開演ノ三 舞い踊る闇、エラン・テルーガ
前回のあらすじ…
村に一番近い街にいるギャング、ラト・ラテルーンの元に向かった室伏達は戦闘にならず困惑していたところ、他のギャングが現れそちらと交戦することになった。実はラト・ラテルーンはしょうがなくギャングをしていただけであり、空茨里の説得もあって味方になってくれたのだった!
ラテルーン「ということでこれからよろしくお願いします…」
雁斎「ほほほ…我が娘ならがまさか敵を味方にしてくるとはのう」
鬼火垣「まあ敵対の意思がなかったようなのでよかったです」
ラテルーン「それはまぁ…それよりこの子どうにかなりません??」
空茨里が満足そうな顔で茨のベッドにラテルーンを拘束している…
鬼火垣「この子気に入ったものを離したがらないのよね…私も苦労してるわ」
室伏「そっちは慣れてる鬼火垣殿に任せるとして次は…」
ラテルーン「それについてはエラン・テルーガという相手を早急に対応した方がいいかと」
室伏「そういやあのギャング達が去り際にそんな名前を出していたような…」
空茨里はそうだねみたいな顔をしている
引岸「そうなれば早急に手を打つべき!ですね」
鬼火垣「私はとりあえずコレなんとかするから頼みますね」
室伏「そうじゃな…行くか引岸よ!」
引岸「任されました!」
〜そうしてエラン・テルーガがいる街へ〜
エラン「へぇ…アンタ達がアレハンドロとかを逮捕させたりラテルーンを寝返らせたっていう異国の敵対因子ってやつか」
室伏「思ったより情報がバレとるのじゃ」
エラン「まぁうちはセブン・アンタゴニアスでいう情報担当のポジションだからな、もっとも戦いでも負けるつもりはねえよ!」
そういうとエランは黒い玉を地面に叩きつける!そこから黒い煙がかなりの量吹き出してくる!
引岸「わかりやすい目眩しですね…その程度では…何!?」
しかしエランの手下達はまるで見えているかのように攻撃を的確に当ててくる!
室伏「こっちからは見えないのに的確に当ててくる…まずいのじゃ」
引岸「ここは私にお任せして姫様は防御に徹しておいてください!」
ギャングA「こいつの防具はなんだ!?硬すぎるぞ!?」
ギャングB「チッ!まずはあいつからだ」
室伏「クソ硬い鎖帷子を、作っておいて良かったのじゃ」
引岸「こっちに敵が集中しましたね…なればこそ、斬座上!暴嵐の型!」
渦 竜 破 流!
自分の周り全範囲に斬撃のエリアが出来ギャングを倒していく!
エラン「やるねぇ…他の奴らがやられるわけだ…だが舞い踊る闇と言われた俺の攻撃はそんなぬるいもんじゃねえぜ!」
そうしてエランも黒い煙に紛れるように攻撃を仕掛けてくる!
引岸「そこっ!何!?攻撃が当たっていない!?」
エラン「こっちだぜマヌケ!」
引岸「ぐぅ…今確実に攻撃を当てたはずなのに」
エラン「その程度じゃ一生俺に攻撃を当てることなど無理だな!」
エランにダメージを当てることができず窮地に追い込まれそうになる
引岸「突破口があれば…」
エラン「そんなもん!ねえよ!」
そうしてまた煙に紛れようとしている
室伏「……!まさかそういうことじゃったのか!」
引岸「まだまだやれるがこのままではジリ貧一方ですね…」
室伏「引岸ー!またせたのじゃ!」
引岸「姫様!?それは掃除機!?」
エラン「は!そんなもので何するつもりだ!」
室伏がスイッチを入れるとエランがそっちに吸い込まれようとしている!
エラン「て、てめえ!まさかぁぁ…!」
引岸「姫様!もしかしてこの男の秘密がわかったのですか!?」
室伏「そうじゃ!この男は近くにある物体の屈折率を変えているだけじゃ!だから攻撃が当たっているように見えて当たっていないし、攻撃の軌道も読みにくいのじゃ!」
引岸「なるほど…あの人の能力のやり方の一つとおんなじようなものですね」
エラン「掃除機なんて使っていいのかぁ?」
室伏「どうせその煙には機械には良くない物質が入っているのじゃろ?煙を消されると意味がなくなるから」
エラン「そうだぁ!こんなことしても」
室伏「無駄じゃ、この掃除機はゴミを取る口と空気口が別になっておる、そして今ゴミを取る口の出力だけウチの加算龍で出力を1万倍にしてある!それなら煙をほぼ吸わずにエラン、お主の掃除機に固定することができる!」
エラン「クソォ!このままじゃ」
引岸「いえ、終わりですよ斬座上」
縦 刃 の 斬
エラン「グハァ…フッフッフッ」
室伏「何を笑っておる」
エラン「所詮お前達が下した俺含め4人は集まりでも下位のものたち、これからtop3の御方達に負ける運命だとも知らずに…」
そうしてエランは倒れて、その後に警察に連れて行かれた
室伏「なるほど、top3か…これからはもっと苦しい戦いになるかもしれぬな。それでも頼まれた以上最後までやり遂げるのじゃ!」
引岸「それでこそ姫様です!」
〜いつもの村に帰宅〜
ラテルーン「タ、タスケテ…」
そこにいたのは植物の樹液が全身に塗りたくられて大変そうな目にあったラト・ラテルーンの姿だった
鬼火垣「ここまで空茨里ちゃんが気にいるなんて珍しいわね…ちょっと流石に手をつけられなくなってきたわ…」
室伏「大変そうじゃ…」
ラテルーンを仲間した一行はその時来ていた他のギャングが口にしていたエラン・テルーガに先手を打たれぬようこっちから討伐に出向いた。煙を使った攻撃に手こずるものの昔見ていたある似力に似た似力を使っていることに気づいて対抗策を使い勝利することができる。そこでエランは残った3人がセブン・アンタゴニアスのtop3であると告げて捕まる。果たして室伏達は全てのギャングを討滅できるのか!
開演ノ四に続く…
???「全く下位の4人は全然ダメだね、次はアタシから行かせてもらうよ」




