと町についた。そのころには朝日が昇っていた。

町の入り口には中世ヨーロッパを連想させるような石造りの門があり、中に入ると同じくアラブ風の石造りの家が並んでいる。

北側には港があり木造の帆船がポツポツと停泊しており、港の大きさの割には帆船が少ないように感じる。

また町には大きな建物があちこちにあり、町自体の規模も小さくないように感じられた。

町の規模が小さくはないのだが、どこか田舎を感じさせる雰囲気があった。

町の中心まで歩くと半球体の建物とその両側に2つの塔がある建物があった。塔と半球体の建物の上に三日月形のモニュメントがついている。薄い生地を頭にかぶり、同じく薄い生地で作られた長袖、長ズボンを身に着けた多くの男が、日差しの強く、肌が焼けるような暑い中、汗ひとつかかずにその建物に入って行く。黒人、白人と人種は様々だったが、以前ニュースで見た中近東系の顔を見た人が圧倒的に多かった。

僕は隣をすれ違おうとしている人に訪ねてみた。



「すみません。……ここはどこですか。」


男は不機嫌な顔をしながら答えた。

「ここはイスカンダーリヤだよ。」



「イスカンダーリヤ?どこそこ?」



「おいおい、イスカンダーリヤも知らないのか?どんな田舎から来たんだ?というかあんたどこの人?顔はチュルク系ともちょっと違うし…。」



「…僕は日本から来たんだ。」




「日本?どこだそこは?」



(お前こそ、どこの田舎者だよ。日本も知らないのか?)

僕は怪訝に思いながらも男に答えた。

「日本だよ、本田、豊田、三菱のある国。車で有名な……。」



「車?馬車のことか?……馬車なんかにどこで作っても同じだろう。」



(なんで話が噛み合わないんだ……。)



そこまで話して、あることに気付いた。

電線がない…。

今時どんな田舎でも電気があるはずだ、ましてはこれだけ大きな町、電線、電灯の一つも見当たらないのはおかしい。



「急に何をキョロキョロしてるんだ。急いでいるから……」



「ちょっと待って」

(もしかしたら……。)

僕は急いでいる彼を引き留めて、一番気になることを質問した。

「今日って何年何月だっけ?」


男はうんざりした顔で答えた。

「何を聞き出すと思えば、今日は642年の3月だよ。……それじゃあな、急いでいるから。」



半分予想はしていたが、本当にそうだとは思わなかった。

僕は過去のどこかにタイムスリップしているんだ。



日差しが照っていてかなり暑い、さっきの人が3月といっていたがそうは思えないほどだ。


(とりあえず、日陰に入って休もう……。)


建物の間に入って腰を落とそうとした時、後頭部に激しい衝撃が走った。

僕の意識は暗闇へと陥った。





初めて書く小説です。

小説と呼べるのかも怪しいです。

精進します。

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