第45話:エピローグ - 未来への旅路
真壁基氏と真壁碧純は、アパートを後にし、大子町の実家へと向かっていた。
新車のエクシーガに荷物を詰め込み、碧純が助手席で卒業証書を手に持つ。窓の外には、茨城の田園風景が広がっていた。
「お兄ちゃん、実家帰るの久しぶりだね」
「あぁ、お前が卒業したからな。母さん達、喜ぶぞ」
「そだね~。お兄ちゃんの健康管理、これからも私がするから安心だよね」
「ポイント高いな」
「うん、妹的なポイント。お兄ちゃん、私のことずっと見ててね」
「あぁ、見てるよ。お前、俺の大事な女だからな。ずっとそうだ」
碧純が微笑み、基氏の手を握った。車内には穏やかな空気が流れた。
実家に着くと、佳奈子と忠信が笑顔で迎えた。
「基氏、碧純、卒業おめでとう! よく帰ってきたわね」
「父さん、母さん、お前達の子供が抱きたいって気持ち、叶えてやるよ」
「パパ、ママ、ありがとう。ずっと応援してくれてたね」
佳奈子が涙を拭き、忠信が頷いた。
「碧純が幸せなら、それでいい。お前達の絆が孫だよ」
荷物を降ろし、リビングで家族が集まった。佳奈子が持ってきたコスプレ衣装を手に、笑った。
「碧純、これ着て基氏を誘惑できた?」
「ママ、執念深すぎるよ。でも、お兄ちゃんと一緒なら笑いものだよ」
「母さん、お前達の幸せが一番だ。孫はゆっくりでいい」
忠信が穏やかに補足した。
「基氏、お前が作家で頑張ってくれた。お前達の未来、楽しみだな」
「ありがとう、父さん。お前達のおかげでここまで来られたよ」
その夜、碧純が基氏の部屋にやってきた。窓から見える星空の下、二人が並んで座った。
「お兄ちゃん、卒業した今、どうする?」
「お前が大事だから、ずっと待った。これからお前と一緒に未来作るよ」
「そだね~。お兄ちゃんと一緒なら、どんな未来も楽しいよ」
基氏が碧純の手を取り、静かに見つめた。
「お前が俺の大事な女で、俺がお前のお兄ちゃんだった。今度は夫婦として一緒に歩こう」
「うん、お兄ちゃん。私もずっとそう思ってたよ」
二人が抱き合うと、結城有紀からのメッセージが届いた。
『碧純ちゃん、先生、卒業おめでとうでござる。拙者、ずっと応援してるでござるよ。新たな旅立ち、素敵でござるね』
「有紀ちゃん、ありがとう。私たちの友情、ずっと大事だよ」
「ユエルには感謝だ。お前のおかげで友情できたし、俺の作品も進んだ」
「そだね~。お兄ちゃんと一緒なら、なんでも乗り越えられたよ」
窓の外で、星が瞬く。基氏が呟いた。
「お前と一緒なら、二次元も三次元も超えられる。お前の笑顔が俺の未来だ」
碧純が涙を浮かべ、基氏の胸に顔を埋めた。
「お兄ちゃん、これからもずっと一緒だよ」
「あぁ、ずっと一緒だ。お前が俺の全てだ」
リビングから佳奈子の声が聞こえた。
「基氏、碧純、夕飯できたわよ。家族で祝おう」
二人が手をつなぎ、部屋を出ると、忠信が笑顔で待っていた。家族の温かさに包まれ、碧純が基氏に囁いた。
「お兄ちゃん、ありがとう。ずっとそばにいてくれて」
「俺もだ。お前がいてくれたから、ここまで来られた」
家族の笑い声が響き、二人の旅路は新たな章へ進んだ。結城有紀の友情、家族の支え、そして何よりも二人の絆が、未来を照らす光となった。星空の下、真壁家の新たな物語が始まった。




