第1話 おでませ!女学園48!
(…………ガヤガヤ…………。)
トキ:…………。
(パチンッ!)
(…………。)
トキ:はあ…………。
?:おい。
トキ:…………え!?なに?……あんた誰?なんで動けるの?………………あたしのミス?
?:いや、お前の能力は成功している。
トキ:……じゃあ、なんで?
?:神だから。
トキ:…………は?
カミ:…………。
トキ:あんたも能力者ってこと?……初めて会った。
カミ:来い。
トキ:は?今から授業なんだけど。サボる気?
カミ:ちょっと待て……………………よし、お前の学校には退学届けを出しておいた。
トキ:………………え?
(チャイム音)
カミ:よし、お前ら席座れ。
トキ:…………。
カミ:転校生を紹介する。名前は?
トキ:…………トキ…………。
カミ:よし、お前らよろしくな。じゃあ、小テス
トを…………。
トキ:ってかさ…………。
カミ:なんだ?
トキ:……生徒……。
カミ:…………。
トキ:2人しかいないじゃない。……学校よね?…………ここ……。
カミ:………………今日は身体測定もあるから、よろしく。
トキ:答えないの?なに、この状況…………1人寝てるし。
カミ:言い忘れてた。この学園は、48人在学している…………教師含めて。
トキ:少な…………。
カミ:でも、全員能力者。もし47人もいたら……。
トキ:…………うん。
カミ:………………見るのめんどくさい。だからランダムで、何人か呼んでる………………。
トキ:…………それだけ?
カミ:そうだ、よし、そこ座れ。小テストする。
トキ:まあ、いいわ。
?:…………。
トキ:…………よいしょ。
?:ねえ、私、あかり。よろしく。
トキ:よ、よろしく…………。
あかり:………(じー)…。
トキ:…………な、なに?
あかり:へえ、時をとめる能力?…………面白そうね…………。
トキ:え!?…………なんでわかったの…………。
あかり:…………能力…………心読めるから……私…………。
トキ:ふ、ふーん………………。
あかり:………………私のこと変態だ、って思ったんだ…………。
トキ:い、いや、違うから!その、もう………………調子狂うな…………。
あかり:………………。
?:ぐぅ…………ぐぅ………………。
カミ:おい、起きろ。
?:………う、うぇー…………ふぁ〜…………な
んですか?
カミ:小テスト。
?:小テスト?………………無理ですよ…………こんなに眠たいのに…………。
カミ:…………さえ…………退学…。
さえ:え〜?……いやだなー…………冗談ですよ…………ちょっと待って下さいね、ふぁ〜…………。
カミ:…………。
さえ:……チェーンジ!
(シュワーン♡!)
さえ:………………やっほー!私、みんなのアイドル、さえちゃんだよ!
トキ:…………え?
さえ:あ!君、転校生!初めまして!君の瞳に投げキッス!みんなのアイドル、さえちゃんです!ちゅ♡!よろしくね〜♡!
トキ:…………え…………。
カミ:………………小テスト。
トキ:………………。
あかり:大丈夫。あれが平常運転だから。
トキ:…………そ、そう………………。
さえ:小テストなんて、簡単にやっちゃいますよ!校長先生!
トキ:………………校長?
あかり:………………そこにいるじゃない…………。
トキ:………………あいつ?………………さっき神って言ってた……………ふ、ふーん…………頭痛くなってきた………………。
(チャイム音)
カミ:小テストおわり。休憩、校長室いとく。なにか用があったら、テレパシーで呼べ。
トキ:…………自由ね。……………行っちゃった。
あかり:小テスト。どうだった?
トキ:どうだったもなにも…………。
あかり:………………ええ。
トキ:小テストのくせに五教科全部なんて、聞いてないし。
あかり:まあ、うちそんな真面目じゃないから…………。
トキ:………………ふーん。
あかり:…………あなた、最後の問題………………①にしたのね………………。
トキ:……………あんた…………能力使ったのね………………。
あかり:答え。間違ってるわよ、一番ありえないの選んだ…………。
トキ:うるさい………………カンニングとか最低………………。
あかり:…………図星?…………勘で言ってみたけれど。
トキ:……………………あんたね………………。
あかり:…………あなた、どうしてカンニングしなかったの?
トキ:……………………校長にバレるじゃん。
あかり:校長?………………ああ、校長はカンニングとか認めてる。私たち能力者だし…………。
トキ:はぁ?………………。
あかり:…………でもあなた。それでも使わなかったのね。えらいわ。
トキ:…………うるさい…………。
あかり:……………………。
トキ:……さ、さえ、とか言ったわね、あんたは?小テスト。
さえ:ぐぅ…………。
トキ:…………寝てるし…………。
あかり:気にしないで…………あれが……。
トキ:平常運転………………でしょ?
あかり:そうよ………………。
トキ:さえの能力は?…………アイドルになってなにかあるの?
あかり:そうね、彼女の運動能力とか思考力を、全面的に発揮できる。
トキ:………………それだけ?
あかり:問題は………………。
トキ:………………うん。
あかり:………………歌よ。
トキ:…………歌?
あかり:アイドルさえちゃんの、歌声を聞くと…………。
トキ:アイドルさえちゃんって………………。
あかり:………………。
トキ:…………どうなるの?
あかり:みんな彼女の事で頭がいっぱいになる……。
トキ:………………え?………………ほんと?
あかり:ほんと。
トキ:なんていうか………………地味ね。
あかり:地味よ。
トキ:認めんだ、そこ…………。
あかり:…………。
トキ:そういえばさ、この学校、名前なんて言うの?
あかり:ここ?ここはね、しんりつかみぞのじょがくえんよ。
トキ:…………え?なんて?
あかり:しんりつ、私立じゃなくて、しんりつ。
トキ:しんりつ?…………神?
あかり:そう、神立…………かみぞのは、カタカナ。
トキ:神立カミゾノ女学園ってこと?
あかり:そうよ。
トキ:変な名前…………。
あかり:まあね…………。
トキ:…………神立って…………校長の事じゃん…………ネームセンスどうなってるのよ…………。
あかり:…………教頭よ……。
トキ:教頭?
あかり:教頭が建てたようなもんよ……この学校。
トキ:ふ、ふーん…………。
あかり:あんなに無気力な校長がここまでしないでしょ?
トキ:確かに…………。教頭ってどんな人?
あかり:さあね…………滅多に会わないし。
トキ:ふーん…………教頭のくせに。
あかり:校長も珍しい…………普段あんなことしないけどね…………。
トキ:そうなの…………。
さえ:ふぁ〜………………よく寝た…………あ、えっと…………名前…………なんでしたっけ?
トキ:起きた…………………あたしは…。
あかり:トキさんよ。
トキ:あんたがいうの?
さえ:トキさん………………ふぁ〜………………いい名前ですね…………能力は………………えっと……………………何でしたっけ?
トキ:いや、あんたに言った記憶ないし。
あかり:時間停止よ。
トキ:ちょ。
さえ:………いいですね…………時間停止で………………ずっと眠れる………………。
トキ:使い方よ…………。
あかり:…………(じー)……。
トキ:…………なによ。
あかり:トイレ………………行きたいのね。
トキ:はぁ!?……いや…………まあ。
あかり:案内する……。
トキ:…………ありがと。
あかり:さえさん、あなたも行く?
さえ:…………ぐぅ………………。
トキ:ほっときましょ……。
(ガラガラ!)
あかり:…………こっちよ。
トキ:…………誰かいる。
?:…………あかりせんぱい………………。
トキ:こっち来てるわよ…………。
(ギュ♡!)
トキ:あかりに抱きついた…………。
?:あかりせんぱい…………あったかい。
あかり:…………ゆい………………可愛い………………。
トキ:はぁ!?
ゆい:………………だれ?
あかり:ゆい…………もっとギュ♡ってしましょ?この人の事は気にしないで。
トキ:あかり!?ひどくない?…………それ…………あんた…………ゆいっていうの?…………トキよ…………あんたちっちゃいわね。
ゆい:………………(パッ!)………………。
トキ:離れた。
ゆい:トキせんぱい。
(ギュ♡!)
トキ:ちょっ!………………。
ゆい:トキせんぱい…………ジュース、買って?
トキ:…………ゆい、可愛いわね。何本でも買ってあげるわよ。
ゆい:ありがと………………トキせんぱい………………あったかい…………。
あかり:あなた、甘いのね………顔真っ赤よ…。
トキ:そう?…………ゆい可愛い………………一生あたしのものにする………………。
ゆい:………………(パッ!)。
トキ:…………え?あたし今…………なんか言った?
あかり:それが彼女の能力よ。
ゆい:………………?
あかり:ゆいに抱きつかれると、みんなメロメロになっちゃうの。
トキ:………………可愛い能力ね………………高校生じゃなさそうだけど。
あかり:まあ、ゆいは中学生だから。
ゆい:………………?
トキ:って。ちょっと、あたしジュースなんて買ってあげられないから………………あんた…………あくどいわね。
ゆい:………………ひどい…………。
あかり:…………トキさん?…………ゆいは悪気ないから許してあげてね………………これが彼女だから…………。
トキ:………………あんたが言ったら、説得力あるわね。………………はぁ…………分かった…………1本だけだからね。
ゆい:…………ありがと………………トキせんぱい…………。
(ギュ♡!)
トキ:うわ!………………ゆい………………好
き………………。
***
あかり:着いたわ…………自動販売機。
トキ:……………………自動販売機………………数多すぎでしょ。
あかり:まあね…………食べ物とかも全部買える。
トキ:…………へ、へー…………虫?これ。
あかり:虫味のグミ。
トキ:いらないし。そういう意味じゃないわよ…………誰が食べるの?爬虫類少女とか?
あかり:………………。
トキ:だまらないでよ。
あかり:まあ、うちじゃ、人間以外なんて珍しくないからね…………。
トキ:………………そう。…………もうそれぐらいじゃ、驚かないわ………………。
ゆい:………………これ買って。
トキ:リンゴジュース?分かった………………あ、財布忘れた。
あかり:お小遣いは?もらった?
トキ:親?まあ、ちょっとだけ。
あかり:違うわよ、校長から。
トキ:校長?
カミ:すまない、忘れてた。
トキ:え!今どっから来た?いきなり背後いるし。
カミ:…………これ使え………………それじゃ。
トキ:え?…………消えたし…………。
あかり:毎月、お小遣いくれるの…………だから、自動販売機は、実質無料ね。
トキ:まあ、ありがたいけど………………って、ゆいもお小遣い貰ってるじゃないの…………。
ゆい:………………だめ?
トキ:………………はぁ………………リンゴジュースだったわね。
(ガシャ!)
トキ:はい、どうぞ。
ゆい:ありがと……トキせんぱい。
トキ:ストップ、ハグはまた今度ね。
ゆい:分かった………………(ゴクゴク)。
あかり:…………私達もなにか飲みましょうか?
トキ:…………そうね。
(ガシャ!)
トキ:ブラックコーヒー?…………あんた大人ね。
あかり:そうかしら?
トキ:あたしはね…………。
あかり:……………………いちごミルク?
トキ:う、うるさい。
あかり:…………いいんじゃない?別に…………。
トキ:……………………。
(ガシャ!)
あかり:そこのベンチ座りましょ?
***
トキ:なんか変な学校…………。
あかり:悪くないでしょ?…………私は気に入ってる。
トキ:…………まあ、否定はしない…………。
あかり:………………あなた……前の学校………………。
カミ:『…………聞こえるか?』
トキ:な、なに、今の、なんか脳内に直接。
カミ:『身体測定の準備が出来た。体育館に来い。お前ら3人』
トキ:見られてるし………………。
ゆい:…………いこう?
あかり:行きましょうか。
トキ:…………はぁ………………わかったわよ。
***
トキ:体育館、ここ?広すぎ。
?:返せ!
?:は、離してください!
トキ:…………は?
あかり:ヒナ先生。
ヒナ:あ、あかりさん!助けてください!
トキ:なに?なににやられてるの?
ゆい:たぶん、レナせんぱい。
トキ:レナ先輩?……どこ?
レナ:それは、私のだ!返せ!
トキ:…………え?ヒナ先生、なんか腕引っ張られてる。
ヒナ:キャ!
トキ:なに?どうなってるの?
―続く。
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