始まりは突然に7
「おおー霧谷ー、来たかー」
俺は今言うまでもなく職員室に居る。
「で、先生何か用ですか?」
「うん、実はな・・・」
何か難しい表情をしている、何かあったのか?
だが先生の口からは意外な言葉が出てきた。
「お前さ、私のことどう思ってる?」
「えっ?・・・」
なんだこのイケナイ質問・・・
「いや、どうって・・・別に・・・うーん」
なんだこの人、これはフラグ立ってるのか?まあここは無難に答えようかな。
「いい先生だと思いますよ。」
すると先生はこう言ってきた。
「そーかそーか!やっぱりいい先生だよな!よし!合格!ハイこれ今日渡す予定のプリントな!」
「えっ?」
コイツいったいなんなんだよ、と思ったのは言うまでもない。
「いやー、ダメな先生って言ったら掃除一週間なんだけど、いい先生って言われたから、ご う か く♪」
「・・・」
もう誰も信じない・・・
「まあ用はこれだけだから帰っていいよー」
「はぁ・・・」
ため息交じりの返答をし職員室を出ることにする、もう女なんて信じない・・・
俺はドアを静かに閉めて家に帰ることにする。
(まあ・・・私にもチャンスあるのよね)
何か聞こえた気がするがきっと気のせいだろう。
「そんなことより姫咲のことどうしよう」
不安になりながらも俺は家を目指すことにした。