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弐拾伍話  『アルラフィニア』

ストックがぁ

弐拾伍話  『アルラフィニア』


───蜘蛛視点───


『あっれえ?メロが前にいってた蜘蛛ちゃんじゃない?何て名前なの?』


こちらから会いに行こうと思っていたが、あちらから来てくれた。どうしてか精霊を連れているけど。


私たち同族は何年か生きた証として親から名をもらっていたが、それより前に同族がみなにげてしまったため名前を持っていない。


『お初にお目にかかります。私は名も無き蜘蛛でございます。』

『あーそうなの?じゃあ私が名前を付けてあげるよ。うーんアルラフィニアとかどう?

 長すぎるならフィアとか?』


『では、真名をアルラフィニアほかの者に呼ばせるときはフィアと名乗ることにします。』

『おー、いいね。私はアニ、よろしくね。ところでこんなところにきてどうしたの?いつももっと奥にいるじゃん。』


『い、いつから気づいていたのですか?完璧に気配を消していたはずなのですが。』


化け物に襲われていないから気配を遮断することができていいたと思っていたのに。


『君が出した糸から若干魔力が漏れ出ていてね。それをたどっていったら、魔力が全くない空間があったからわかったんだよ。この森って魔力が多めだから。逆になにも感じないのはおかしいと思わない?』


なるほど、と蜘蛛改めアルラフィニアは思った。


『たしかにそうですね。なぜここに来たかというと、さっき貴方が呼ばれたメロ様?という方に助けていただいたので恩返しがしたいのです。』


『うーん。じゃあ君にはメロが旅をするときに必要になるであろう地図を作って欲しいかな。』


『地図とは何ですか?』

『地図っていうのは大地の形とかをものに書き込んで次にほかの者がそこを通るときに安全な場所や危険な場所を記しておけば便利でしょ。』


なるほど。確かに自分も化け物がいる場所といない場所を把握して、殺されないようにしていたが、化け物の領域だとに気付かずに侵入したものは殺されていたなぁと思った。


メロ様が旅をするときに危険がないように書き込んでおけばメロ様もどこが安全かがわかるわけか。


『でも私が地図を作ってもあなた方に共有する方法がないのではありませんか?』


『君って糸を遠隔で動かしたりできないの?そしたらさ、同じ紙を用意して同じ座標に糸を操作してくれればこっち側で線を引けるんだけど。』

メモリのある板を用意して点が移動したところをプロットしたものをつなげていけば地図を作ることができる。

そう思ったアニであったが……


『短い糸は込められる魔力が足りなくて動かせないですね。長い糸なら振動を遠隔ですることならできるんですけどね。』

『それができるならいけるかもしれないよ。』

『どうやってやるのですか?』

アルラフィニアにはどうやってやるか見当もつかなかった。


『糸に番号を0~9と振っていってそれを桁ごとに用意して横軸と縦軸用のものをそれぞれ作って、地図の中心を作ってから、ある距離ごとに糸を振動させてくれればその位置に私がプロットできるんだけど。できる?』


例えば中心から北に100m東に200m進んだとすると、横軸の1の糸が振動、縦軸の2の糸が振動するというような感じである。

『できると思います。ちょっと試しにやってみますね。【吐糸】!』

糸を手から出して木と木の間に張る。

『【糸操作】!』

するとベン!と音を立てて糸が振動した。


『できましたね!これでメロ様のお役に立てることができます。んあ? あっこれって糸に文字を振っていけば会話することもできるんじゃないですか?私は糸の周りの声を聞き取ることができるので、糸に向かって話しかけれいただければ行けると思います!使うための糸も出しときますね!』


『おぉいいね。じゃあその方向でいこう。あとはそうだね。服を着ようか。』


『服?服というのはあなたが身に纏って居るものですか?そのようなものを身に纏う必要はあるのですか?』

『強くなったからあまり感じないかもしれないけど君も寒い時期になってくると体が動かしにくくなることがあるんじゃないかな?これを纏って居るとそれがなくなるんだよ。便利だと思わない?』


『確かにそうですね!私が特に若かった頃は寒いときは糸で身の回りを覆っていました!それと同じってことですね!』


ちなみにではあるがアルラフィニアの人型形態の姿はある部分が壁である。どことは言わないが。


『じゃあ、チャチャっと服とやらを作ってしましますね!』


そういって糸を出し、アニの服を真似て服を瞬時に作るのであった。


『おー。手先が器用なんだね。君はウイモと仲良くなれそうだね。ほかに何か質問はある?』


『んー、いえ、特にはないと思います。』


『わかった。じゃあ、今いるここを中心として地図を作ってもらうからよろしく。距離は君の身長100回分進んだごとくらいに点をお願いするよ。あとニンゲンの居る町に着いたら、元の姿に戻らないようにね。ニンゲンに襲われてしまうから。あと、ニンゲンを殺すのもあまりよくないね。殺していいときは先に相手が攻撃してきたときだけにしといたほうが良いよ。』

魔物というのは討伐対象であるためニンゲンに魔物だとばれるのはあまりよくない。


『わかりました!あ、でも糸の準備がありますよね?開始はいつからにします?』

『じゃあ3日後からで。一応糸に準備ができたら話しかけるつもりだからよろしく。』


そういって2人は別れた。


アルラフィニアは後でこう思った。あの化け物についていたあの妖精は結局何だったのだろうか? と。



蜘蛛なのに胸があるって変ですよね?


アニたちの元ネタとなったハダカデバネズミは哺乳類なのに変温動物なので、蜘蛛と変温動物同士の会話ができるんですね。

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